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第三章
一番高いところ
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「ひえぇ……」
「自分で空飛ぶのは良いけど、こういうのダメ?」
「だ、だめかも」
それはいいことを聞いた、とテオは言う。
ちょっとそれ、どういうことなの!
そんな気持ち込めて見てると、テオは笑う。
「もっとくっついていいよ、誰にも見えてないし」
「ううう……」
こんなに、人に抱えられることが安定しない事だとは思わなかった。
軽々と抱きかかえられている。誰にも見えてないと言うけれど、恥ずかしいことには変わりない。
良い景色だよ、とか言うけれど周囲を見る余裕なんて私にはないわけで!!
抱え上げられるなんて慣れてない。不安定。不安。
あとテオが近いのもなんかちょっとどきどきするような気もするけど、抱え上げられて飛んでる状況から考えると吊り橋効果かな!
「これ、レティが飛ぶより低めだと思うけど……」
「早く地面に足つけたい……自分で飛ぶならへっちゃらなんだけど、これは怖い……」
「そういってるところ悪いけど、行くのってあそこだから」
「あそこ?」
「うん、あの一番高いところ」
「えっ」
一番高いところ。
それは王城の真ん中あたりからちょっと外れた塔の事に違いない。
「それ勝手に入っていいの?」
「入るわけじゃないよ、屋根の上だから」
入ってはないよね、とテオは良い笑顔で言う。
確かに入ってないけど。いいのか、わるいのか!
「高い所、駄目ならやめるけど」
「高い所は大丈夫だけど……この抱きかかえられてるのが」
「そう? 俺は抱き上げられてくっついてくれるから、嬉しいけど」
な、なんだろう。かみ合わない!
唸る私を見て、テオは笑いながら目的地に向かう。
王城の一番高い場所。塔のひとつ、その屋根の上に下ろしてくれた。屋根は斜め状態なので立つのは難しい。落ちても飛べるからいいんだけど。
「立つと危ないから座って」
「そんな場所に連れてきたのは」
「俺だけど。ほら、レティ。いい眺めだから」
テオに促されて視線を向ける。
城下の街並み。その中には見覚えのある建物も色々。
学園も見えるし、よく行く店がある通りもわかる。
それをこえると、遠くに山が見えて。
ああ、あの道……領地に続く道。お尻痛くなる道……と、思ってしまうのは仕方ない。
「すごくない? 時々ここにきてぼーっとしたり考え事したりするんだけどさ」
「え、今日が初めてじゃないの?」
「うん。来るのは大体、夜だけど。寮を抜け出してちょっとね」
そんなの初耳だ。
「俺が見てた風景、レティにも見せてあげたくて。どう?」
「……すごいと思う。来てよかったわ」
連れてきてくれてありがとうと言うと、テオは柔らかに笑む。
はー、ほんと。ずるいなと思ってしまう。
「テオはここで、何考えたりしてたの?」
「これからのこと、とか」
これからのこと。
テオは私より一杯、色々なことを考えているのは知っている。
知っているけど、それがどういう内容なのかとか、どんな気持ちなのかまでは私は知らない。
理解、していないと思う。
そばにいて、距離が近くてもテオは私じゃない。まったく同じ考えなんて持ってないし、今何を考えてるかだってわからない。
わかりたい、とは思うのだけど。
「そのこれからについて、聞いてもいいの?」
「いいよ。というより聞いて欲しい、かな」
俺はこれから、レティとどうしたら一緒にいられるかばかり考えてるんだから、と。
テオは苦笑交じりに零して、私に近づく。
顔近い!
「あとちょっとだね」
「え?」
「あとちょっとだけ顔近づけたら、キスできるね」
「ごふっ」
「……うん、やっぱりそういう反応するよね」
突然の言葉に私はのけぞった。
やばい、なにこれ。なにこれ!
