231 / 245
掌編
きっとこんなのはもう二度とない
しおりを挟む
サレンドルプロデュース媚薬どっきり。
……というタイトルにはさすがにしなかった。ちょっとしたかった。
えっちしかないやつ。
苦手な方と18歳以下の方は回れ右をお願いします。
寝台に倒れこんで、むさぼるように口付をされながら、わたくしのドレスは性急に脱がされていく。
いえ、半分脱がされただけというか。胸元が広く作られたドレスなどずらせばいいだけというようにされる。
悪い、と耳元で囁きながら耳朶を食み、舐めて。
わたくしはぞくぞくと背筋をしならせた。
「いつものようにしてやれない」
「そ、れは……あ、んっ」
下着も中途半端に降ろしただけ。
リヒトの指がまず一本、わたくしの中に入ってくる。
まだそこは何の準備もできていなくて押しいられる感覚に眉根が寄る。けれど、そこで指が動くたびにじわりと、わたくしは劣情に浸されて潤んでいく。半ば無理矢理、そうされているというのに息は上がって気持ちよくなってしまうのはもう仕方ない事だと、思っているのです。
「アーデルハイト……十分ではないが、いいか?」
切なげにかすれた声。わたくしの中でうごめく指が増やされて、けれどそれではまだ十分ではないと自分でもわかっているのです。
少し辛いことになる事はわかっているけれど、ここでダメとは言えなくてわたくしはこくこくと頷き返し、恐る恐る足を開く。
「きて……乱暴にでも、いいから。今回だけで、しょ?」
「っ、悪い」
「ぁ、あっ」
一気に熱が駆け抜ける。隘路を無理矢理押し開いてわたくしの最奥まで届く。一瞬、意識が飛びそうになる。
削られていくような感覚。少し痛いのはまだ準備ができていなかったから。でも迎え入れた途端にそこはじくじくと疼いて。
リヒトが腰を動かせばいやらしい音が響き始める。
硬いものがわたくしの中を行き来して、削って、穿って。一番奥を突き上げられ喉奥で堪えた声が零れた。
わたくしの内で熱く滾ったものが膨れて、精を撒く。叩きつけるように吐き出されたそれに震えてでもまだ終わらないことはわかっている。
「んんっ、あ、りひと」
「アーデルハイト、まだ」
「わかってるわ、よ……はっ、あ、ぁ」
わたくしの腰を掴んでこんこんと奥を突く。乱暴な、自分の欲を満たすだけの律動。
いつもとは違う。わたくしの事など思いやらない行為。
苦しげな声が聞こえてまた熱いものを感じる。それなのに、熱を蓄えたまま、硬いままのものがわたくしを追いやる。
身体の内側をぐちゃぐちゃに掻き回されてそれが気持ち良いと思ってしまう。
ひくひくと身体が震えて、収縮する場所がリヒトを咥えて離さない。
リヒトがわたくしを抱え直すとあたる場所が変わって、また別の気持ち良さ。
わたくしの息が上がり、視界も滲む。
「あ、あぁ、あ、んっ、ひゃあ、あ、あ」
思いのままに何度も突き上げられて。
それが快感に変わる。
少し余裕が出てきたのか口付けて、逆に苦しくなる。
息をしたいのにさせてもらえない。また、唇塞がれてその舌が踊る。
口腔を蹂躙して止まらない。
唇離れて許されたと思えば、ずるりとわたくしの中からリヒトが引き抜かれ。わたくしの愛液とリヒトの子種の混ざったものがひくつく場所から溢れる。
それを、やだ、寂しいなどと思ってしまった。
