380 / 444
第十二章 婚活と雪女
クリスらは自ら給仕をすることにしました
しおりを挟む
それからがてんやわんやだった。
そもそも、今回はクリスの母の侯爵夫人シャーロットとオーウェンの母の王妃キャロラインしか想定していなかったのだ。
それがテレーゼ女王とエリザベス王妃、更にはサウス王国皇太子が加わってあっという間に収容人数オーバーした。ドラフォードやテレーゼから来た貴族夫人の数も多く、当然キャパオーバーだった。
建物はあってもサービスする人がいなかった。
「どうしますか。オーウェン様」
馬車で王宮に向かいつつフェビアンが尋ねる。
「この前のアーサーの時の不手際で侍女の数を増やしたろう」
「しかし、日がまだ浅く、礼儀作法が全然出来ておりませんが」
「ドラフォードの連中は俺が抑える。マーマレードはクリスがなんとかしてくれるだろう。最悪ジャンヌを投入する。テレーゼはアメリアよろしく頼むぞ」
「えっ、でも、私今それどころではなくて」
アメリアが反論しようとした。アメリアとしては母にヘルマンのことを認めてもらえるかどうかの瀬戸際なのだ。
「アメリア、そうかと言ってここできちんとお世話できないと更に印象が悪くなるんじゃないか」
オーウェンが諭すように言う。
「それはそうだけど」
「うちの母には先程のように援護するように伝えるから、女王陛下のご機嫌を何とか取ってくれ」
「判った。できるだけやってみるけれど」
気難しい母に満足してもらえるかどうかは自信がなかった。
王宮に転移したクリスはとりあえず、一番設備の高級な応接に4人を案内する。拙い仕草で侍女連中がお茶を入れる。
応接の後ろには軍勢を率いる凛々しいシャラザールが描かれた大きな絵が置かれていた。
「ほう、戦神の戦絵か。これはテレーゼ解放戦ではないか。レンブランドの本物か」
その絵を見てオリビアが目を見張った。
テレーゼの歴史の教科書の表紙を飾る1品だ。これは模写ではなくて高名な画家のレンブランドの実物だ。
「はい。外務卿が飾ってくれたのです」
微笑んでクリスが言った。
「ほう、ノルディンの皇太子がか。しかし、ノルディンでは戦神はタブーだと聞いておるが」
1000年前の侵略戦でのシャラザールの活躍で壊滅させられ、はたまた4年前の侵攻戦でもシャラザールのために野望を打ち砕かれて、ノルディン帝国としてはシャラザールは怨嗟の対象であるはずだった。
「さあ、そこは私も良くは判りませんが、トリポリ国王陛下から寄贈いただいたと」
オリビアにクリスが答えた。
そもそもその侵攻戦でアレクはシャラザールに頭が上がらなくなり、以降走り使いとして働かされているとは憑依されているクリスは知らなかった。
そして、絵にしても、実際はトリポリの国宝だったのだが、魔王を討伐した時に、感謝の意を表してシャラザール様に奉納しろとアレクが脅し取ったものだったのだが。
そのシャラザールはおのれの勇姿を見てほくそ笑んでいたとかいないとか。
「もしよければこの絵はテレーゼにぜひとも欲しいのだが」
オリビアは踏み込んで言った。テレーゼ建国レンブランドの4部作でテレーゼ本国に本物がないのはこの絵だけだった。オリビアとしてはぜひとも王宮に飾りたかった。
「お姉さま!」
厚かましいお願いにエリザベスが嗜める。
「いや、つい言ってしまった。申し訳ない」
「とんでもございません。この絵はテレーゼ建国の1枚。私としてはアメリア様とヘルマン様の婚姻のお祝いに差し上げようと考えていたのですが」
「ヘルマンだと。それは認められん」
いきなりオリビアは態度を硬化させた。
「そうなのですか。それは残念です。まあ、じっくりとお考えくださいませ」
クリスはニコリと笑った。すぐに説得できるとはクリスも思っていなかった。
そこへノックがされてフェビアンが現れた。
「少しだけ失礼いたしますね」
クリスは呼びに来たフェビアンと外に出た。
そして、帰ってきたオーウェンらと合流する。
「クリスどうだ。侍女達の様子は」
「緊張しているのかいろいろミスしてくれてなかなかうまくいっていません」
「やはりいきなりは難しいよな」
「どうします?」
フェビアンが聞いてきた。
「1つ考えがあるんですけど、東方では最高のおもてなしというのは主人自ら給仕することなんだそうです」
クリスが言い出した。
「えっ、それってひょっとして私達子供が親に給仕するというの」
「えええ、でもそんな事できないぞ」
アメリアの言葉にヘルマンが青くなって言う。
