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しおりを挟む会も終わりに近づいて、別行動していた梨沙子がやってきた。
この何か月か、私と共に女を磨きあげてきた梨沙子は、案の定同級生の男子からチヤホヤされて上機嫌だった。
「加奈は岡林君と話した?」
「忘れてた!」
「何なのよぉ~! 何のために私たち頑張ってきたと思ってんの? ほら、あそこにいるよ。」
梨沙子が耳打ちした。
そして手を振って隼人を呼んだ。
彼は私たちに気付いてこっちへやって来た。
「よお、加奈! 久しぶり!」
久しぶりに会った隼人は、IT社長かっ! と言いたくなるようないでたちだった。
高校の頃はそんなに垢抜けていなかったのに何があったと言うのだ!
「久しぶりだね。元気だった?」
「まあね!」
一次会では離せなかったので、二次会でゆっくり話そうと言われた。
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