けれどわたくしの瞳の端にとらえたリヒトの屹立はまだとても元気なようで。
ひくつくように猛っておりまだ終われないのはわかったのです。
わたくしは身体を転がされうつ伏せに、けれど腰はあげる格好を取らされ一気にまた、後ろからリヒトのものを迎え入れる。
「ひゃあ、あああ」
「後ろからが、好きか?」
「ひゃ、あ、す、すき」
「っ、締めるな、また」
注ぎ込まれる熱さがわかってしまう。いつもより多い、いつもより熱いような。
その激しさに身を震わせて達してしまう。
ふわふわと意識が滲んでいるのにまた引き戻される。
硬くて太くて、熱いものが萎えない。
まだとわたくしを穿ってくる。
「ひゃんっ、やっ、あっ、あっ、あ」
「はっ、アーデルハイト、お前の中がうねってあたたかくて気持ちいい……絞られる」
ここかと良いところを抉られて声が詰まる。
視界が明滅するような快感。
腰から、背中を撫でて覆い被さられまた突かれる場所が変わる。
「っ、アーデルハイト、愛してる。まだ終われない、我慢してくれ」
我慢、なんて。
わたくしも気持ち良い。嫌な行為ではない。
そもそもわたくしが苦しそうなあなたを助けてあげたかったのだから。
それは訂正しておきたい。
リヒト、と細い声で呼べばなんだと顔を近づけてくれる。
「んぁ、ぁあっ、だい、じょうぶ……我慢して、抱かれてるわけじゃないわ」
安心して、と笑う。
いえ、笑えていたかしら。多分笑えていたわ。
リヒトが安堵したかのような顔をしてその動きを速めたのだから。
また、わたくしの内に注がれる熱。それが終わらない、果てがない。
「ひゃ、ああ、りひと」
「アーデルハイト、こっちをむけ」
呼ばれて、顔をどうにか向ければ口付けが交わされる。
途切れそうになる口づけ。でもわたくしはそれをやめてほしくなくて、舌を伸ばす。
舌を絡めて口付けて、リヒトの熱を感じる幸せ。
強く穿たれてわたくしは声を飲み込みまた達する。意識も飛んでしまいそうなのにリヒトそれを許してくれない。
いつもより激しくて身がもたない。けど、収まるまで付き合うことができるのはわたくしだけ。
達して体から力が抜けてしまう。まどろむ暇も与えてくれない。
リヒトが一度、わたくしから出て行く。
それすらも気持ち良い。
ぺたりとくずれたわたくし。その横にリヒトがいて、わたくしの片足を持ってあげる。
そしてまたずぷりと、わたくしから溢れていたものごと入ってくる。
「んっ、あっ、ちょっとは、おさまった?」
「ああ……でもまだ、な」
「ん、わかったわ……はぁ、ぁ」
さっきまでとは違う緩慢さ。
それに焦らされる心地よさ。
リヒトはわたくしの乳房を片手で包んでその先にも愛撫を。
もう一方の手は繋がる場所をなぞり、花芽をいじり始める。その与えられる快感が強くて意識が保てない。
そしてちゅ、ちゅと口付けの音。
首の後ろ、肩といくつもされている。
「りひと、また、また、やぁ!」
「は、そんなにいいのか? 俺も、いつもよりいい」
お腹がじんわりと熱帯びる。熱い、そこが熱くて切なくて。しゅくしゅくと蠢いてもっとと言っているみたい。
じゅぷじゅぷと卑猥な音が響いて、わたくしたちの荒い息が混じる。
いつのまにか向き合って、リヒトと指先絡めながら口付けあう。
口付けながら緩い抽送が繰り返されて追い上げられる。
こういうの、イキっぱしと言うのでしょう?
