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掌編
母は知っている
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孫たちの顔を見たいとお手紙を頂いて。
リヒトは忙しくて城を開けられないので、わたくしは子供たちを連れて先王陛下達がお住まいの離宮を尋ねました。
不仲なんてことはありませんのでちょくちょく、こうして訪わせていただいてはいるのです。
今は先王陛下が子供たちを連れて離宮のお散歩に。
わたくしは妃陛下――お義母様とお茶の時間。
「立派に務めていると聞き及んでいますよ」
「ありがとうございます。今は子供たちの方を優先させていただいておりますが少しずつ公務もまた」
「ええ、そうね」
緩やかに笑まれる。わたくしは、少しこの方が苦手。
見透かされているような、そんな気がしてならないのです。
子供たちを可愛がってはくれますし、良い方ではあるのですが。
「ディートリヒは本当にあなたを愛しているのね。今だから言うのだけれど、最初は勝手に連れてきてと思いはしたのよ」
「そうなのですね」
「ええ。でもディートリヒはちゃんと自分の妃になるに相応しい者を選んできたのだと思うわ」
褒めているのよと微笑まれる。
裏も何もなく、屈託なく。でもわたくしはどう答えたらよいのかわからないので曖昧に笑んでいるのだと思う。
「あなたは幸せかしら?」
「ええと……子も授かり、皆様に支えて頂いて幸せだと思いますわ」
「そう。でもあなたはディートリヒでは御せなかったでしょうね。リヒトだから、今幸せなのよ」
わたくしは瞬く。
今、なんとおっしゃられたのかしら。
リヒト、だから?
如何返せばいいのか、反応ができない。そしてそのわたくしの一瞬を読み取って、微笑まれる。
「あなたは知っているのね」
「知って、と、は……」
お義母様は薄く笑みを湛えられる。
知っているのねと問う。それは知っていらっしゃる、という事。
「ディートリヒの身代わりに、リヒトがなった事よ」
「っ……それは」
「いいのよ。気付いてしまっただけだから」
でも聞いてくれるかしらと仰る。わたくしは頷くことしかできず、ただ語られることに耳を傾けるしかできない。
リヒトと、ディートリヒ様が病にかかった時、お義母様も同じく臥せった。
そして、命をどうにかつなぎとめたのはリヒトだけ。
我が子が死んだと聞いてお義母様が悲しみ、これ以上体調を悪くしてはと先王陛下とリヒトのお父様は考えられて。
リヒトが了承したので、リヒトはディートリヒ様となった。
手紙のやり取りなどをしているときは違和感はなかったのだけれど、久しぶりに会ってなんだかぎこちない。
思春期かしら、とお義母様は思われて胸に仕舞われたのだとか。
「けれどね、ディートリヒも、リヒトも同じように見ていたのよ。笑い方が……微笑み方がディートリヒではなくリヒトだった。それに気付いてしまったのよ」
それから、いかに立派であってもリヒトであるようにしか見えない。
どうして、何故という想いはあったものの、努力している姿を見て。そして当時の事を思えばそれが最良だったのだと思ってしまった。
先王陛下に尋ねることもしなかった。
そうして胸に仕舞い続けて、ここまで来てしまったのだと。
「どうして、と陛下に怒鳴りつけてしまうこともできたのだけれど、しなくて良かったわ」
もしそうしていたら、きっとリヒトにも同じことをしてしまったでしょうからと仰る。
怒鳴っても、何をしてもディートリヒは生き返らない。
それはわかっているけれど、歯止めがきかなかったでしょうからと。
どうして自分に言わずに、というのも――自分の為だとわかっていても言ってしまいそうだからと。
お義母様は、思う事がないわけではないでしょうにすべてを飲み込まれ、今まで耐えてこられたのでしょう。
でしたら、わたくしがいう事は何もない。
何も、言えないというのが正しい。
「もちろん、誰にも言うつもりはないわ。でもあなたは知っていて。私が知っている事を」
