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エピローグ
Side B
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「エリザベス嬢!無事か!?」
騒ぎを聞きつけたセオドアもまっすぐにエリーのもとにやってきてブラッドリーの背後から連れ出した。
「は、はい。私はなんとも。ですが、イヴァン皇子が…。」
停止していたイヴァンはギギギと動き出すとブラッドリーを振り返った。
「……頭に血が上っていた。申し訳ない。」
そう言ってとぼとぼと歩いていく。
「どういうことだ?」
「サマル殿が何かしたようです。」
「…闇魔法か?」
声を潜めながら話す二人に注目が集まりつつある。
「場所を変えようか。エリザベス嬢、私はブラッドリーをつれて国王陛下とフェイビアンに報告してくる。送ってやれずにずまないが…。」
「お気になさらず。私もそろそろ家族と今晩の準備をしなくては。」
エリーも今夜の舞踏会に参加する予定なのだ。
「セオドア殿下は報告に行ってください。俺はエリザベスを家族のもとに届けます。」
そう言ってエリザベスをセオドアからブラッドリーが奪い返す。……え、何で?
「…いや、私よりも君の方が長く現場にいただろう?報告に君がいないのはおかしいだろう?それに…。」
セオドアは思わせぶりに目線を周囲に向けた。そして片方の眉をあげてみせる。エリーにはよくわからない合図だったが、ブラッドリーには伝わったらしくピクピクとしている。
「………わかりました。」
「それじゃあエリザベス嬢、舞踏会で会おう。」
名残惜しそうなブラッドリーを引っ張って、セオドアが去って行く。周囲の令嬢からは「なぜセオドア殿下は夫人のことをエリザベス嬢と呼ぶのかしら」といったような声が聞こえる。
いったいいつになったら離縁は公表されるのか。
恐らく、この慶事を邪魔しないようなタイミングでと考えているのだろう。実際、下の妹たちには縁談が来ていると聞くし、出戻りの姉の存在がばれるのはよくないかもしれない。
ーーーー
ロンズデール家が舞踏会の会場に到着すると入れ替わりで様々な人が挨拶に来てくれた。挨拶に対応する父の横でエリーもにこやかに微笑んでいた。今日のドレスは美しい若草色のもので裾がふわりと広がり、エリーの可愛らしさを引き立たせるものだった。
ちなみに家族の盛装に力を入れていたために自分のことがめんどくさくなったエリーはヘンリーに丸投げしていたので、彼の選んだものである。
舞踏会には国外からのゲストも来ていた。そこで意外な人に会った。
「お久しぶりね、夫人。元気にしていらっしゃったかしら。」
華やかなくるくるとした金髪に強気な顔立ち、美しいヒューゲン式のドレスを身にまとった彼女はかつてのキャサリン・ダンフォード公爵令嬢である。
「キャサリン様、お久しぶりです。たしか、ヒューゲンに嫁がれたと聞きましたが。」
「ええ。とんでもない堕男とね。」
「今日はお一人ですか?」
「夫も来てるわ。その辺にいるんじゃない?」
以前あった時と随分と印象が違う。もしやこれが素なのだろうか。
「あなたの方こそ、夫はどうしたの?」
「さあ?その辺にいらっしゃるのでは?」
キャサリンはふっと笑った。
「お互い馬鹿な夫を持つと大変ね。」
そこにもう一人、白から青へのグラデーションが美しいドレスを着たアーチボルト少佐が現れた。
「オルグレン夫人、先ほどぶりです。キャサリン様はこんなところにいらっしゃったのですね。探しましたよ。」
「やっと見つけてくれたの?時間がかかりすぎよ。」
「申し訳ありません。」
どうやら二人は旧知の仲の様だ。それもそうか。キャサリンは以前少佐の父親と婚約していたのだから。
「ご主人を紹介してくださるのではなかったのですか?」
「先にあなたの婚約者を紹介しなさいよ。私がいない間に情勢が変わりすぎよ。」
キャサリンは少佐の後ろにいたサマル殿に目線を向ける。彼は髪を上げてその美貌を惜しげもなくさらし、白い糸で刺繍の施された濃紺の盛装がぴったりと似合っていた。
もちろん、二人の装いはお揃いなのだろう。
「婚約者のサマルです。来年の夏に結婚します。」
「お初にお目にかかります。夫人。」
「…仲がいいようで安心したわ。素敵なご衣裳で。」
「俺が選んだんです。」
アーチボルト少佐は真っ赤になっている。エリーとしては微笑ましいが、少佐の感覚だと露骨にお揃いで恥ずかしいのかもしれない。
「ドレスを着ているのをみるのは初めてだけれど、似合っているんじゃない?これからは社交もしなさいよ。」
「…はい。」
「それと、あなた。」
キャサリンは持っていた扇子をサマルにびしっと向けた。
「は、はい。」
「この子は私の大切な子なの。泣かせたら許しませんからね。」
エリーにとってキャサリンは悪い噂を流されたり、高圧的に絡まれたりと、あまり親切な存在ではないが、少佐には優しいらしい。
