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本編
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喫茶店を出て街を歩く。
街の店先に並ぶ花を見たり、売っている野菜や果物を見る。
その間ずっと、わたくし達は手を繋いでいました。
「そろそろ帰らないといけないな」
「そうですわね。夕食の時間も近づいてますし」
そして空がほんのり赤く染まり始めた頃、リヒトはこっちとわたくしの手を引いて。
城とは違う方向へと歩んでいました。その先には公園があり、とても静かな場所でした。
「こんなところがありましたのね」
「小さなころ、ここによく……抜け出してきていた」
「やんちゃね」
「ああ。そうだな、やんちゃだった。今はそんな事も無いが」
「まぁ、良く言います事」
そう言ってからかうと、リヒトは失礼なと言う。
道なりに歩んでいくだけなのですが、他に人の気配はない。
不思議、と思っているとまだ皆が訪れる時間ではないとリヒトは言いました。
「もう少し日が暮れてから恋人たちは来る」
その時間にはさすがにこれないからなとリヒトは言ってそっと道から外れました。
わたくしは道なき道を進むのはどうかと思いつつ、きっと意味があるのだろうと黙って手を引かれるまま。
やがて少し開けた場所に出ると、そこには一本の木がありました。
それは立派な大樹。
「ここは?」
「俺の好きな場所だ。小さなころ、抜け出してここで昼寝とか、時には本を読んだりしていたんだ」
「それは、リヒトの頃?」
「そう。ディートリヒとなってからは一度も来ていない」
リヒトは笑って言うのだけれど、その表情はどこか寂しそうでもあり、懐かしそうでもあり。
なんとも言葉にしがたいものでした。
「それで、どうしてこちらにわたくしを?」
「それは……前に約束しただろ?」
約束? 何をと思っているとリヒトは少し乱暴にわたくしを引き寄せて木の幹に押し付ける。
え、な、何? なんですの?
「どうして俺の愛を受け取ってくれないんだ? こんなにも愛しているのに」
突然の言葉。
切なげでわたくしの心臓が跳ねあがる。なんでそんなこと言うの。
それに何も答えられないままでいると、わたくしの頬を撫でながら口付けてくる。
無理矢理奪われるようなそれに息もあがってしまう。そしてわたくしの足の間に自分の片足をいれてきて。
やだ、ま、まさか。まさかここでなんて言わないわよ、ね?
「……ふ、はは。しどろもどろ、困りきった顔だな。でも俺に煽られて頬は赤い」
「え、な、なに?」
「言っただろう? 恋愛小説を読んで……とかいう」
「あ……え? ま、まさか」
「そう。だから一節を真似てみた。どうだ?」
「…………も、もう最低よ」
最低? 何故と返されて言葉に詰まる。
何よ、どういわれたいのよ。
確かに、恋愛小説を読んでという事を言ったけど、もうそんなの忘れてると思っていたのに。
この人、わたくしが満足するまでこうやって何度も何度も、やる気?
「わたくしが、あ、あれで喜ぶと思ったの? そう思っているなら大間違いよ。リヒト、放して」
「嫌だ、まだ放さない」
わたくしの頬を撫でていく指。腕の間に閉じ込められて髪をくすぐり、耳もとを撫でる。
熱く見つめられてわたくしの鼓動は早い。
そんな、小説の真似などしなくてもわたくしはリヒトに十分翻弄されているというのに。
好きなら察してよと思う。
今、わたくしがどれほどどきどきしているのかを。
「愛しているよ、アーデルハイト」
そう、思っている時に。
耳元に囁かれてわたくしの気持ちは舞い上がる。
「リヒト……わたくし、わたくしは……」
なんだ、と言葉を待っていてくれる。
碧眼に見つめられてわたくしは、自然と、やっと。紡げそうな気持になる。
「わたくしは、あなたが……好き、よ」
「ああ、知ってる」
かすれていく声色で紡いだそれをとても甘い顔で受け取ってくれる。
リヒトと名を呼べば優しく口付けてくれた。
「愛している、とはまだ言えないか?」
「っ、それは」
「けれど、好きと言ってくれただけで俺は幸せだ。だから今はそれでいい」
わたくしの額に、眦に口付を落としてリヒトは離れる。
さぁ帰ろうかと手を引かれて。
少し暗くなってきた公園にはわたくしたちのように手を繋いでいる方達の姿が見えてくる。
わたくしたち、恋人のように見えるのかしら。いえ、夫婦なのだけれども。
皆、同じような雰囲気だからお互い見て見ぬふり。