「意識した?」
「……した」
「……いや?」
「…………いや、じゃ……ない、と、思う」
テオは笑いながら離れて、突然したりなんてしないよと言う。
「レティに嫌われたくないし」
「どうしても顔みたくないほど嫌いにはならないけど、吃驚すると思う」
「じゃあ事故を装えばしても大丈夫かな……」
「えええええ! なんか、なんかテオいつもと違う……」
「違わなくはないよ。それにレティが言っただろ」
何を、と瞬く。
テオは、自分がいった事も忘れるかーと私の額を小突いた。
「従者やめて接してって言ったから、それをやめてるだけ。だからいつもより言いたい事言ってる」
「あ……いや、え、まって。テオ、私の従者やめたらこんな感じになるの? 私つついて遊んでない?」
「まったく遊んでない、とは言わないけど。まぁ……トリスタン様の悪影響は受けてるかな」
「ええええええ! お、お兄様みたいになるのは絶対やめてよ!」
どうかなぁと悪戯するような笑い方だ。
年相応の、笑い方。そっか、従者じゃないとこうなるのか。
本当に他愛ない。
いくらジゼルちゃんとベルといるときに砕けてるからといっても、それは素じゃない。
私の前でだって、完全に素ってわけじゃなかったのだ。
な、なんだろうもやっとする。
私だけの時は、素を見せてくれてもよかったのになぁってなんだか悔しいような、切ないような。
上手に言葉にできないもやっとした気持ちがある。
「テオは、さぁ……なんで、その……私が好きなの」
「え?」
「いや、うん……答えなくてもいいけど。いややっぱり恥ずかしいから言わないで!」
「知りたいようでいて、言ってほしくないって言うのはずるいよね」
「あ、はい。あと時々、俺って言うのすごく気になる」
「あー……ベルと俺だけの時は、大体俺だけど……」
なんだと。ベルには俺なの?
「僕って言うのは従者としての自制、というか……切り替え、かな。対面的にも俺とかあんまり良く思われないだろうし」
「うー、なんとなくだけど、わかる」
「一応、レティの前では従者だったから。でも、今日はそうじゃない」
そうね、今日はそうじゃない。
そうじゃないから、話せることもあるのかなと私は思う。
テオをちらっと見るとすぐに視線が合う。
私のことを、テオはずっと見てるのだ。
恥ずかしくてやめてほしい、正直。
テオに見られて、こんな風に思うなんて今までなかったと思う。
意識したせいかな。いやほんと、恥ずかしい。
穴があったらすぽっと入って身を隠したいくらいには。
でも、ここ。この場所。
テオはこの風景見せたかったとか言ってたけど、確かにそれもあるけど。
ある意味、私を逃がさないための場所なんじゃないかなって、思ってる。
逃げようと思えば逃げられるけど、デートしようって言ったのは私。
美味しいお茶もお菓子も何もなくて、ただ風景と、私とテオだけ。
これ美味しいーと言って、話の逸らしようもないのだ。
「わかっててやってるの、ちょっと腹立つわ」
「何が?」
「何か、色々と!」
「レティが何をどう思ってるかよくわかんないけど、あのさ、ここ二人だけだし誰もこないからさ」
レティも俺に、言いたいこと全部言ってよ、とテオは言う。
言いたい事? 全部言ってたら多分陽が暮れるわ!
「自分で空飛ぶのは良いけど、こういうのダメ?」
「だ、だめかも」
それはいいことを聞いた、とテオは言う。
ちょっとそれ、どういうことなの!
そんな気持ち込めて見てると、テオは笑う。
「もっとくっついていいよ、誰にも見えてないし」
「ううう……」
こんなに、人に抱えられることが安定しない事だとは思わなかった。
軽々と抱きかかえられている。誰にも見えてないと言うけれど、恥ずかしいことには変わりない。
良い景色だよ、とか言うけれど周囲を見る余裕なんて私にはないわけで!!
抱え上げられるなんて慣れてない。不安定。不安。
あとテオが近いのもなんかちょっとどきどきするような気もするけど、抱え上げられて飛んでる状況から考えると吊り橋効果かな!
「これ、レティが飛ぶより低めだと思うけど……」
「早く地面に足つけたい……自分で飛ぶならへっちゃらなんだけど、これは怖い……」
「そういってるところ悪いけど、行くのってあそこだから」
「あそこ?」
「うん、あの一番高いところ」
「えっ」
一番高いところ。
それは王城の真ん中あたりからちょっと外れた塔の事に違いない。
「それ勝手に入っていいの?」
「入るわけじゃないよ、屋根の上だから」
入ってはないよね、とテオは良い笑顔で言う。
確かに入ってないけど。いいのか、わるいのか!
「高い所、駄目ならやめるけど」
「高い所は大丈夫だけど……この抱きかかえられてるのが」
「そう? 俺は抱き上げられてくっついてくれるから、嬉しいけど」
な、なんだろう。かみ合わない!
唸る私を見て、テオは笑いながら目的地に向かう。
王城の一番高い場所。塔のひとつ、その屋根の上に下ろしてくれた。屋根は斜め状態なので立つのは難しい。落ちても飛べるからいいんだけど。
「立つと危ないから座って」
「そんな場所に連れてきたのは」
「俺だけど。ほら、レティ。いい眺めだから」
テオに促されて視線を向ける。
城下の街並み。その中には見覚えのある建物も色々。
学園も見えるし、よく行く店がある通りもわかる。
それをこえると、遠くに山が見えて。
ああ、あの道……領地に続く道。お尻痛くなる道……と、思ってしまうのは仕方ない。
「すごくない? 時々ここにきてぼーっとしたり考え事したりするんだけどさ」
「え、今日が初めてじゃないの?」
「うん。来るのは大体、夜だけど。寮を抜け出してちょっとね」
そんなの初耳だ。
「俺が見てた風景、レティにも見せてあげたくて。どう?」
「……すごいと思う。来てよかったわ」
連れてきてくれてありがとうと言うと、テオは柔らかに笑む。
はー、ほんと。ずるいなと思ってしまう。
「テオはここで、何考えたりしてたの?」
「これからのこと、とか」
これからのこと。
テオは私より一杯、色々なことを考えているのは知っている。
知っているけど、それがどういう内容なのかとか、どんな気持ちなのかまでは私は知らない。
理解、していないと思う。
そばにいて、距離が近くてもテオは私じゃない。まったく同じ考えなんて持ってないし、今何を考えてるかだってわからない。
わかりたい、とは思うのだけど。
「そのこれからについて、聞いてもいいの?」
「いいよ。というより聞いて欲しい、かな」
俺はこれから、レティとどうしたら一緒にいられるかばかり考えてるんだから、と。
テオは苦笑交じりに零して、私に近づく。
顔近い!
「あとちょっとだね」
「え?」
「あとちょっとだけ顔近づけたら、キスできるね」
「ごふっ」
「……うん、やっぱりそういう反応するよね」
突然の言葉に私はのけぞった。
やばい、なにこれ。なにこれ!
「意識した?」
「……した」
「……いや?」
「…………いや、じゃ……ない、と、思う」
テオは笑いながら離れて、突然したりなんてしないよと言う。
「レティに嫌われたくないし」
「どうしても顔みたくないほど嫌いにはならないけど、吃驚すると思う」
「じゃあ事故を装えばしても大丈夫かな……」
「えええええ! なんか、なんかテオいつもと違う……」
「違わなくはないよ。それにレティが言っただろ」
何を、と瞬く。
テオは、自分がいった事も忘れるかーと私の額を小突いた。
「従者やめて接してって言ったから、それをやめてるだけ。だからいつもより言いたい事言ってる」
「あ……いや、え、まって。テオ、私の従者やめたらこんな感じになるの? 私つついて遊んでない?」
「まったく遊んでない、とは言わないけど。まぁ……トリスタン様の悪影響は受けてるかな」
「ええええええ! お、お兄様みたいになるのは絶対やめてよ!」
どうかなぁと悪戯するような笑い方だ。
年相応の、笑い方。そっか、従者じゃないとこうなるのか。
本当に他愛ない。
いくらジゼルちゃんとベルといるときに砕けてるからといっても、それは素じゃない。
私の前でだって、完全に素ってわけじゃなかったのだ。
な、なんだろうもやっとする。
私だけの時は、素を見せてくれてもよかったのになぁってなんだか悔しいような、切ないような。
上手に言葉にできないもやっとした気持ちがある。
「テオは、さぁ……なんで、その……私が好きなの」
「え?」
「いや、うん……答えなくてもいいけど。いややっぱり恥ずかしいから言わないで!」
「知りたいようでいて、言ってほしくないって言うのはずるいよね」
「あ、はい。あと時々、俺って言うのすごく気になる」
「あー……ベルと俺だけの時は、大体俺だけど……」
なんだと。ベルには俺なの?
「僕って言うのは従者としての自制、というか……切り替え、かな。対面的にも俺とかあんまり良く思われないだろうし」
「うー、なんとなくだけど、わかる」
「一応、レティの前では従者だったから。でも、今日はそうじゃない」
そうね、今日はそうじゃない。
そうじゃないから、話せることもあるのかなと私は思う。
テオをちらっと見るとすぐに視線が合う。
私のことを、テオはずっと見てるのだ。
恥ずかしくてやめてほしい、正直。
テオに見られて、こんな風に思うなんて今までなかったと思う。
意識したせいかな。いやほんと、恥ずかしい。
穴があったらすぽっと入って身を隠したいくらいには。
でも、ここ。この場所。
テオはこの風景見せたかったとか言ってたけど、確かにそれもあるけど。
ある意味、私を逃がさないための場所なんじゃないかなって、思ってる。
逃げようと思えば逃げられるけど、デートしようって言ったのは私。
美味しいお茶もお菓子も何もなくて、ただ風景と、私とテオだけ。
これ美味しいーと言って、話の逸らしようもないのだ。
「わかっててやってるの、ちょっと腹立つわ」
「何が?」
「何か、色々と!」
「レティが何をどう思ってるかよくわかんないけど、あのさ、ここ二人だけだし誰もこないからさ」
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