すみません、妻です

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バランスの取れた食事を懇願すると、吐き捨てるように言われた言葉は、


「あたしだって働いてんだからおまえが作れよ！」


まあ確かに今は女性も仕事を持っていて当たり前だから、男が何もしないっていうのはあり得ない。

当然協力すべきだ！　

おかずが毎日お惣菜だとて文句は言えない。

嫌なら自分が作ればいいだけだ。


と言うわけで俺はやっぱり結婚すべきでない。

家事をしたくないからだ。


自分一人分でも大変なのに、これが二人分なんて到底無理な話だ。

相手に迷惑をかける前に結婚しないでおくのが相手の為、相手の家族の為、ひいては人類の為、世界平和の為。

世界平和を胸に誓いながらスーパーを後にした。



ちょうど駅前を通りかかった時、広場に人だかりが出来ているのを見た。

何かイベントでもやっているのだろうか。

気が向いて見に行ってみることにした。


そして俺は背筋が凍り付いた…。