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しおりを挟むかわいい妻、子供は二人くらいかな。
性別はどっちでもいい。
朝の眩しい光の中、彼女の作った朝食を食べる。
そしてお弁当を手渡され、軽いハグの後短いキス、そしていってらっしゃいと笑顔で手を振って送り出してくれる。
子育てもしっかり者の彼女に任せていれば安心だ。
そして週末には家族で遊びに出かける。
僕の運転する車の助手席には美しい妻がいて、後ろを振り返れば可愛い子供たちがいる。
なんて素敵な未来なんだ…。
そう思った。
そう思っていたんだよ…。
だけど現実はどうだ。
まず僕より先に妻が起きていることなどない。
…いや、一度だけあったか…。
加奈が友達とヨーロッパ旅行に行った時だ。
成田発だったので、夜明け前に起きたのだ。
そして僕もたたき起こされた。
起き抜けのボーっとする頭でパジャマすら着替えさせてもらえず、辛うじてカーディガンを引っ掛けただけで重いスーツケースを担がされ、背中をドンドン押されて車を出すハメになったんだ。
それから妻の友達の家を三軒はしごして成田へ向かわされた。
当然帰りも迎えに行かなければならなかった。
言うまでもない、友達の家を三軒回ってから帰ってきたさ。
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