「もちろんです!」
「キャシー!!!」
突然大きな声が会話をさえぎり、キャサリンが嫌そうな顔で振り向いた。
慌てた様子でやってきたのはエリーよりも10ほど年上の赤毛の男性だった。ヒューゲン式の盛装をしていることから、彼がキャサリンの夫なのだろうと予測する。
その後ろからは目付け役らしいアッシュブロンドの年上のがっしりとした男性がやってくる。
「キャシー、私がいない間に男と話さないでくれと言っただろう!」
「このめんどくさいのが私の夫よ。」
「キャシー!ツンツンしないでくれ!」
「まあ…、仲がよさそうで安心しました。後ろにいらっしゃるのはザイフリート中将ではありませんか?」
アーチボルト少佐は、妙なテンションの夫には触れず、後ろの目付け役に声をかけた。中将ということは、軍人なのだろう。
「久しぶりですね。式典の時も来ていたのですが、あなたには会えませんでしたから。少佐に昇格されたとフレデリックから聞きましたよ。おめでとうございます。」
中将はちらりとサマルを見る。サマルは睨みつけるような顔で中将を見ている。
「…ご婚約もおめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
そこにさらに闖入者が来る。
「エリザベス嬢!よかった先に見つけられて!」
セオドア殿下である。キャサリンと少佐はすぐに礼をとり、エリザベスもそれに慌てて倣う。
「ああ、みんな、気にしないでくれ。キャサリン嬢、久しぶりだね。」
「ご無事のお帰り、お喜び申し上げます。」
キャサリンは先ほどまでとは打って変わって淑女の顔で対応する。
「ゆっくり話したいところだが、ご主人が睨んでいるのでやめておくことにしようか。エリザベス嬢、素敵なドレスだね。もうすぐ一曲目が始まるが、私と踊ってもらえないだろうか。」
視界の端に少佐とキャサリンの一瞬引きつった顔をとらえる。二人にとってはエリーは既婚者で、セオドアは夫を差し置いてその夫人をダンスに誘ったように見えるのだ。
「殿下、しかし…。」
「ブラッドリーはどうせダンスを踊らないから問題ないさ。」
「問題大ありです、殿下。」
『ないさ』のところで息を切らしたブラッドリーが駆け付け、エリーとセオドアの間に割り込んだ。
「…自分が一曲目の相手を務めます。」
「珍しいじゃないか。どういうつもりだい?」
セオドアは言外に『もう離縁しているのに?』と匂わせつつ、ブラッドリーと向き合う。気のせいか二人の間には火花が散っているように見えた。
「噂は本当だったのね。」
「なんの噂です?」
「セオドア殿下がオルグレン家からブラッドリー殿の奥方を引き抜いて王城で囲っているって話。当たらずしも遠からずってところかしら。関わらない方がいいわよ。」
キャサリンと少佐の内緒話はばっちりエリーの耳に届いた。驚いて振り返ったころには二人はお互いのパートナーと腕を組んでいた。
「では、私たちはこれで。」
「ごゆっくり。」
そして淑女のスピードで二人は去って行った。エリーをこの場に残して。
しかし、エリーもこうなってしまったときに切り抜けるための策をエスメラルダに授けられている。
「殿下、オルグレン様、私、今日はファーストダンスは父と踊ると決めているのです。なので、またの機会に。」
優雅にお辞儀をして注目の輪を抜け、父の腕をとる。父は優しい笑顔でエリーをダンスフロアにエスコートしてくれた。
「エリーと舞踏会で踊れる日が来るとは思っていなかったよ。」
「お父様、私もです。」
小さい頃、父が母とダンスの練習をしているのを見たことがある。『私も!』とせがんだが、『大きくなってからな』と頭を撫でられるだけだった。
その後、ダンスを習う余裕なんてなかったことはご存じの通りだ。ダンスを学んだのはオルグレン公爵家だ。
あの期間も今日、この日のために必要だったのだと思えば悪くない。
「私、今は幸せですよ。」
エリーは心からの笑みを浮かべて父のリードに身を任せた。
騒ぎを聞きつけたセオドアもまっすぐにエリーのもとにやってきてブラッドリーの背後から連れ出した。
「は、はい。私はなんとも。ですが、イヴァン皇子が…。」
停止していたイヴァンはギギギと動き出すとブラッドリーを振り返った。
「……頭に血が上っていた。申し訳ない。」
そう言ってとぼとぼと歩いていく。
「どういうことだ?」
「サマル殿が何かしたようです。」
「…闇魔法か?」
声を潜めながら話す二人に注目が集まりつつある。
「場所を変えようか。エリザベス嬢、私はブラッドリーをつれて国王陛下とフェイビアンに報告してくる。送ってやれずにずまないが…。」
「お気になさらず。私もそろそろ家族と今晩の準備をしなくては。」
エリーも今夜の舞踏会に参加する予定なのだ。
「セオドア殿下は報告に行ってください。俺はエリザベスを家族のもとに届けます。」
そう言ってエリザベスをセオドアからブラッドリーが奪い返す。……え、何で?