きゅ、と少し手を握る力を強めるとどうしたと笑いかけてくれる。
やだわ、本当に。
わたくしこの歳になってやっと、恋をしたのね。自覚する。好きと言ったからではないのよ。
わたくし、もっと前からあなたのこと、好きだったのだと思うの。
無意識に。最初から。出会った時から捕らわれていたの。多分、きっと。
出会っただけでわたくしの心を震わせたのはあなたが初めてなのだから。
けれど、それを言ってしまえば、あなたはまた罪悪感を抱いてしまうのではと思ってしまう。
わたくしを手酷く扱った事を。
わたくし、どうしてこの方に好かれたのかしら。
不思議ね。本当に不思議。
愛してみようと思ったと言って。それからよね、変わってきたのは。
わたしが変わるのだからあなたが変わるのも、道理。
「……愛してる……」
小さく、聞こえない程度の声色で紡いでみる。
聞こえてないほどなら、わたくしは言えるのね。けれど面と向かっては恥ずかしくて言葉つまりそう。
「ねぇ、リヒト。またこうして出かけたいわ」
「ああ、いつでも」
次はどこに行こうかと話をしながら抜け道を使って城に帰る。
いつもと違う時間を過ごして、たまにこれが訪れるのだとしたら幸いだと思う。
そう、思っていて、こういう時間が続くと思っていたのだけれど。
わたくしは気付いたのです。
国に帰ってきてからひと月近くたっても訪れないもの。少しくらい遅れることはあるかもしれないのだけれど、これはもうそうではないと思う。
だってそう思う程度には、わたくしはリヒトと身体を重ねていたのですから。
どうしたらいいのと思って、このことをまず打ち明けたのは犬達にでした。
するとツェリにも言うべきと言われ。ツェリをはお医者様に見てもらうべきと連れて来てくれたのです。
そうして、また確実ではないけれどおそらく、と言われました。
わたくしの身の内に、リヒトとの子がいる?
本当に? 信じられない。いつかはそうなると思っていたものの他人事のように、思っていて。
やだ。何この気持ち。
怖いけれど、嬉しい。嬉しいのだと思う。ここに本当に、とお腹に触れてみる。
皆に伝えなければとお医者様は言うけれど、まだ確実でないなら待ってとわたくしは止めました。
犬達にもツェリにも口止めをする。
けれど、リヒトには言わなければいけないわ。それはわたくしが言わねばならない事なのです。
街の店先に並ぶ花を見たり、売っている野菜や果物を見る。
その間ずっと、わたくし達は手を繋いでいました。
「そろそろ帰らないといけないな」
「そうですわね。夕食の時間も近づいてますし」
そして空がほんのり赤く染まり始めた頃、リヒトはこっちとわたくしの手を引いて。
城とは違う方向へと歩んでいました。その先には公園があり、とても静かな場所でした。
「こんなところがありましたのね」
「小さなころ、ここによく……抜け出してきていた」
「やんちゃね」
「ああ。そうだな、やんちゃだった。今はそんな事も無いが」
「まぁ、良く言います事」
そう言ってからかうと、リヒトは失礼なと言う。
道なりに歩んでいくだけなのですが、他に人の気配はない。
不思議、と思っているとまだ皆が訪れる時間ではないとリヒトは言いました。
「もう少し日が暮れてから恋人たちは来る」
その時間にはさすがにこれないからなとリヒトは言ってそっと道から外れました。
わたくしは道なき道を進むのはどうかと思いつつ、きっと意味があるのだろうと黙って手を引かれるまま。
やがて少し開けた場所に出ると、そこには一本の木がありました。
それは立派な大樹。
「ここは?」
「俺の好きな場所だ。小さなころ、抜け出してここで昼寝とか、時には本を読んだりしていたんだ」
「それは、リヒトの頃?」
「そう。ディートリヒとなってからは一度も来ていない」
リヒトは笑って言うのだけれど、その表情はどこか寂しそうでもあり、懐かしそうでもあり。
なんとも言葉にしがたいものでした。
「それで、どうしてこちらにわたくしを?」
「それは……前に約束しただろ?」
約束? 何をと思っているとリヒトは少し乱暴にわたくしを引き寄せて木の幹に押し付ける。
え、な、何? なんですの?
「どうして俺の愛を受け取ってくれないんだ? こんなにも愛しているのに」
突然の言葉。
切なげでわたくしの心臓が跳ねあがる。なんでそんなこと言うの。
それに何も答えられないままでいると、わたくしの頬を撫でながら口付けてくる。
無理矢理奪われるようなそれに息もあがってしまう。そしてわたくしの足の間に自分の片足をいれてきて。
やだ、ま、まさか。まさかここでなんて言わないわよ、ね?