こんなのは久しぶりすぎて頭がついていかない。
蕩かされる、切ない、もっとと言ってしまう。
「アーデルハイト、まだもう少し……収まらない」
「ふぁ、ぁ、もう、無理、ん、あ」
「大丈夫だ、まだ。ほら……ここが好きだろ?」
「あ、ああっ、そこ、そこすき」
ぐりぐりと奥をしつこく突かれて背中しなる。視界が爆ぜるように真っ白になって、意識が途切れかけるのに微睡むことは許されない。
だってまだそこに硬さを以て主張するものがあるのだから。
わたくしの中が収斂していてもお構いなしにまたゆっくりと抜き差しされ良い所ばかりが擦られる。
身体にもう力が入らない。されるがままというのはこういうことを言うのでしょう。
けれど、快楽だけは、気持ち良いのだけはよくわかる。
焦らさないで一気に追い立てられるのを何度も何度も続けられてわたくしは蕩かされる、というよりも。
落とされるばかり。
「りひと、りひと」
「なんだ?」
「もう無理、あたまおかしくなる、きもちいいの」
「ああ」
「あ、やだやだ、抜かないで、もっと奥に」
「ああ」
いくらでもとぎゅっと抱きしめられて耳元に囁かれた、ような気がする。
わたくしは自分でも、もう何を言っているのかよくわからない。
ただ、気持ち良いのだけはわかる。
ん、ん、と息を詰めるように口付しあって。落ちる意識を何度も呼び起こされながら互いの存在を近くに感じるだけ。
「孕まなければおかしいくらいだな」
「な、に? りひと、あ、あぁ、あ」
「あいしてるって言ったんだ」
突き上げられるのと同時にリヒトの低い、唸るような声が聞こえて。
わたくしの中に精が吐き出される熱を感じる。びくびくと震えているようなそれを、わたくしのそこが収縮して受け止める。
それが幸せで、わたくしの口からはうっとりとした声が零れてしまう。
これは好き。わたくしがリヒトを受け止めている感覚が、好き。
「アーデルハイト……愛しているよ」
「ん……りひと……」
とろりと瞼が落ちる。
わたくしが最後にみたのは、愛おしげにわたくしを見つめるリヒト。
ああ、これで終わりかしらと思いながらわたくしの意識は閉じたのです。
すやすやと眠り始めたアーデルハイト。
無理をさせたのだから仕方ないとは、思う。
しかし、あんな。媚薬などを飲まされるはめになるとは思っていなかった。
そして、夫婦なのだからとこんなことに付き合ってくれるとも思っていなかったのだ。
どうにか耐えてやり過ごせばと思っていたのだが、あんなことを言われたら火がつくに決まっている。
おぜん立てされたのは癪だが、良い事は良かった。
どうにかなった己自身を引き抜けば、流れ落ちる白濁と愛液の混じったもの。
それが泡立つほどに何度も抽挿を繰り返したのに自分でも呆れる。
身体を上気させ、眠っている。その姿でもまだ、俺は高揚する。
眠っているのに抱くというのはいかがなものかと思いつつ、まぁいいかと。
向き合い、ぬかるむ場所にもう一度己をいれた。
「っ、お前は本当に」
眠っているくせに、身体は正直だ。
肉襞は収縮し俺に絡みついてくるようだ。もっと、まだ欲しいというように。
とか続き書こうかなと思ったんですけどこれはさすがにな。
さすがに。かけるけど私が書きながら笑い死ぬわということで。
まぁこんなことは、なかった。(ということにしておきます
好き放題して楽しかっただけの!
