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本編
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「やっと二人きりになれましたね」
これは、まずいとわたくしの内側で警鐘が鳴る。
犬達が二人きりになるなと言う。お父様だって、そうさせないように彼らに命じていた相手。
すっと座っていた椅子から立ち上がりこちらに歩んできたのはナイトロット様。
その表情は熱を帯びたもの。
わたくしはそれが恐ろしくて一歩下がるのだけれど、背中には扉。
逃げ道はというと、ナイトロット様の背後の大きな窓。その先のバルコニーくらいしかありません。
「僕のアーデルハイト。やっと会えましたね。ああ、いや……君が悪いわけではないのはわかっているから」
気にしないでと言いながらナイトロット様はわたくしの腕を掴む。
その力は思いの外強く、わたくしは眉を顰める。
「どうしてここに?」
「アザレアが気を利かせてだよ」
アザレア嬢にはめられた、ということ。
でも何か、違和感もあるのです。
わたくしはナイトロット様の言動に気をつけつつ、どうすればいいのか考えを巡らせていました。
「ほら、座って。アーデルハイト」
「っ! 引っ張らないでくださる? 痛いわ」
「ああ、ごめん」
そう言いながらわたくしをソファに座らせ隣に腰を下ろす。
「ふふ」
「……なんですの?」
「嫌だなぁ、もう演技は良いんだよ?」
「え?」
「わからないふりをして気を引こうとしてる?」
これは、と息を飲む。
これは、お話が通じない類の方では。
ひやりとしたものを感じ、対応を間違わないようにしなければと思う。
これはガゼル様よりまずい。そんな気しかしないのです。
「アーデルハイトはひどいよね。僕の気を引こうとして、殿下のパートナーとなったり。ああ、いや。あれは望まれてか。拒否はできないから仕方なかったね」
「……それはミヒャエルとのこと、かしら?」
そうだよと笑って。ナイトロット様は王族には逆らえないからねと零す。
「殿下に望まれたなら仕方ない。忍ぶ恋をしようと思っていたんだ。触れ合うことは出来なくても心は繋がっているから」
たとえ王妃になったとしても、想っていよう。遠くから愛して君の為に生きていようとうっとりと紡ぐ。
繋がるも何も、ろくに話したこともないのにとわたくしは思う。
けれど、口を挟むより何を思っているのか。
今はそれを多く知るべき。
わたくしの鼓動は早鐘を打つものの、思考はクリア。ちゃんと考える事はできていました。
それから、ナイトロット様はお一人で妄想した話を続けていました。
曰く、わたくしとナイトロット様は結ばれるべくあったのにわたくしの父がそれを許さなかった。こっそり会いに行っても、止められて。
そして会う機会があったであろう学園でも会うことができなかった。
「あいつらは君の父がつけたんだろう? いつも邪魔をして……」
それは犬達の事でしょう。わたくしはナイトロット様に何も答えない。
とうとうと、どこか自分に酔うように語られていたナイトロット様は、わたくしに向き直る。
「そして君は突然消えたんだ! 僕を置いて。探したのに見つからず、誰かが僕らの愛を阻んでいるのだと思ったよ!」
やっと見つけたら、セルデスディアの王太子の横にいる。
絶望したとナイトロット様は言う。
けれどすぐにその調子を取り戻されたのです。
「でもね、僕は気付いたんだよ! 君は弱味を握られ、脅されているんだろう?」
「え?」
「僕にはわかるよ、わかってる。仕方なかったんだよね、アーデルハイト」
ナイトロット様の手が伸びて、わたくしの頬を撫でる。
触れたのは微か。それでもゾッとした。嫌悪感しか、そこには無くてこの身が固まる。硬直してしまう。
「いいんだよ。僕が君をさらって助けてあげるから。だって君は言ってくれた」
僕を愛していると、とうっとりと紡がれる。
お待ちになって。
わたくし、そんなことは一言も言ってませんわ。
何、何故、どうしてそう考えたの?
何がそう、あなたに思わせたの?
そのわたくしの躊躇いを察したのか、いやだなぁとナイトロット様は笑う。
僕に、あの男の腕の中にありながらも愛を紡いだじゃないかと。
薄ら寒いものを感じながら記憶をたぐる。この方と会ったのは夜会の日。わたくし、確かにこの方の前で愛しているとは紡いだわ。
けれどそれはリヒトの事であって、あなたの事ではない。
何をどうして、そうとるのか。なんなの、本当に何なの、この方は。
「どうして僕たちの間には障害ばかりなのだろうね。僕は君と結ばれるためにいるのに」
「ど、どうしてそう、思われるの?」
「どうして? だって君と僕は小さな頃から結婚するって言われていたし。婚約も」
してませんわ。わたくしは言われてませんわ。
え? え?