「本職でないから拙くても仕方がないと思うんです。誠意があれば慣れない侍女がやるよりも返ってほほえましい光景かと」
「多少恥をかいてもやったほうが効果があるというんだな」
オーウェンがクリスに聞く。
「女王陛下のお気持ちを和らげるにはアメリア様とヘルマン様がお二人で誠心誠意お仕えなされるのが良いかと」
「そんなので許してくれると思うの」
アメリアが聞く。
「お二人次第ですが、その可能性は上がるかと」
「そうか、アメリアとヘルマンが給仕をするのか」
面白がってジャンヌが言う。
「何他人事よろしく言っているんだよ。お前もやるんだよ」
オーウェンが言う。
「えっ、私も」
ジャンヌが固まった。
「そんなの無理だろう。あの礼儀作法にうるさい母だぞ。無理に決まっている」
「仕方がないだろうが。貴様だけが逃げるな。俺もやる」
オーウェンの言葉にジャンヌらは驚いた。
「まあ、ジャンヌ。俺も手伝うから」
こちらはなぜか嬉々としてアレクが言った。
「えっ、でも」
「心が籠もっていれば誠意は伝わると思います」
クリスの一言に、ジャンヌは抵抗を諦めざるを得なかった。
そもそも、今回はクリスの母の侯爵夫人シャーロットとオーウェンの母の王妃キャロラインしか想定していなかったのだ。
それがテレーゼ女王とエリザベス王妃、更にはサウス王国皇太子が加わってあっという間に収容人数オーバーした。ドラフォードやテレーゼから来た貴族夫人の数も多く、当然キャパオーバーだった。
建物はあってもサービスする人がいなかった。
「どうしますか。オーウェン様」
馬車で王宮に向かいつつフェビアンが尋ねる。
「この前のアーサーの時の不手際で侍女の数を増やしたろう」
「しかし、日がまだ浅く、礼儀作法が全然出来ておりませんが」
「ドラフォードの連中は俺が抑える。マーマレードはクリスがなんとかしてくれるだろう。最悪ジャンヌを投入する。テレーゼはアメリアよろしく頼むぞ」
「えっ、でも、私今それどころではなくて」
アメリアが反論しようとした。アメリアとしては母にヘルマンのことを認めてもらえるかどうかの瀬戸際なのだ。
「アメリア、そうかと言ってここできちんとお世話できないと更に印象が悪くなるんじゃないか」
オーウェンが諭すように言う。
「それはそうだけど」
「うちの母には先程のように援護するように伝えるから、女王陛下のご機嫌を何とか取ってくれ」
「判った。できるだけやってみるけれど」
気難しい母に満足してもらえるかどうかは自信がなかった。
王宮に転移したクリスはとりあえず、一番設備の高級な応接に4人を案内する。拙い仕草で侍女連中がお茶を入れる。
応接の後ろには軍勢を率いる凛々しいシャラザールが描かれた大きな絵が置かれていた。
「ほう、戦神の戦絵か。これはテレーゼ解放戦ではないか。レンブランドの本物か」
その絵を見てオリビアが目を見張った。
テレーゼの歴史の教科書の表紙を飾る1品だ。これは模写ではなくて高名な画家のレンブランドの実物だ。
「はい。外務卿が飾ってくれたのです」
微笑んでクリスが言った。
「ほう、ノルディンの皇太子がか。しかし、ノルディンでは戦神はタブーだと聞いておるが」
1000年前の侵略戦でのシャラザールの活躍で壊滅させられ、はたまた4年前の侵攻戦でもシャラザールのために野望を打ち砕かれて、ノルディン帝国としてはシャラザールは怨嗟の対象であるはずだった。
「さあ、そこは私も良くは判りませんが、トリポリ国王陛下から寄贈いただいたと」
オリビアにクリスが答えた。
そもそもその侵攻戦でアレクはシャラザールに頭が上がらなくなり、以降走り使いとして働かされているとは憑依されているクリスは知らなかった。
そして、絵にしても、実際はトリポリの国宝だったのだが、魔王を討伐した時に、感謝の意を表してシャラザール様に奉納しろとアレクが脅し取ったものだったのだが。
そのシャラザールはおのれの勇姿を見てほくそ笑んでいたとかいないとか。
「もしよければこの絵はテレーゼにぜひとも欲しいのだが」
オリビアは踏み込んで言った。テレーゼ建国レンブランドの4部作でテレーゼ本国に本物がないのはこの絵だけだった。オリビアとしてはぜひとも王宮に飾りたかった。
「お姉さま!」
厚かましいお願いにエリザベスが嗜める。
「いや、つい言ってしまった。申し訳ない」
「とんでもございません。この絵はテレーゼ建国の1枚。私としてはアメリア様とヘルマン様の婚姻のお祝いに差し上げようと考えていたのですが」