……というタイトルにはさすがにしなかった。ちょっとしたかった。
えっちしかないやつ。
苦手な方と18歳以下の方は回れ右をお願いします。
寝台に倒れこんで、むさぼるように口付をされながら、わたくしのドレスは性急に脱がされていく。
いえ、半分脱がされただけというか。胸元が広く作られたドレスなどずらせばいいだけというようにされる。
悪い、と耳元で囁きながら耳朶を食み、舐めて。
わたくしはぞくぞくと背筋をしならせた。
「いつものようにしてやれない」
「そ、れは……あ、んっ」
下着も中途半端に降ろしただけ。
リヒトの指がまず一本、わたくしの中に入ってくる。
まだそこは何の準備もできていなくて押しいられる感覚に眉根が寄る。けれど、そこで指が動くたびにじわりと、わたくしは劣情に浸されて潤んでいく。半ば無理矢理、そうされているというのに息は上がって気持ちよくなってしまうのはもう仕方ない事だと、思っているのです。
「アーデルハイト……十分ではないが、いいか?」
切なげにかすれた声。わたくしの中でうごめく指が増やされて、けれどそれではまだ十分ではないと自分でもわかっているのです。
少し辛いことになる事はわかっているけれど、ここでダメとは言えなくてわたくしはこくこくと頷き返し、恐る恐る足を開く。
「きて……乱暴にでも、いいから。今回だけで、しょ?」
「っ、悪い」
「ぁ、あっ」
一気に熱が駆け抜ける。隘路を無理矢理押し開いてわたくしの最奥まで届く。一瞬、意識が飛びそうになる。
削られていくような感覚。少し痛いのはまだ準備ができていなかったから。でも迎え入れた途端にそこはじくじくと疼いて。
リヒトが腰を動かせばいやらしい音が響き始める。
硬いものがわたくしの中を行き来して、削って、穿って。一番奥を突き上げられ喉奥で堪えた声が零れた。
わたくしの内で熱く滾ったものが膨れて、精を撒く。叩きつけるように吐き出されたそれに震えてでもまだ終わらないことはわかっている。
「んんっ、あ、りひと」
「アーデルハイト、まだ」
「わかってるわ、よ……はっ、あ、ぁ」
わたくしの腰を掴んでこんこんと奥を突く。乱暴な、自分の欲を満たすだけの律動。
いつもとは違う。わたくしの事など思いやらない行為。
苦しげな声が聞こえてまた熱いものを感じる。それなのに、熱を蓄えたまま、硬いままのものがわたくしを追いやる。
身体の内側をぐちゃぐちゃに掻き回されてそれが気持ち良いと思ってしまう。
ひくひくと身体が震えて、収縮する場所がリヒトを咥えて離さない。
リヒトがわたくしを抱え直すとあたる場所が変わって、また別の気持ち良さ。
わたくしの息が上がり、視界も滲む。
「あ、あぁ、あ、んっ、ひゃあ、あ、あ」
思いのままに何度も突き上げられて。
それが快感に変わる。
少し余裕が出てきたのか口付けて、逆に苦しくなる。
息をしたいのにさせてもらえない。また、唇塞がれてその舌が踊る。
口腔を蹂躙して止まらない。
唇離れて許されたと思えば、ずるりとわたくしの中からリヒトが引き抜かれ。わたくしの愛液とリヒトの子種の混ざったものがひくつく場所から溢れる。
それを、やだ、寂しいなどと思ってしまった。
けれどわたくしの瞳の端にとらえたリヒトの屹立はまだとても元気なようで。
ひくつくように猛っておりまだ終われないのはわかったのです。
わたくしは身体を転がされうつ伏せに、けれど腰はあげる格好を取らされ一気にまた、後ろからリヒトのものを迎え入れる。
「ひゃあ、あああ」
「後ろからが、好きか?」
「ひゃ、あ、す、すき」
「っ、締めるな、また」
注ぎ込まれる熱さがわかってしまう。いつもより多い、いつもより熱いような。
その激しさに身を震わせて達してしまう。
ふわふわと意識が滲んでいるのにまた引き戻される。
硬くて太くて、熱いものが萎えない。
まだとわたくしを穿ってくる。
「ひゃんっ、やっ、あっ、あっ、あ」
「はっ、アーデルハイト、お前の中がうねってあたたかくて気持ちいい……絞られる」
ここかと良いところを抉られて声が詰まる。
視界が明滅するような快感。
腰から、背中を撫でて覆い被さられまた突かれる場所が変わる。
「っ、アーデルハイト、愛してる。まだ終われない、我慢してくれ」