つまり、おそらく。この方の言動と犬達や他の方達から聞いた話とを合わせての予想の範囲ですけれど。
この方、小さい頃からわたくしと結婚する、婚約だと言われ続けて本当にそれをそうと信じてしまっているの?
この歳になるまで? まっすぐに? 誰かに正される事も無く、思い込んで?
なんて、まっすぐで歪な、気持ち。
わたくしはこの方に答える事なんて絶対にありえない。恐ろしい。
得体が知れない。何がそうさせるの? 理解できないわ。
けれどそんなことを、口にしたら何をされるかわからない。
犬達が戻ってこないことに、何かおかしいと気づけばきっと踏み込んでくれる。ここはダーダトア公爵家だけれど絶対に、そうするわ。
そうできなくても、リヒトは迎えに来ると言ったの。きっとわたくしの姿が見えなければ何かあったと気付くわ。
だからその時を信じて待っていればきっと大丈夫。
でも、それまでわたくしはこの方と二人きり?
「アーデルハイト? どうしたの、こっちを見て」
「え、ええ……な、ナイトロット様はずっと、わたくし、を。思っていて、くださったのね?」
「ああ、そうだよ。君もだろう?」
わたくしは答えない。代わりに微笑むだけ。
言葉にすることなんてできない。うっかりそうだなんて言って、あとからそれでつけ入る隙なんて与えたくないから。
どうこじらせれば、こうなるのか。
わたくしには想像もつきません。
今わかるのは、否定などをしない方が良いということ。
そんなことをしたら何をされるかわかりません。良い気分でお話をしていただき、ただ時間を流すのが最善とわたくしは思うのです。
多少、嫌な思いはしたとしても。我慢できないものではないわ。
大丈夫。大丈夫とわたくしは自身に言い聞かせる。
上手に笑えているかしら。怪しいと思われていないかしら。
嫌がっていると思われてはいけない。上手に演技をしなければ。
背中に感じる変な汗。
早く時間が流れる事ばかり、わたくしは願っていました。
これは、まずいとわたくしの内側で警鐘が鳴る。
犬達が二人きりになるなと言う。お父様だって、そうさせないように彼らに命じていた相手。
すっと座っていた椅子から立ち上がりこちらに歩んできたのはナイトロット様。
その表情は熱を帯びたもの。
わたくしはそれが恐ろしくて一歩下がるのだけれど、背中には扉。
逃げ道はというと、ナイトロット様の背後の大きな窓。その先のバルコニーくらいしかありません。
「僕のアーデルハイト。やっと会えましたね。ああ、いや……君が悪いわけではないのはわかっているから」
気にしないでと言いながらナイトロット様はわたくしの腕を掴む。
その力は思いの外強く、わたくしは眉を顰める。
「どうしてここに?」
「アザレアが気を利かせてだよ」
アザレア嬢にはめられた、ということ。
でも何か、違和感もあるのです。
わたくしはナイトロット様の言動に気をつけつつ、どうすればいいのか考えを巡らせていました。
「ほら、座って。アーデルハイト」
「っ! 引っ張らないでくださる? 痛いわ」
「ああ、ごめん」
そう言いながらわたくしをソファに座らせ隣に腰を下ろす。
「ふふ」
「……なんですの?」
「嫌だなぁ、もう演技は良いんだよ?」
「え?」
「わからないふりをして気を引こうとしてる?」
これは、と息を飲む。
これは、お話が通じない類の方では。
ひやりとしたものを感じ、対応を間違わないようにしなければと思う。
これはガゼル様よりまずい。そんな気しかしないのです。
「アーデルハイトはひどいよね。僕の気を引こうとして、殿下のパートナーとなったり。ああ、いや。あれは望まれてか。拒否はできないから仕方なかったね」
「……それはミヒャエルとのこと、かしら?」
そうだよと笑って。ナイトロット様は王族には逆らえないからねと零す。
「殿下に望まれたなら仕方ない。忍ぶ恋をしようと思っていたんだ。触れ合うことは出来なくても心は繋がっているから」
たとえ王妃になったとしても、想っていよう。遠くから愛して君の為に生きていようとうっとりと紡ぐ。
繋がるも何も、ろくに話したこともないのにとわたくしは思う。
けれど、口を挟むより何を思っているのか。
今はそれを多く知るべき。
わたくしの鼓動は早鐘を打つものの、思考はクリア。ちゃんと考える事はできていました。