「はい……」
「リヒトがあなたに教えたという事はそれだけ、受け入れているという事なのでしょうね」
自分の内に踏み込ませたくないなら、リヒトは絶対に言わないわところころと笑われる。
けれど、それは少し寂しそうにも見えて。
「リヒトは息子ではないけれど、息子のように思っているのよ……だからあなたも、息子の嫁でわたくしの娘。あの子達も、孫よ」
そう言って視線で促された先、先王陛下と子供たちが戻ってくる。
子供たちは先王陛下に背中を押され、こちらに走ってくるとわたくしではなくお義母様の方へ。
「おばあさま、あげる」
「おじいさまと摘んできました」
子供たちが渡すのは花。それを受け取ってありがとうと仰るお義母様の視線は柔らかく、慈しんでくれている。
「あら、ありがとう。嬉しいわ、ふふ」
優しく頭を撫でて子供たちを受け入れているのは、本当になのでしょう。
お義母様はちゃんと、リヒトを我が子のように思っていらっしゃるのです。
多分、今までも距離をとってずっと見守っていたのでしょう。
とても強いお人、とわたくしは思う。
わたくしなら、気付いて、それから一人で抱えていられるからかしら。
きっと、できないわ。黙っていることなんてきっとできない。
「あなた達、手を洗ってきなさい。おばあ様がおいしいお菓子を振る舞ってあげるわ」
さぁとお義母様に促され子供たちは手を洗いに。先王陛下――お義父様もご一緒してくださるそうです。
その間にお義母様は席を増やすように命じて、あっという間に設えが出来上がる。
こういうそつのなさはわたくしも見習わなければならないところ。
「あまり甘いものなど食べさせては、と昔は言っていたのだけれど孫だとかわいくてしかたないわ」
「たまにでしたら構いませんわ。こちらにきたときの特別ですもの」
そうねと微笑み、帰ってきた子供たちを迎える。
子供たちは嬉しそうに菓子を食べ、もっとと言うのだけれどダメと止めるのはわたくしの仕事。
食べ過ぎよ、もう。駄々をこねて、お義母様達を味方にすればわたくしが折れると思っているのでしょうが、おれません。
本当にそうやって強請ればいいと誰に教わったのかしら。
そう思っていると、こちらを伺い見る視線。まぁ、その表情ちょっとリヒトに似ているわ。
困った子達ねと紡ぎながら、あと少しだけよと許してしまうわたくしも、甘くはあるのですけれど。
と言う感じの内容のを本編のどこかにいれようかなぁと思っていたのですが。
まぁいらないかなと削ったので掌編にでした。
気付いてる人は気付いているのだけれど、何も言わない。
そういう感じです。
リヒトは忙しくて城を開けられないので、わたくしは子供たちを連れて先王陛下達がお住まいの離宮を尋ねました。
不仲なんてことはありませんのでちょくちょく、こうして訪わせていただいてはいるのです。
今は先王陛下が子供たちを連れて離宮のお散歩に。
わたくしは妃陛下――お義母様とお茶の時間。
「立派に務めていると聞き及んでいますよ」
「ありがとうございます。今は子供たちの方を優先させていただいておりますが少しずつ公務もまた」
「ええ、そうね」
緩やかに笑まれる。わたくしは、少しこの方が苦手。
見透かされているような、そんな気がしてならないのです。
子供たちを可愛がってはくれますし、良い方ではあるのですが。
「ディートリヒは本当にあなたを愛しているのね。今だから言うのだけれど、最初は勝手に連れてきてと思いはしたのよ」
「そうなのですね」
「ええ。でもディートリヒはちゃんと自分の妃になるに相応しい者を選んできたのだと思うわ」
褒めているのよと微笑まれる。
裏も何もなく、屈託なく。でもわたくしはどう答えたらよいのかわからないので曖昧に笑んでいるのだと思う。
「あなたは幸せかしら?」
「ええと……子も授かり、皆様に支えて頂いて幸せだと思いますわ」
「そう。でもあなたはディートリヒでは御せなかったでしょうね。リヒトだから、今幸せなのよ」
わたくしは瞬く。
今、なんとおっしゃられたのかしら。
リヒト、だから?