我慢、なんて。
わたくしも気持ち良い。嫌な行為ではない。
そもそもわたくしが苦しそうなあなたを助けてあげたかったのだから。
それは訂正しておきたい。
リヒト、と細い声で呼べばなんだと顔を近づけてくれる。
「んぁ、ぁあっ、だい、じょうぶ……我慢して、抱かれてるわけじゃないわ」
安心して、と笑う。
いえ、笑えていたかしら。多分笑えていたわ。
リヒトが安堵したかのような顔をしてその動きを速めたのだから。
また、わたくしの内に注がれる熱。それが終わらない、果てがない。
「ひゃ、ああ、りひと」
「アーデルハイト、こっちをむけ」
呼ばれて、顔をどうにか向ければ口付けが交わされる。
途切れそうになる口づけ。でもわたくしはそれをやめてほしくなくて、舌を伸ばす。
舌を絡めて口付けて、リヒトの熱を感じる幸せ。
強く穿たれてわたくしは声を飲み込みまた達する。意識も飛んでしまいそうなのにリヒトそれを許してくれない。
いつもより激しくて身がもたない。けど、収まるまで付き合うことができるのはわたくしだけ。
達して体から力が抜けてしまう。まどろむ暇も与えてくれない。
リヒトが一度、わたくしから出て行く。
それすらも気持ち良い。
ぺたりとくずれたわたくし。その横にリヒトがいて、わたくしの片足を持ってあげる。
そしてまたずぷりと、わたくしから溢れていたものごと入ってくる。
「んっ、あっ、ちょっとは、おさまった?」
「ああ……でもまだ、な」
「ん、わかったわ……はぁ、ぁ」
さっきまでとは違う緩慢さ。
それに焦らされる心地よさ。
リヒトはわたくしの乳房を片手で包んでその先にも愛撫を。
もう一方の手は繋がる場所をなぞり、花芽をいじり始める。その与えられる快感が強くて意識が保てない。
そしてちゅ、ちゅと口付けの音。
首の後ろ、肩といくつもされている。
「りひと、また、また、やぁ!」
「は、そんなにいいのか? 俺も、いつもよりいい」
お腹がじんわりと熱帯びる。熱い、そこが熱くて切なくて。しゅくしゅくと蠢いてもっとと言っているみたい。
じゅぷじゅぷと卑猥な音が響いて、わたくしたちの荒い息が混じる。
いつのまにか向き合って、リヒトと指先絡めながら口付けあう。
口付けながら緩い抽送が繰り返されて追い上げられる。
こういうの、イキっぱしと言うのでしょう?
こんなのは久しぶりすぎて頭がついていかない。
蕩かされる、切ない、もっとと言ってしまう。
「アーデルハイト、まだもう少し……収まらない」
「ふぁ、ぁ、もう、無理、ん、あ」
「大丈夫だ、まだ。ほら……ここが好きだろ?」
「あ、ああっ、そこ、そこすき」
ぐりぐりと奥をしつこく突かれて背中しなる。視界が爆ぜるように真っ白になって、意識が途切れかけるのに微睡むことは許されない。
だってまだそこに硬さを以て主張するものがあるのだから。
わたくしの中が収斂していてもお構いなしにまたゆっくりと抜き差しされ良い所ばかりが擦られる。
身体にもう力が入らない。されるがままというのはこういうことを言うのでしょう。
けれど、快楽だけは、気持ち良いのだけはよくわかる。
焦らさないで一気に追い立てられるのを何度も何度も続けられてわたくしは蕩かされる、というよりも。
落とされるばかり。
「りひと、りひと」
「なんだ?」
「もう無理、あたまおかしくなる、きもちいいの」
「ああ」
「あ、やだやだ、抜かないで、もっと奥に」
「ああ」
いくらでもとぎゅっと抱きしめられて耳元に囁かれた、ような気がする。
わたくしは自分でも、もう何を言っているのかよくわからない。
ただ、気持ち良いのだけはわかる。
ん、ん、と息を詰めるように口付しあって。落ちる意識を何度も呼び起こされながら互いの存在を近くに感じるだけ。
「孕まなければおかしいくらいだな」
「な、に? りひと、あ、あぁ、あ」
「あいしてるって言ったんだ」
突き上げられるのと同時にリヒトの低い、唸るような声が聞こえて。
わたくしの中に精が吐き出される熱を感じる。びくびくと震えているようなそれを、わたくしのそこが収縮して受け止める。
それが幸せで、わたくしの口からはうっとりとした声が零れてしまう。