それから、ナイトロット様はお一人で妄想した話を続けていました。
曰く、わたくしとナイトロット様は結ばれるべくあったのにわたくしの父がそれを許さなかった。こっそり会いに行っても、止められて。
そして会う機会があったであろう学園でも会うことができなかった。
「あいつらは君の父がつけたんだろう? いつも邪魔をして……」
それは犬達の事でしょう。わたくしはナイトロット様に何も答えない。
とうとうと、どこか自分に酔うように語られていたナイトロット様は、わたくしに向き直る。
「そして君は突然消えたんだ! 僕を置いて。探したのに見つからず、誰かが僕らの愛を阻んでいるのだと思ったよ!」
やっと見つけたら、セルデスディアの王太子の横にいる。
絶望したとナイトロット様は言う。
けれどすぐにその調子を取り戻されたのです。
「でもね、僕は気付いたんだよ! 君は弱味を握られ、脅されているんだろう?」
「え?」
「僕にはわかるよ、わかってる。仕方なかったんだよね、アーデルハイト」
ナイトロット様の手が伸びて、わたくしの頬を撫でる。
触れたのは微か。それでもゾッとした。嫌悪感しか、そこには無くてこの身が固まる。硬直してしまう。
「いいんだよ。僕が君をさらって助けてあげるから。だって君は言ってくれた」
僕を愛していると、とうっとりと紡がれる。
お待ちになって。
わたくし、そんなことは一言も言ってませんわ。
何、何故、どうしてそう考えたの?
何がそう、あなたに思わせたの?
そのわたくしの躊躇いを察したのか、いやだなぁとナイトロット様は笑う。
僕に、あの男の腕の中にありながらも愛を紡いだじゃないかと。
薄ら寒いものを感じながら記憶をたぐる。この方と会ったのは夜会の日。わたくし、確かにこの方の前で愛しているとは紡いだわ。
けれどそれはリヒトの事であって、あなたの事ではない。
何をどうして、そうとるのか。なんなの、本当に何なの、この方は。
「どうして僕たちの間には障害ばかりなのだろうね。僕は君と結ばれるためにいるのに」
「ど、どうしてそう、思われるの?」
「どうして? だって君と僕は小さな頃から結婚するって言われていたし。婚約も」
してませんわ。わたくしは言われてませんわ。
え? え?
つまり、おそらく。この方の言動と犬達や他の方達から聞いた話とを合わせての予想の範囲ですけれど。
この方、小さい頃からわたくしと結婚する、婚約だと言われ続けて本当にそれをそうと信じてしまっているの?
この歳になるまで? まっすぐに? 誰かに正される事も無く、思い込んで?
なんて、まっすぐで歪な、気持ち。
わたくしはこの方に答える事なんて絶対にありえない。恐ろしい。
得体が知れない。何がそうさせるの? 理解できないわ。
けれどそんなことを、口にしたら何をされるかわからない。
犬達が戻ってこないことに、何かおかしいと気づけばきっと踏み込んでくれる。ここはダーダトア公爵家だけれど絶対に、そうするわ。
そうできなくても、リヒトは迎えに来ると言ったの。きっとわたくしの姿が見えなければ何かあったと気付くわ。
だからその時を信じて待っていればきっと大丈夫。
でも、それまでわたくしはこの方と二人きり?
「アーデルハイト? どうしたの、こっちを見て」
「え、ええ……な、ナイトロット様はずっと、わたくし、を。思っていて、くださったのね?」
「ああ、そうだよ。君もだろう?」
わたくしは答えない。代わりに微笑むだけ。
言葉にすることなんてできない。うっかりそうだなんて言って、あとからそれでつけ入る隙なんて与えたくないから。
どうこじらせれば、こうなるのか。
わたくしには想像もつきません。
今わかるのは、否定などをしない方が良いということ。
そんなことをしたら何をされるかわかりません。良い気分でお話をしていただき、ただ時間を流すのが最善とわたくしは思うのです。
多少、嫌な思いはしたとしても。我慢できないものではないわ。
大丈夫。大丈夫とわたくしは自身に言い聞かせる。
上手に笑えているかしら。怪しいと思われていないかしら。
嫌がっていると思われてはいけない。上手に演技をしなければ。
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