如何返せばいいのか、反応ができない。そしてそのわたくしの一瞬を読み取って、微笑まれる。
「あなたは知っているのね」
「知って、と、は……」
お義母様は薄く笑みを湛えられる。
知っているのねと問う。それは知っていらっしゃる、という事。
「ディートリヒの身代わりに、リヒトがなった事よ」
「っ……それは」
「いいのよ。気付いてしまっただけだから」
でも聞いてくれるかしらと仰る。わたくしは頷くことしかできず、ただ語られることに耳を傾けるしかできない。
リヒトと、ディートリヒ様が病にかかった時、お義母様も同じく臥せった。
そして、命をどうにかつなぎとめたのはリヒトだけ。
我が子が死んだと聞いてお義母様が悲しみ、これ以上体調を悪くしてはと先王陛下とリヒトのお父様は考えられて。
リヒトが了承したので、リヒトはディートリヒ様となった。
手紙のやり取りなどをしているときは違和感はなかったのだけれど、久しぶりに会ってなんだかぎこちない。
思春期かしら、とお義母様は思われて胸に仕舞われたのだとか。
「けれどね、ディートリヒも、リヒトも同じように見ていたのよ。笑い方が……微笑み方がディートリヒではなくリヒトだった。それに気付いてしまったのよ」
それから、いかに立派であってもリヒトであるようにしか見えない。
どうして、何故という想いはあったものの、努力している姿を見て。そして当時の事を思えばそれが最良だったのだと思ってしまった。
先王陛下に尋ねることもしなかった。
そうして胸に仕舞い続けて、ここまで来てしまったのだと。
「どうして、と陛下に怒鳴りつけてしまうこともできたのだけれど、しなくて良かったわ」
もしそうしていたら、きっとリヒトにも同じことをしてしまったでしょうからと仰る。
怒鳴っても、何をしてもディートリヒは生き返らない。
それはわかっているけれど、歯止めがきかなかったでしょうからと。
どうして自分に言わずに、というのも――自分の為だとわかっていても言ってしまいそうだからと。
お義母様は、思う事がないわけではないでしょうにすべてを飲み込まれ、今まで耐えてこられたのでしょう。
でしたら、わたくしがいう事は何もない。
何も、言えないというのが正しい。
「もちろん、誰にも言うつもりはないわ。でもあなたは知っていて。私が知っている事を」
「はい……」
「リヒトがあなたに教えたという事はそれだけ、受け入れているという事なのでしょうね」
自分の内に踏み込ませたくないなら、リヒトは絶対に言わないわところころと笑われる。
けれど、それは少し寂しそうにも見えて。
「リヒトは息子ではないけれど、息子のように思っているのよ……だからあなたも、息子の嫁でわたくしの娘。あの子達も、孫よ」
そう言って視線で促された先、先王陛下と子供たちが戻ってくる。
子供たちは先王陛下に背中を押され、こちらに走ってくるとわたくしではなくお義母様の方へ。
「おばあさま、あげる」
「おじいさまと摘んできました」
子供たちが渡すのは花。それを受け取ってありがとうと仰るお義母様の視線は柔らかく、慈しんでくれている。
「あら、ありがとう。嬉しいわ、ふふ」
優しく頭を撫でて子供たちを受け入れているのは、本当になのでしょう。
お義母様はちゃんと、リヒトを我が子のように思っていらっしゃるのです。
多分、今までも距離をとってずっと見守っていたのでしょう。
とても強いお人、とわたくしは思う。
わたくしなら、気付いて、それから一人で抱えていられるからかしら。
きっと、できないわ。黙っていることなんてきっとできない。
「あなた達、手を洗ってきなさい。おばあ様がおいしいお菓子を振る舞ってあげるわ」
さぁとお義母様に促され子供たちは手を洗いに。先王陛下――お義父様もご一緒してくださるそうです。
その間にお義母様は席を増やすように命じて、あっという間に設えが出来上がる。
こういうそつのなさはわたくしも見習わなければならないところ。
「あまり甘いものなど食べさせては、と昔は言っていたのだけれど孫だとかわいくてしかたないわ」
「たまにでしたら構いませんわ。こちらにきたときの特別ですもの」
そうねと微笑み、帰ってきた子供たちを迎える。
子供たちは嬉しそうに菓子を食べ、もっとと言うのだけれどダメと止めるのはわたくしの仕事。
食べ過ぎよ、もう。駄々をこねて、お義母様達を味方にすればわたくしが折れると思っているのでしょうが、おれません。
本当にそうやって強請ればいいと誰に教わったのかしら。
そう思っていると、こちらを伺い見る視線。まぁ、その表情ちょっとリヒトに似ているわ。
困った子達ねと紡ぎながら、あと少しだけよと許してしまうわたくしも、甘くはあるのですけれど。
と言う感じの内容のを本編のどこかにいれようかなぁと思っていたのですが。
まぁいらないかなと削ったので掌編にでした。
気付いてる人は気付いているのだけれど、何も言わない。
そういう感じです。
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