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5 赤い月が昇る頃、オッドアイの瞳は見つめている。トンネルの向こうに開かれた世界で私を待っているのは誰?
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しおりを挟む目が覚めた。
あまりにリアルな夢で、しばらくどちらが現実かわからなかった。
夢の中の神崎君に対する気持ちが残っていて、すごく彼に会いたくなった。
でも、あれは夢だよ…。
実際の彼はきっと、夢に出てきた神崎君と全く違うはず。
彼は私の妄想が生み出した産物なのよ…。
こんな妄想、当の本人が聞いたら、きっと気持ち悪く思われてしまうに決まっている…。
こんな妄想癖、自分の意思では無いのだけれどウンザリする。
カーテンを開けると、まだ外は薄暗かった。
窓を開けて空気を吸った。
少し冷たい空気に、頭がはっきりと覚醒してきた。
そうだ、やっぱりあれは夢だ…。
だけど…何で私はこうも神崎君の夢や白昼夢を見るのだろう?
いい加減少し怖くなってきた。
今日はこれから両親を成田空港に送って行かなければならない。
私は急いで身支度を始めた。
リビングに行くと、二人はもう準備が出来ていた。
私は両親を乗せて成田に向かった。
父がルビーも一緒にと言うので、キャリーに入れて連れて行った。
朝早いこともあって、高速はそんなに混んでいなかった。
チェックインを済ませて、まだ時間に余裕があったので、朝食でも食べに行こうかと両親を誘ったのだが、父は首を横に振った。
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