「…いや、私よりも君の方が長く現場にいただろう?報告に君がいないのはおかしいだろう?それに…。」
セオドアは思わせぶりに目線を周囲に向けた。そして片方の眉をあげてみせる。エリーにはよくわからない合図だったが、ブラッドリーには伝わったらしくピクピクとしている。
「………わかりました。」
「それじゃあエリザベス嬢、舞踏会で会おう。」
名残惜しそうなブラッドリーを引っ張って、セオドアが去って行く。周囲の令嬢からは「なぜセオドア殿下は夫人のことをエリザベス嬢と呼ぶのかしら」といったような声が聞こえる。
いったいいつになったら離縁は公表されるのか。
恐らく、この慶事を邪魔しないようなタイミングでと考えているのだろう。実際、下の妹たちには縁談が来ていると聞くし、出戻りの姉の存在がばれるのはよくないかもしれない。
ーーーー
ロンズデール家が舞踏会の会場に到着すると入れ替わりで様々な人が挨拶に来てくれた。挨拶に対応する父の横でエリーもにこやかに微笑んでいた。今日のドレスは美しい若草色のもので裾がふわりと広がり、エリーの可愛らしさを引き立たせるものだった。
ちなみに家族の盛装に力を入れていたために自分のことがめんどくさくなったエリーはヘンリーに丸投げしていたので、彼の選んだものである。
舞踏会には国外からのゲストも来ていた。そこで意外な人に会った。
「お久しぶりね、夫人。元気にしていらっしゃったかしら。」
華やかなくるくるとした金髪に強気な顔立ち、美しいヒューゲン式のドレスを身にまとった彼女はかつてのキャサリン・ダンフォード公爵令嬢である。
「キャサリン様、お久しぶりです。たしか、ヒューゲンに嫁がれたと聞きましたが。」
「ええ。とんでもない堕男とね。」
「今日はお一人ですか?」
「夫も来てるわ。その辺にいるんじゃない?」
以前あった時と随分と印象が違う。もしやこれが素なのだろうか。
「あなたの方こそ、夫はどうしたの?」
「さあ?その辺にいらっしゃるのでは?」
キャサリンはふっと笑った。
「お互い馬鹿な夫を持つと大変ね。」
そこにもう一人、白から青へのグラデーションが美しいドレスを着たアーチボルト少佐が現れた。
「オルグレン夫人、先ほどぶりです。キャサリン様はこんなところにいらっしゃったのですね。探しましたよ。」
「やっと見つけてくれたの?時間がかかりすぎよ。」
「申し訳ありません。」
どうやら二人は旧知の仲の様だ。それもそうか。キャサリンは以前少佐の父親と婚約していたのだから。
「ご主人を紹介してくださるのではなかったのですか?」
「先にあなたの婚約者を紹介しなさいよ。私がいない間に情勢が変わりすぎよ。」
キャサリンは少佐の後ろにいたサマル殿に目線を向ける。彼は髪を上げてその美貌を惜しげもなくさらし、白い糸で刺繍の施された濃紺の盛装がぴったりと似合っていた。
もちろん、二人の装いはお揃いなのだろう。
「婚約者のサマルです。来年の夏に結婚します。」
「お初にお目にかかります。夫人。」
「…仲がいいようで安心したわ。素敵なご衣裳で。」
「俺が選んだんです。」
アーチボルト少佐は真っ赤になっている。エリーとしては微笑ましいが、少佐の感覚だと露骨にお揃いで恥ずかしいのかもしれない。
「ドレスを着ているのをみるのは初めてだけれど、似合っているんじゃない?これからは社交もしなさいよ。」
「…はい。」
「それと、あなた。」
キャサリンは持っていた扇子をサマルにびしっと向けた。
「は、はい。」
「この子は私の大切な子なの。泣かせたら許しませんからね。」
エリーにとってキャサリンは悪い噂を流されたり、高圧的に絡まれたりと、あまり親切な存在ではないが、少佐には優しいらしい。
「もちろんです!」
「キャシー!!!」
突然大きな声が会話をさえぎり、キャサリンが嫌そうな顔で振り向いた。
