4 / 161
4
しおりを挟む勉強、勉強、ひたすら勉強!
大丈夫だ!
幸いここには誘惑してくるような繁華街もなければコンビニすらない!
勉強だーーーーー!
勉強ばかりしてストレス堪らないのかって?
溜まるに決まっている。
もちろん僕も息抜きくらいしてたさ。
テレビのモノマネ番組でパトカーのサイレンの音真似を見て、自分でも出来るんじゃないかって思って、やってみたら出来た…。
しかもテレビに出ていた奴より上手く出来た気がした。
それ以来、勉強の合間にサイレンの音真似をやった。
こなれてくると、本物に聞こえるかどうか試してみたくなった。
僕はそれを実行へ移した。
学校でもワルと呼ばれているやつらのたまり場の近くに行って、もちろんすぐに逃げられるような場所で、やつらがカツアゲしているところにサイレンの音真似をした。
やつらは血相変えて逃げて行った。
フッ…趣味を兼ねた社会貢献だ…。
って、暗すぎるっ!
分かっているさ、自分でも!
でもいいんだ。
どうせここは僕にとって世を忍ぶ仮の住まい…。
近い将来、僕にとって本来の生息域となる東京に行くのだから…。
0
お気に入りに追加
15
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる