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第四章 王立高等学園
暴風王女達は物理の授業で校庭にクレーターを出現させます
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前期と比べてクラスメンバーは大幅に変わっていた。
クラスからは皇太子とその取り巻き、侯爵令嬢の5名がいなくなったが、代わりにジャンヌ、アレク、アルバート、エカテリーナ、他5名以上人数が増えていた。留学生を中心に新顔が10名ほど増えており、ジャンヌがいるのでエドの件で嫌な目に会うことは無かった。
元々王族は皇太子とオーウェンの2皇太子がいたのが、ジャンヌ、アレク、オーウェンと言う3大国の皇太子とさらにノルディンの王女、ボフミエ魔導帝国の第3皇子ヘルマン・ゲーリングがおり、4か国5人もいた。半数くらいは留学生が占めるという超国際的なクラスになっていた。
それだけ教授たちにはやりがいと言うか負担になっていた。
「この10センチの鉛玉と2センチの鉛玉を同時にこの3階から落とすとどちらが早く地面に落ちると思いますか?」
物理学のヒルシュ教授が聞く。
「当然大きい方だろう。」
ジャンヌが言う。
「私もそう思います。」
アレクも慌てて同意する。
「ふんっさすが2大脳筋。いう事が違うな。」
オーウェンがバカにする。
「何だと。陰険皇太子、お前は小さい方が先に落ちると言うのか」
ジャンヌが言う。
「ふんっ。ほとんど同時に決まっているだろ」
オーウェンがさも当然という顔をして言う。
「さすがオーウェン様。脳筋のお兄様とは違い、頭が宜しいですのね」
アレクの妹のエカテリーナはオーウェンにつく。
おいおい、それってジャンヌ王女も脳筋って言っているぞ。
アルバートは慌ててジャンヌを見るが
「何言っている。でかい方が先に決まっているだろう」
ジャンヌが当然という顔でいう。
「ふんっ、そちらが勝ったらボロドロフ帝国特製ウォッカをかけてやる」
アレクが立ち上がっていった。
「ふんっ。ならば、10年物のドラフォードワインをかけてやるわ」
オーウェンも売り言葉に買い言葉でいう。
「両殿下。物をかけるのはやめてください」
慌ててヒルシュが注意する。
早くも国際問題に発展しそうな状況である。
まあ、仮想敵国のノルディンが二つに分かれてくれてホッとしているが。
「まあまあ」
二人は笑って誤魔化す。
「では実際にやってみましょうか」
3階の教室の窓から地上の地面まで落とすという事で、1階にはクラスの多くの生徒が降りて見ていた。
「では行きますよ」
3階の教授は同時に二つの玉を放す。
鉛の玉は地面に向かってほとんど同時に着く。
「大きい方が早かった」
ジャンヌが言う。
「はんっ。ほとんど同じだろうが。」
「お前は目が悪いのか。私は動体視力は軍の中でもトップだからな。
絶対に大きい方が早かった」
オーウェンにアレクがくらいつく。
「何を言っていらっしゃいますのお兄様。
ほとんど同時でしたわ」
そのアレクに妹なのにエカテリーナが反論する。
「な、お前もそう思ったよな」
見ていたスミスにジャンヌが聞く。
「いやあ、私にはほとんど同時に聞こえましたが」
スミスは慌てて言う。
ジャンヌはクリスを見るとクリスも困ったような顔をしていた。
しまった、これは厳しいか。
ジャンヌはクリスの顔を見てそう思った。
考えればクリスとかオーウェンは頭がいい。
「先生、もう一回やりましょう」
アレクが言う。
「判りました。もう一度行きますよ」
魔法で2つの玉を3階に持ち上げて教授が言う。
そして、教授が玉を放す。
こうなったらやるしかないとジャンヌは思った。
その大きい方の玉にジャンヌは魔力を加えた。
ばしんっ
今度は大きい方が明らかに早く地面についた。
「ジャンヌお前ずるしたな」
オーウェンがくらいつく。
「何を言う、そんなことするわけないだろう」
「そうだ。言いがかりだ。」
ジャンヌとアレクはオーウェンに反論する。
「お兄様。今大きい球に力を加えたでしょう。」
エカテリーナが言う。
「そら見てみろ。妹までがお前を見捨てたぞ」
オーウェンが言う。
「私はオーウェン様の味方ですわ」
ぴしっとオーウェンの真横に寄り添うようにエカテリーナは付く。
その二人を見てクリスは少しイラっと来た。
「もう、双方ともお待ちください。
先生、もう一度お願いします」
止む終えず、クリスが仲裁する。
この4人を仲裁できる人間はほとんどいない。
イラっとした勢いで仲裁してしまったが、
出来るだけ静かにしていようと思っていたので、後悔した。
ヒルシュは止む終えず、もう一度やることにした。
今度は3人プラス1人も異様に力が入っている。
教授が玉を放すとともに、アレクとジャンヌは大きい球に全魔力をかけた
オーウェンとエカテリーナは小さい球に魔力をかける。
ズッドーン!
鉛の玉は音速を超えて地面の石に激突して衝撃波を与える。
すさまじい衝撃が起こり窓ガラスと生徒を襲う。
とっさにクリスはアルバートに押し倒されていた。
エカテリーナはオーウェンがかばう。
その爆発の噴煙の後にはちょっとしたクレーターが出来ていた・・・・
クラスからは皇太子とその取り巻き、侯爵令嬢の5名がいなくなったが、代わりにジャンヌ、アレク、アルバート、エカテリーナ、他5名以上人数が増えていた。留学生を中心に新顔が10名ほど増えており、ジャンヌがいるのでエドの件で嫌な目に会うことは無かった。
元々王族は皇太子とオーウェンの2皇太子がいたのが、ジャンヌ、アレク、オーウェンと言う3大国の皇太子とさらにノルディンの王女、ボフミエ魔導帝国の第3皇子ヘルマン・ゲーリングがおり、4か国5人もいた。半数くらいは留学生が占めるという超国際的なクラスになっていた。
それだけ教授たちにはやりがいと言うか負担になっていた。
「この10センチの鉛玉と2センチの鉛玉を同時にこの3階から落とすとどちらが早く地面に落ちると思いますか?」
物理学のヒルシュ教授が聞く。
「当然大きい方だろう。」
ジャンヌが言う。
「私もそう思います。」
アレクも慌てて同意する。
「ふんっさすが2大脳筋。いう事が違うな。」
オーウェンがバカにする。
「何だと。陰険皇太子、お前は小さい方が先に落ちると言うのか」
ジャンヌが言う。
「ふんっ。ほとんど同時に決まっているだろ」
オーウェンがさも当然という顔をして言う。
「さすがオーウェン様。脳筋のお兄様とは違い、頭が宜しいですのね」
アレクの妹のエカテリーナはオーウェンにつく。
おいおい、それってジャンヌ王女も脳筋って言っているぞ。
アルバートは慌ててジャンヌを見るが
「何言っている。でかい方が先に決まっているだろう」
ジャンヌが当然という顔でいう。
「ふんっ、そちらが勝ったらボロドロフ帝国特製ウォッカをかけてやる」
アレクが立ち上がっていった。
「ふんっ。ならば、10年物のドラフォードワインをかけてやるわ」
オーウェンも売り言葉に買い言葉でいう。
「両殿下。物をかけるのはやめてください」
慌ててヒルシュが注意する。
早くも国際問題に発展しそうな状況である。
まあ、仮想敵国のノルディンが二つに分かれてくれてホッとしているが。
「まあまあ」
二人は笑って誤魔化す。
「では実際にやってみましょうか」
3階の教室の窓から地上の地面まで落とすという事で、1階にはクラスの多くの生徒が降りて見ていた。
「では行きますよ」
3階の教授は同時に二つの玉を放す。
鉛の玉は地面に向かってほとんど同時に着く。
「大きい方が早かった」
ジャンヌが言う。
「はんっ。ほとんど同じだろうが。」
「お前は目が悪いのか。私は動体視力は軍の中でもトップだからな。
絶対に大きい方が早かった」
オーウェンにアレクがくらいつく。
「何を言っていらっしゃいますのお兄様。
ほとんど同時でしたわ」
そのアレクに妹なのにエカテリーナが反論する。
「な、お前もそう思ったよな」
見ていたスミスにジャンヌが聞く。
「いやあ、私にはほとんど同時に聞こえましたが」
スミスは慌てて言う。
ジャンヌはクリスを見るとクリスも困ったような顔をしていた。
しまった、これは厳しいか。
ジャンヌはクリスの顔を見てそう思った。
考えればクリスとかオーウェンは頭がいい。
「先生、もう一回やりましょう」
アレクが言う。
「判りました。もう一度行きますよ」
魔法で2つの玉を3階に持ち上げて教授が言う。
そして、教授が玉を放す。
こうなったらやるしかないとジャンヌは思った。
その大きい方の玉にジャンヌは魔力を加えた。
ばしんっ
今度は大きい方が明らかに早く地面についた。
「ジャンヌお前ずるしたな」
オーウェンがくらいつく。
「何を言う、そんなことするわけないだろう」
「そうだ。言いがかりだ。」
ジャンヌとアレクはオーウェンに反論する。
「お兄様。今大きい球に力を加えたでしょう。」
エカテリーナが言う。
「そら見てみろ。妹までがお前を見捨てたぞ」
オーウェンが言う。
「私はオーウェン様の味方ですわ」
ぴしっとオーウェンの真横に寄り添うようにエカテリーナは付く。
その二人を見てクリスは少しイラっと来た。
「もう、双方ともお待ちください。
先生、もう一度お願いします」
止む終えず、クリスが仲裁する。
この4人を仲裁できる人間はほとんどいない。
イラっとした勢いで仲裁してしまったが、
出来るだけ静かにしていようと思っていたので、後悔した。
ヒルシュは止む終えず、もう一度やることにした。
今度は3人プラス1人も異様に力が入っている。
教授が玉を放すとともに、アレクとジャンヌは大きい球に全魔力をかけた
オーウェンとエカテリーナは小さい球に魔力をかける。
ズッドーン!
鉛の玉は音速を超えて地面の石に激突して衝撃波を与える。
すさまじい衝撃が起こり窓ガラスと生徒を襲う。
とっさにクリスはアルバートに押し倒されていた。
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