慌てた様子でやってきたのはエリーよりも10ほど年上の赤毛の男性だった。ヒューゲン式の盛装をしていることから、彼がキャサリンの夫なのだろうと予測する。
その後ろからは目付け役らしいアッシュブロンドの年上のがっしりとした男性がやってくる。
「キャシー、私がいない間に男と話さないでくれと言っただろう!」
「このめんどくさいのが私の夫よ。」
「キャシー!ツンツンしないでくれ!」
「まあ…、仲がよさそうで安心しました。後ろにいらっしゃるのはザイフリート中将ではありませんか?」
アーチボルト少佐は、妙なテンションの夫には触れず、後ろの目付け役に声をかけた。中将ということは、軍人なのだろう。
「久しぶりですね。式典の時も来ていたのですが、あなたには会えませんでしたから。少佐に昇格されたとフレデリックから聞きましたよ。おめでとうございます。」
中将はちらりとサマルを見る。サマルは睨みつけるような顔で中将を見ている。
「…ご婚約もおめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
そこにさらに闖入者が来る。
「エリザベス嬢!よかった先に見つけられて!」
セオドア殿下である。キャサリンと少佐はすぐに礼をとり、エリザベスもそれに慌てて倣う。
「ああ、みんな、気にしないでくれ。キャサリン嬢、久しぶりだね。」
「ご無事のお帰り、お喜び申し上げます。」
キャサリンは先ほどまでとは打って変わって淑女の顔で対応する。
「ゆっくり話したいところだが、ご主人が睨んでいるのでやめておくことにしようか。エリザベス嬢、素敵なドレスだね。もうすぐ一曲目が始まるが、私と踊ってもらえないだろうか。」
視界の端に少佐とキャサリンの一瞬引きつった顔をとらえる。二人にとってはエリーは既婚者で、セオドアは夫を差し置いてその夫人をダンスに誘ったように見えるのだ。
「殿下、しかし…。」
「ブラッドリーはどうせダンスを踊らないから問題ないさ。」
「問題大ありです、殿下。」
『ないさ』のところで息を切らしたブラッドリーが駆け付け、エリーとセオドアの間に割り込んだ。
「…自分が一曲目の相手を務めます。」
「珍しいじゃないか。どういうつもりだい?」
セオドアは言外に『もう離縁しているのに?』と匂わせつつ、ブラッドリーと向き合う。気のせいか二人の間には火花が散っているように見えた。
「噂は本当だったのね。」
「なんの噂です?」
「セオドア殿下がオルグレン家からブラッドリー殿の奥方を引き抜いて王城で囲っているって話。当たらずしも遠からずってところかしら。関わらない方がいいわよ。」
キャサリンと少佐の内緒話はばっちりエリーの耳に届いた。驚いて振り返ったころには二人はお互いのパートナーと腕を組んでいた。
「では、私たちはこれで。」
「ごゆっくり。」
そして淑女のスピードで二人は去って行った。エリーをこの場に残して。
しかし、エリーもこうなってしまったときに切り抜けるための策をエスメラルダに授けられている。
「殿下、オルグレン様、私、今日はファーストダンスは父と踊ると決めているのです。なので、またの機会に。」
優雅にお辞儀をして注目の輪を抜け、父の腕をとる。父は優しい笑顔でエリーをダンスフロアにエスコートしてくれた。
「エリーと舞踏会で踊れる日が来るとは思っていなかったよ。」
「お父様、私もです。」
小さい頃、父が母とダンスの練習をしているのを見たことがある。『私も!』とせがんだが、『大きくなってからな』と頭を撫でられるだけだった。
その後、ダンスを習う余裕なんてなかったことはご存じの通りだ。ダンスを学んだのはオルグレン公爵家だ。
あの期間も今日、この日のために必要だったのだと思えば悪くない。
「私、今は幸せですよ。」
エリーは心からの笑みを浮かべて父のリードに身を任せた。
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