「……ふ、はは。しどろもどろ、困りきった顔だな。でも俺に煽られて頬は赤い」
「え、な、なに?」
「言っただろう? 恋愛小説を読んで……とかいう」
「あ……え? ま、まさか」
「そう。だから一節を真似てみた。どうだ?」
「…………も、もう最低よ」
最低? 何故と返されて言葉に詰まる。
何よ、どういわれたいのよ。
確かに、恋愛小説を読んでという事を言ったけど、もうそんなの忘れてると思っていたのに。
この人、わたくしが満足するまでこうやって何度も何度も、やる気?
「わたくしが、あ、あれで喜ぶと思ったの? そう思っているなら大間違いよ。リヒト、放して」
「嫌だ、まだ放さない」
わたくしの頬を撫でていく指。腕の間に閉じ込められて髪をくすぐり、耳もとを撫でる。
熱く見つめられてわたくしの鼓動は早い。
そんな、小説の真似などしなくてもわたくしはリヒトに十分翻弄されているというのに。
好きなら察してよと思う。
今、わたくしがどれほどどきどきしているのかを。
「愛しているよ、アーデルハイト」
そう、思っている時に。
耳元に囁かれてわたくしの気持ちは舞い上がる。
「リヒト……わたくし、わたくしは……」
なんだ、と言葉を待っていてくれる。
碧眼に見つめられてわたくしは、自然と、やっと。紡げそうな気持になる。
「わたくしは、あなたが……好き、よ」
「ああ、知ってる」
かすれていく声色で紡いだそれをとても甘い顔で受け取ってくれる。
リヒトと名を呼べば優しく口付けてくれた。
「愛している、とはまだ言えないか?」
「っ、それは」
「けれど、好きと言ってくれただけで俺は幸せだ。だから今はそれでいい」
わたくしの額に、眦に口付を落としてリヒトは離れる。
さぁ帰ろうかと手を引かれて。
少し暗くなってきた公園にはわたくしたちのように手を繋いでいる方達の姿が見えてくる。
わたくしたち、恋人のように見えるのかしら。いえ、夫婦なのだけれども。
皆、同じような雰囲気だからお互い見て見ぬふり。
きゅ、と少し手を握る力を強めるとどうしたと笑いかけてくれる。
やだわ、本当に。
わたくしこの歳になってやっと、恋をしたのね。自覚する。好きと言ったからではないのよ。
わたくし、もっと前からあなたのこと、好きだったのだと思うの。
無意識に。最初から。出会った時から捕らわれていたの。多分、きっと。
出会っただけでわたくしの心を震わせたのはあなたが初めてなのだから。
けれど、それを言ってしまえば、あなたはまた罪悪感を抱いてしまうのではと思ってしまう。
わたくしを手酷く扱った事を。
わたくし、どうしてこの方に好かれたのかしら。
不思議ね。本当に不思議。
愛してみようと思ったと言って。それからよね、変わってきたのは。
わたしが変わるのだからあなたが変わるのも、道理。
「……愛してる……」
小さく、聞こえない程度の声色で紡いでみる。
聞こえてないほどなら、わたくしは言えるのね。けれど面と向かっては恥ずかしくて言葉つまりそう。
「ねぇ、リヒト。またこうして出かけたいわ」
「ああ、いつでも」
次はどこに行こうかと話をしながら抜け道を使って城に帰る。
いつもと違う時間を過ごして、たまにこれが訪れるのだとしたら幸いだと思う。
そう、思っていて、こういう時間が続くと思っていたのだけれど。
わたくしは気付いたのです。
国に帰ってきてからひと月近くたっても訪れないもの。少しくらい遅れることはあるかもしれないのだけれど、これはもうそうではないと思う。
だってそう思う程度には、わたくしはリヒトと身体を重ねていたのですから。
どうしたらいいのと思って、このことをまず打ち明けたのは犬達にでした。
するとツェリにも言うべきと言われ。ツェリをはお医者様に見てもらうべきと連れて来てくれたのです。
そうして、また確実ではないけれどおそらく、と言われました。
わたくしの身の内に、リヒトとの子がいる?
本当に? 信じられない。いつかはそうなると思っていたものの他人事のように、思っていて。
やだ。何この気持ち。
怖いけれど、嬉しい。嬉しいのだと思う。ここに本当に、とお腹に触れてみる。
皆に伝えなければとお医者様は言うけれど、まだ確実でないなら待ってとわたくしは止めました。
犬達にもツェリにも口止めをする。
けれど、リヒトには言わなければいけないわ。それはわたくしが言わねばならない事なのです。
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