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2章 1000回目の巻き戻りのはじまり
フローリア、王子様の回避方法を考える
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あれからすぐに病弱設定作戦をはじめた私。
しかし見事に撃沈。
ナイトレイ侯爵家の力を侮っていました。
私が軽い気持ちでお父様に具合が悪いと言おう物ならお金に糸目は付けずに国中の優秀なお医者様を呼びつけようとしたり、国外に良い薬があると聞けば取り寄せようとしたりと、邸中が大騒ぎ寸前まで陥ったので敢え無く取り消し事なきを得ましたけれど……国一番の財産家のナイトレイ侯爵家。溺愛する娘の為なら財を惜しまない両親に私が逆に白目を剥きそうだったよ。
仮病ダメ絶対。
そう心に刻みました。
はぁ……どうしたらライアン殿下と出会う事無く平穏に過ごす事ができるのかしら?
うんうん唸る4歳児を不思議に思ったのか私付の侍女が心配して話しかけて来た。
「お嬢様どうされたのですか?」
「もうどうしたらいいのかわからなくて……そうだ!マリア会いたくない人と会わなくていい方法はないかしら?」
ライアン殿下回避の為のいい案が浮かばなくて私にずっと付いていてくれる侍女のマリアに相談を持ち掛けた。
「会いたくない人に会わなくてもいい方法ですか?」
「えぇ、どうしても会いたくないの会うと死亡率が上がるんですもの」
「はい?」
「あ、んと。その人の事が嫌いなの」
上目づかいでモジモジしながらマリアを見る。
危ない危ない。私は今4歳だった死亡率とか言ったら危ない子だと思われちゃう。
「そうですね。私にも苦手な方がいますのでお嬢様の気持ちはよくわかります。ですが、嫌いだと思っていた方でもいつかは好きになる事もありますので諦めずにお会いください」
マリア私に非常にいい笑顔でそう言った。
「えぇぇぇぇ。そんなぁ。マリアそれなんの解決にもなってないですわ。酷い」
ううう。マリアを頼ってもライアン殿下の回避方法が浮かばないなんて……。
このままだとまた同じことの繰り返しになってしまう。
何が何でも回避したいんだ私は、彼らが私に近寄ってくると私の願いは叶わない。
とにかくお茶会の間逃げ回る。
もうそんなどうしようもない事しか浮かばないよ。
いっそ平民に生まれたかった。
どうしてこんな事で悩まなければいけないんだよぉ!!
あーーーーー侯爵令嬢になんかなりたくなかった生まれてくる家間違えた!!
本当にこう言ってしまいたいくらいに私は病んでいた。
しかし見事に撃沈。
ナイトレイ侯爵家の力を侮っていました。
私が軽い気持ちでお父様に具合が悪いと言おう物ならお金に糸目は付けずに国中の優秀なお医者様を呼びつけようとしたり、国外に良い薬があると聞けば取り寄せようとしたりと、邸中が大騒ぎ寸前まで陥ったので敢え無く取り消し事なきを得ましたけれど……国一番の財産家のナイトレイ侯爵家。溺愛する娘の為なら財を惜しまない両親に私が逆に白目を剥きそうだったよ。
仮病ダメ絶対。
そう心に刻みました。
はぁ……どうしたらライアン殿下と出会う事無く平穏に過ごす事ができるのかしら?
うんうん唸る4歳児を不思議に思ったのか私付の侍女が心配して話しかけて来た。
「お嬢様どうされたのですか?」
「もうどうしたらいいのかわからなくて……そうだ!マリア会いたくない人と会わなくていい方法はないかしら?」
ライアン殿下回避の為のいい案が浮かばなくて私にずっと付いていてくれる侍女のマリアに相談を持ち掛けた。
「会いたくない人に会わなくてもいい方法ですか?」
「えぇ、どうしても会いたくないの会うと死亡率が上がるんですもの」
「はい?」
「あ、んと。その人の事が嫌いなの」
上目づかいでモジモジしながらマリアを見る。
危ない危ない。私は今4歳だった死亡率とか言ったら危ない子だと思われちゃう。
「そうですね。私にも苦手な方がいますのでお嬢様の気持ちはよくわかります。ですが、嫌いだと思っていた方でもいつかは好きになる事もありますので諦めずにお会いください」
マリア私に非常にいい笑顔でそう言った。
「えぇぇぇぇ。そんなぁ。マリアそれなんの解決にもなってないですわ。酷い」
ううう。マリアを頼ってもライアン殿下の回避方法が浮かばないなんて……。
このままだとまた同じことの繰り返しになってしまう。
何が何でも回避したいんだ私は、彼らが私に近寄ってくると私の願いは叶わない。
とにかくお茶会の間逃げ回る。
もうそんなどうしようもない事しか浮かばないよ。
いっそ平民に生まれたかった。
どうしてこんな事で悩まなければいけないんだよぉ!!
あーーーーー侯爵令嬢になんかなりたくなかった生まれてくる家間違えた!!
本当にこう言ってしまいたいくらいに私は病んでいた。
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