これは好き。わたくしがリヒトを受け止めている感覚が、好き。
「アーデルハイト……愛しているよ」
「ん……りひと……」
とろりと瞼が落ちる。
わたくしが最後にみたのは、愛おしげにわたくしを見つめるリヒト。
ああ、これで終わりかしらと思いながらわたくしの意識は閉じたのです。
すやすやと眠り始めたアーデルハイト。
無理をさせたのだから仕方ないとは、思う。
しかし、あんな。媚薬などを飲まされるはめになるとは思っていなかった。
そして、夫婦なのだからとこんなことに付き合ってくれるとも思っていなかったのだ。
どうにか耐えてやり過ごせばと思っていたのだが、あんなことを言われたら火がつくに決まっている。
おぜん立てされたのは癪だが、良い事は良かった。
どうにかなった己自身を引き抜けば、流れ落ちる白濁と愛液の混じったもの。
それが泡立つほどに何度も抽挿を繰り返したのに自分でも呆れる。
身体を上気させ、眠っている。その姿でもまだ、俺は高揚する。
眠っているのに抱くというのはいかがなものかと思いつつ、まぁいいかと。
向き合い、ぬかるむ場所にもう一度己をいれた。
「っ、お前は本当に」
眠っているくせに、身体は正直だ。
肉襞は収縮し俺に絡みついてくるようだ。もっと、まだ欲しいというように。
とか続き書こうかなと思ったんですけどこれはさすがにな。
さすがに。かけるけど私が書きながら笑い死ぬわということで。
まぁこんなことは、なかった。(ということにしておきます
好き放題して楽しかっただけの!
0
お気に入りに追加
1,564
あなたにおすすめの小説
運命の歯車が壊れるとき
和泉鷹央
恋愛
戦争に行くから、君とは結婚できない。
恋人にそう告げられた時、子爵令嬢ジゼルは運命の歯車が傾いで壊れていく音を、耳にした。
他の投稿サイトでも掲載しております。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
【完結】烏公爵の後妻〜旦那様は亡き前妻を想い、一生喪に服すらしい〜
七瀬菜々
恋愛
------ウィンターソン公爵の元に嫁ぎなさい。
ある日突然、兄がそう言った。
魔力がなく魔術師にもなれなければ、女というだけで父と同じ医者にもなれないシャロンは『自分にできることは家のためになる結婚をすること』と、日々婚活を頑張っていた。
しかし、表情を作ることが苦手な彼女の婚活はそううまくいくはずも無く…。
そろそろ諦めて修道院にで入ろうかと思っていた矢先、突然にウィンターソン公爵との縁談が持ち上がる。
ウィンターソン公爵といえば、亡き妻エミリアのことが忘れられず、5年間ずっと喪に服したままで有名な男だ。
前妻を今でも愛している公爵は、シャロンに対して予め『自分に愛されないことを受け入れろ』という誓約書を書かせるほどに徹底していた。
これはそんなウィンターソン公爵の後妻シャロンの愛されないはずの結婚の物語である。
※基本的にちょっと残念な夫婦のお話です
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
転生したら冷徹公爵様と子作りの真っ最中だった。
シェルビビ
恋愛
明晰夢が趣味の普通の会社員だったのに目を覚ましたらセックスの真っ最中だった。好みのイケメンが目の前にいて、男は自分の事を妻だと言っている。夢だと思い男女の触れ合いを楽しんだ。
いつまで経っても現実に戻る事が出来ず、アルフレッド・ウィンリスタ公爵の妻の妻エルヴィラに転生していたのだ。
監視するための首輪が着けられ、まるでペットのような扱いをされるエルヴィラ。転生前はお金持ちの奥さんになって悠々自適なニートライフを過ごしてたいと思っていたので、理想の生活を手に入れる事に成功する。
元のエルヴィラも喋らない事から黙っていても問題がなく、セックスと贅沢三昧な日々を過ごす。
しかし、エルヴィラの両親と再会し正直に話したところアルフレッドは激高してしまう。
「お前なんか好きにならない」と言われたが、前世から不憫な男キャラが大好きだったため絶対に惚れさせることを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる