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本編
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改めてガゼル・ベルノーツと彼は名乗りました。
レオノラ嬢と同じ、赤茶の髪に翡翠色の瞳。柔らかな印象を受けますが、それだけではないような雰囲気です。
体格的にはディートリヒ様と同じくらいでしょう。
「殿下とはどのようなご縁で?」
「それはわたくし達だけの内緒ですわ」
何かを探られている。
そんな感覚にわたくしは身構えます。レオノラ嬢はお馬鹿さんですが、この方はそうではない様子。
「リヒテールのご出身だそうですね」
「はい、公爵家の末の娘でしたので、ほんとうに王太子妃など過分なお話でした。しかしそれをお望みいただきましたので」
「……王太子妃様は、殿下を愛してらっしゃるのですか?」
「ええ、愛しておりますよ」
「私にはそうは見えないのですが」
そう言って、ガゼル様はわたくしの髪を一房手に取り口付ける。
そのまま、わたくしに詰め寄ってきました。
「あなたが殿下の妃でなければ攫ってしまいたい。一目見た時から私の心は踊るばかりです」
「ガゼル様、いけませんわ」
「王太子妃様……」
逃げ場のないわたくし。ガゼル様は手摺に手を置き、両の腕でわたくしを閉じ込めています。
わたくしは初対面の男に靡くほど易い女ではないのです。
が、殿方の腕力の前には無力なのです。
髪に触れていた手がわたくしが手摺についている右手に触れて。指先から、肘、二の腕とゆるゆる登って。
そして肩、首筋となぞりあげてきて。
「お戯れはそろそろお止めになって?」
犬達が傍にいたら払ってくれたでしょうが、どうしましょう。
このままだと口付けをされそうな雰囲気です。
ガゼル様のお顔は嫌いではありませんが、誰かに見られたらディートリヒ様につけいられる隙ができてしまいますわ。
「わたくしにその気はありませんの」
「その気にさせてみせますよ」
甘い声色。しかしわたくしの心は踊りもしません、何も震えません。
このままではどうにもなりません。
大声でもあげてしまいましょうか、と思うと同時にガゼル様が離れました。
ほっとするものの、何故と。その答えは、わたくしの視界にすぐ映り込みました。
「アーデルハイト、おいで」
「はい」
すっと離れて、わたくしはディートリヒ様のもとに参ります。
「ガゼル、今のは見なかったことにしておこう」
響いたディートリヒ様の声は冷たいものでした。
あの方があまり好きではないのね。
「油断をするな。あれは妹とは違うぞ」
「そのようですわね。ですがわたくし、あれくらいで靡く女ではございませんわ」
「だろうな。甘い言葉を吐かれたいなら俺が紡いでやろう」
「え? やだ鳥肌……変な事言わないでくださいまし。まさか、先程のを見て、妬いてらっしゃるなんて言いませんわよね?」
なんだそれはとディートリヒ様は鼻で笑われる。
どうして妬かねばならんのだと。
「さて、あとは締めの挨拶と見送りだけだ」
皆さんの流れはホールの中心に。わたくしたちは一段高くなった場所に立ち、国王様、王妃様を待ちます。
お二人が来られると、少し静かになり、挨拶が始まります。
国王様の挨拶が終われば皆様退出しますので見送り。
長い時間、にこにことしていると疲れるものです。
最後の見送りが終わり、わたくし達は国王様と王妃様に挨拶を。
「あなた、あのドレスはどうなさるの?」
「染抜きは難しいと思いますので、ワイン色に似た染料で薄色に染めようと思っております」
「それは素敵な考えね。できたら見せてちょうだい。それと」
面白かったわと扇子で口の端を隠しながら王妃様は笑まれました。
お二人が退出しましたので、わたくしたちも。
これからホールの明かりを少し落として、片付けをするそうです。
日付はすでに変わっているのですが、侍従やメイド達の仕事はまだあるのです。
わたくし達の部屋は、一般のものは入れない居住部に。
その入口で犬達が待っていましたので、今日はもういいのよと帰しました。
部屋に戻るとツェリがいつものメイド姿でおり、テキパキとわたくし達の服を受け取ってくれます。
ディートリヒ様は軍服の上着を脱ぎシャツの首元を緩めただけ。
脱ぐのはわたくしのほうが手間がかかりますもの。
「ああ、アーデルハイトは私が手伝おう。お前はワインと軽く摘めるものを用意してきてくれ」
ツェリはわたくしにどうしますかと視線向ける。
ディートリヒ様の命令が一番でしょう。わたくしが頷くとツェリは準備のため一度退出しました。
「ベッドの上で脱ぐか?」
このドレスおいくらだと思ってますの? 皺なんてつけたらあとが大変ですのよ?
そんな、何を言っているのかという視線を投げつけると冗談だと笑い、わたくしの首に手を伸ばし首飾りを外してくださいました。
わたくしは耳飾りと指輪を。
ドレス一枚脱いで下着だけ。ツェリが用意していた、ストンとしたノースリーブのドレスを着てやっと一息。
「女は大変だな」
「手を抜けば馬鹿にされますもの。わたくしも、夫も」
は、と息吐いて笑いながらディートリヒ様は来いと別室へわたくしを連れて行きました。
ドレスがそのままですが……ツェリが片付けてくれるでしょう。
連れて行かれたのは、居間。窓際のソファセットのローテーブルにすでに用意されていました。
「どうぞ、ご用意できております」
ワイングラスはふたつ。
ワインは赤と白が用意してありました。
軽く摘めるものをにはサンドイッチと、クラッカー。それからフルーツとチーズ。
他にも必要なものが色々と。
「ツェリ、もういい。お前も休め。ここの片付けは朝でいい」
「ではドレスだけ片付けて失礼させていただきます」
ツェリは一礼し、退出。
ディートリヒ様はわたくしを座らせ、飲むだろうとワインを示します。
正直、疲れていますのでもう寝たいのですが付き合えということでしょう。
レオノラ嬢と同じ、赤茶の髪に翡翠色の瞳。柔らかな印象を受けますが、それだけではないような雰囲気です。
体格的にはディートリヒ様と同じくらいでしょう。
「殿下とはどのようなご縁で?」
「それはわたくし達だけの内緒ですわ」
何かを探られている。
そんな感覚にわたくしは身構えます。レオノラ嬢はお馬鹿さんですが、この方はそうではない様子。
「リヒテールのご出身だそうですね」
「はい、公爵家の末の娘でしたので、ほんとうに王太子妃など過分なお話でした。しかしそれをお望みいただきましたので」
「……王太子妃様は、殿下を愛してらっしゃるのですか?」
「ええ、愛しておりますよ」
「私にはそうは見えないのですが」
そう言って、ガゼル様はわたくしの髪を一房手に取り口付ける。
そのまま、わたくしに詰め寄ってきました。
「あなたが殿下の妃でなければ攫ってしまいたい。一目見た時から私の心は踊るばかりです」
「ガゼル様、いけませんわ」
「王太子妃様……」
逃げ場のないわたくし。ガゼル様は手摺に手を置き、両の腕でわたくしを閉じ込めています。
わたくしは初対面の男に靡くほど易い女ではないのです。
が、殿方の腕力の前には無力なのです。
髪に触れていた手がわたくしが手摺についている右手に触れて。指先から、肘、二の腕とゆるゆる登って。
そして肩、首筋となぞりあげてきて。
「お戯れはそろそろお止めになって?」
犬達が傍にいたら払ってくれたでしょうが、どうしましょう。
このままだと口付けをされそうな雰囲気です。
ガゼル様のお顔は嫌いではありませんが、誰かに見られたらディートリヒ様につけいられる隙ができてしまいますわ。
「わたくしにその気はありませんの」
「その気にさせてみせますよ」
甘い声色。しかしわたくしの心は踊りもしません、何も震えません。
このままではどうにもなりません。
大声でもあげてしまいましょうか、と思うと同時にガゼル様が離れました。
ほっとするものの、何故と。その答えは、わたくしの視界にすぐ映り込みました。
「アーデルハイト、おいで」
「はい」
すっと離れて、わたくしはディートリヒ様のもとに参ります。
「ガゼル、今のは見なかったことにしておこう」
響いたディートリヒ様の声は冷たいものでした。
あの方があまり好きではないのね。
「油断をするな。あれは妹とは違うぞ」
「そのようですわね。ですがわたくし、あれくらいで靡く女ではございませんわ」
「だろうな。甘い言葉を吐かれたいなら俺が紡いでやろう」
「え? やだ鳥肌……変な事言わないでくださいまし。まさか、先程のを見て、妬いてらっしゃるなんて言いませんわよね?」
なんだそれはとディートリヒ様は鼻で笑われる。
どうして妬かねばならんのだと。
「さて、あとは締めの挨拶と見送りだけだ」
皆さんの流れはホールの中心に。わたくしたちは一段高くなった場所に立ち、国王様、王妃様を待ちます。
お二人が来られると、少し静かになり、挨拶が始まります。
国王様の挨拶が終われば皆様退出しますので見送り。
長い時間、にこにことしていると疲れるものです。
最後の見送りが終わり、わたくし達は国王様と王妃様に挨拶を。
「あなた、あのドレスはどうなさるの?」
「染抜きは難しいと思いますので、ワイン色に似た染料で薄色に染めようと思っております」
「それは素敵な考えね。できたら見せてちょうだい。それと」
面白かったわと扇子で口の端を隠しながら王妃様は笑まれました。
お二人が退出しましたので、わたくしたちも。
これからホールの明かりを少し落として、片付けをするそうです。
日付はすでに変わっているのですが、侍従やメイド達の仕事はまだあるのです。
わたくし達の部屋は、一般のものは入れない居住部に。
その入口で犬達が待っていましたので、今日はもういいのよと帰しました。
部屋に戻るとツェリがいつものメイド姿でおり、テキパキとわたくし達の服を受け取ってくれます。
ディートリヒ様は軍服の上着を脱ぎシャツの首元を緩めただけ。
脱ぐのはわたくしのほうが手間がかかりますもの。
「ああ、アーデルハイトは私が手伝おう。お前はワインと軽く摘めるものを用意してきてくれ」
ツェリはわたくしにどうしますかと視線向ける。
ディートリヒ様の命令が一番でしょう。わたくしが頷くとツェリは準備のため一度退出しました。
「ベッドの上で脱ぐか?」
このドレスおいくらだと思ってますの? 皺なんてつけたらあとが大変ですのよ?
そんな、何を言っているのかという視線を投げつけると冗談だと笑い、わたくしの首に手を伸ばし首飾りを外してくださいました。
わたくしは耳飾りと指輪を。
ドレス一枚脱いで下着だけ。ツェリが用意していた、ストンとしたノースリーブのドレスを着てやっと一息。
「女は大変だな」
「手を抜けば馬鹿にされますもの。わたくしも、夫も」
は、と息吐いて笑いながらディートリヒ様は来いと別室へわたくしを連れて行きました。
ドレスがそのままですが……ツェリが片付けてくれるでしょう。
連れて行かれたのは、居間。窓際のソファセットのローテーブルにすでに用意されていました。
「どうぞ、ご用意できております」
ワイングラスはふたつ。
ワインは赤と白が用意してありました。
軽く摘めるものをにはサンドイッチと、クラッカー。それからフルーツとチーズ。
他にも必要なものが色々と。
「ツェリ、もういい。お前も休め。ここの片付けは朝でいい」
「ではドレスだけ片付けて失礼させていただきます」
ツェリは一礼し、退出。
ディートリヒ様はわたくしを座らせ、飲むだろうとワインを示します。
正直、疲れていますのでもう寝たいのですが付き合えということでしょう。
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