「ヘルマンだと。それは認められん」
いきなりオリビアは態度を硬化させた。
「そうなのですか。それは残念です。まあ、じっくりとお考えくださいませ」
クリスはニコリと笑った。すぐに説得できるとはクリスも思っていなかった。
そこへノックがされてフェビアンが現れた。
「少しだけ失礼いたしますね」
クリスは呼びに来たフェビアンと外に出た。
そして、帰ってきたオーウェンらと合流する。
「クリスどうだ。侍女達の様子は」
「緊張しているのかいろいろミスしてくれてなかなかうまくいっていません」
「やはりいきなりは難しいよな」
「どうします?」
フェビアンが聞いてきた。
「1つ考えがあるんですけど、東方では最高のおもてなしというのは主人自ら給仕することなんだそうです」
クリスが言い出した。
「えっ、それってひょっとして私達子供が親に給仕するというの」
「えええ、でもそんな事できないぞ」
アメリアの言葉にヘルマンが青くなって言う。
「本職でないから拙くても仕方がないと思うんです。誠意があれば慣れない侍女がやるよりも返ってほほえましい光景かと」
「多少恥をかいてもやったほうが効果があるというんだな」
オーウェンがクリスに聞く。
「女王陛下のお気持ちを和らげるにはアメリア様とヘルマン様がお二人で誠心誠意お仕えなされるのが良いかと」
「そんなので許してくれると思うの」
アメリアが聞く。
「お二人次第ですが、その可能性は上がるかと」
「そうか、アメリアとヘルマンが給仕をするのか」
面白がってジャンヌが言う。
「何他人事よろしく言っているんだよ。お前もやるんだよ」
オーウェンが言う。
「えっ、私も」
ジャンヌが固まった。
「そんなの無理だろう。あの礼儀作法にうるさい母だぞ。無理に決まっている」
「仕方がないだろうが。貴様だけが逃げるな。俺もやる」
オーウェンの言葉にジャンヌらは驚いた。
「まあ、ジャンヌ。俺も手伝うから」
こちらはなぜか嬉々としてアレクが言った。
「えっ、でも」
「心が籠もっていれば誠意は伝わると思います」
クリスの一言に、ジャンヌは抵抗を諦めざるを得なかった。
0
お気に入りに追加
2,450
あなたにおすすめの小説
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
忘れられた妻
毛蟹葵葉
恋愛
結婚初夜、チネロは夫になったセインに抱かれることはなかった。
セインは彼女に積もり積もった怒りをぶつけた。
「浅ましいお前の母のわがままで、私は愛する者を伴侶にできなかった。それを止めなかったお前は罪人だ。顔を見るだけで吐き気がする」
セインは婚約者だった時とは別人のような冷たい目で、チネロを睨みつけて吐き捨てた。
「3年間、白い結婚が認められたらお前を自由にしてやる。私の妻になったのだから飢えない程度には生活の面倒は見てやるが、それ以上は求めるな」
セインはそれだけ言い残してチネロの前からいなくなった。
そして、チネロは、誰もいない別邸へと連れて行かれた。
三人称の練習で書いています。違和感があるかもしれません
【完結】今夜さよならをします
たろ
恋愛
愛していた。でも愛されることはなかった。
あなたが好きなのは、守るのはリーリエ様。
だったら婚約解消いたしましょう。
シエルに頬を叩かれた時、わたしの恋心は消えた。
よくある婚約解消の話です。
そして新しい恋を見つける話。
なんだけど……あなたには最後しっかりとざまあくらわせてやります!!
★すみません。
長編へと変更させていただきます。
書いているとつい面白くて……長くなってしまいました。
いつも読んでいただきありがとうございます!
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
【完結】どうして殺されたのですか?貴方達の愛はもう要りません
たろ
恋愛
処刑されたエリーゼ。
何もしていないのに冤罪で……
死んだと思ったら6歳に戻った。
さっき処刑されたばかりなので、悔しさも怖さも痛さも残ったまま巻き戻った。
絶対に許さない!
今更わたしに優しくしても遅い!
恨みしかない、父親と殿下!
絶対に復讐してやる!
★設定はかなりゆるめです
★あまりシリアスではありません
★よくある話を書いてみたかったんです!!
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる