13 / 260
牛乳が生えている
しおりを挟む
「よしっ! ここだ!」
「うおっ! すっげー!」
と、普通のコメントを残したタイラー。
「ファンタスティック! アメーイジン! 感嘆の極みっ!」
と、アンジェリカ。お前、今最後にやけに流暢なハイデルキア語喋らなかったか?
「うわあ! 懐かしい」
と、アリシア。以前にもきたことがあるのだろうか。
俺たちが着いたのは、巨大な牛乳でできた大きなダンジョンだった。
大きく口を開ける牛乳はまるで地獄の大穴。
獲物を待ち受ける蛇のようだ。
一度、入ってくるものを飲み込んだら、もうその口を閉ざしてしまいそうだ。
一陣の風が吹き抜ける。
その風に乗って牛乳のまろやかな香りが俺の鼻腔に突き刺さる。
「なあ、これって牛乳だよね? どうなっているんだ?」
目の前の光景が信じられないとばかりにタイラーは目を輝かせている。
その目には煌めく星屑が見えたような気がした。
「ここは第一のパワーダンジョン! 別名、乳製品の洞窟だ!」
俺は目の前に燦然と輝く牛乳でできたダンジョンを指差した。
俺の指先から放たれる指線は正確に目の前の牛乳を指していた。
太陽の煌めきを反射した牛乳は白い光を周囲に撒き散らす。
それがすごく綺麗に、またどこか異様に感じた。
牛乳でできたダンジョン。
そんなもの誰が想像できるだろうか?
それを想像してくれと言われても、困った顔をしてしまう人が大半だろう。
だが、事実、俺の目の前には巨大な牛乳をくり抜いて作ったであろう大きな洞窟があるのだ。
牛乳は完全に結晶化しており、巨大な山のようになっている。
その結晶の山は、くり抜かれ、穴が空いている。
そこが入り口なのだろう。
牛乳をよく見ると、うっすらと中の様子が伺える。
薄くなって半透明な部分があり、中が迷宮のように入り組んでいることがわかる。
「さあ! 行くぞ! 討伐目標は最近街を荒らす狼男だ! 出発!」
狼男の討伐には懸賞金がかかっている。
狼男を倒すことができればしばらく生活の足しにできる。
「「「おおー!」」」
高らかに掲げられた活気は、空気中を飛散し、辺りに元気をばらまいた。
俺たちはこれから世にも不思議な牛乳のダンジョンに入っていく。
そこが地獄の入り口で、これから起こる凄惨な惨劇など想像すらしていなかった。
ダンジョンに入るといきなりトラブルメーカー(アリシア)が声をあげた。
「きゃっ!」
薄暗い洞窟で何かにぶつかったみたいだ。
尻餅をつくような音と何かが地面に散乱したような音が聞こえた。
「わ、私が丹精込めて作ったお弁当がっ!」
「いや、それはどうでもいい」
アリシアのぶちまけられた弁当のおかずを見ると、大小様々なゴミ、それと焼いた形跡のある石だった。
こんなものを本気で人に食わせようとしているのか? 本当に頭がおかしいんじゃないのか。
「ひっどーい! せっかく作ったのにー!」
「こんなの食べて平気なのお前だけだよ。それより大丈夫か?」
親切な俺はかっこよく尻餅をついたアリシア(アホ)に手を伸ばすと、
アリシアがそれを無視して嬉しそうな声をあげた。
「うわっ! すっごーい。牛乳が地面に生えている!」
俺はそっと右手を下ろした。恥ずかしい。
『パワーワードを感知しました。アリシアの能力が向上します』
「これ食べられるのかしら?」
アリシアは目の前の物体を指で弄る。
「なんでもまず口に入れようとすなっ!」
俺は大きく振りかぶってアリシアを叩いた。
「あいたっ!」
俺たちがまず見つけたのは、地面に生えている牛乳だった。
俺は牛乳を一本へし折ると、それを見つめた。
それは、飴細工のように綺麗に加工された牛乳だった。
ご丁寧に、枝や葉っぱまで作られていて、芸術品のようだ。
これなら牛乳が地面に生えていると言っても差し支えないだろう。
「よくこんなものを作るよな」
呆れ半分、関心半分の複雑なトーンで独り言を言った。
そして薄暗い洞窟内で、俺は一本の牛乳に服を引っ掛けた。
ポケットが破れて中から数本の綿棒と元の世界から持ってきたコインが数枚地面に落ちた。
「ああ! くそっ!」
「私暗くて何も見えませーん!」
「アリシア! 照らしてくれ!」
俺がアリシアの名前を呼ぶ。
「がってん! アリシアファイアー!」
と、アリシアが空気中の水分を炎に変えた。
燃える空気が洞窟内を明るく照らす。
明るくなった洞窟内で、アンジェリカが俺のコインと綿棒を拾って、
「はい、どうぞでーす」
「サンキュ」
コインと綿棒をアンジェリカから受け取る。
「このコイン私の国の古いコインでーす」
アンジェリカが俺のコインを指差して言う。
「いや、これは俺が来た世界から持ってきたもんだ。
たまたま似ているんだろ。それより見ろよ!」
俺たちの周囲どころか洞窟のはるか先までアリシアの出した炎が伸びている。
この能力は先日、アリシアの家を燃やしたときに彼女が獲得したものだ。
パワーワードの分類は、
『通常ありえない主語と述語の組み合わせ。
矛盾する一文。
そして、その人の人生において意味のある一文』の三つだ。
その中で最後のものだけが飛び抜けて強い。
断トツで強い。
正直、これさえあれば他は何もいらないほどの影響力がある。
人生を変えるような一文は、文字通りその人の人生を変えるのだ。
今、アリシアは物理法則と自然現象を全て無視して、好きな時に好きな場所で想像できる範囲で自由になんでも燃やすことができる。
そして、その炎は彼女の辛い過去を焼き尽くした炎と同じ色をしている。
洞窟の中を舐めるようにして炎が灯る。
空気中に一列に、人魂が浮かんでいるようにも見える。
「アリシアちゃん。すごいでーす」
「えへへ。もっと褒めよ!」
「アリシアちゃん。すごいよ!」
「もっともっと褒めよ!」
「アリシア!」
俺は手を大きく振りかぶった。それを見て、アリシアは頭を両手でガードした。
「ひっ!」
きっと頭を叩かれると思ったのだろう。そして、俺はアリシアの頭を力強く撫でた。
「いた、く、ない?」
アリシアは頭を覆っていた両手を退けた。
俺はもっと強くアリシアの頭を撫でる。
「アリシア。この炎を見るたびに、辛かった過去を思い出せ」
俺はアリシアに言うと同時に、彼女の昔の台詞を思い出した。
【いつもみたいに誰の邪魔もしないように生きていくから!
隅っこでじっとしているから!
誰にも迷惑はかけないから!
一人ぼっちで生きていくから! お願い、こんなことやめて!】
「うん。よく覚えているわ」
「お前は誰の邪魔もしないように、隅っこでじっとしていた。
誰にも迷惑はかけないように、一人ぼっちで生きてきた」
「うん。そうしてた」
「この炎はお前の人生を変えた。お前はもう一人じゃない。
こうして俺たちの行く先を明るく照らしているのはお前の能力だ。
お前は俺たちにとって必要な存在だ」
「そんなに褒められるとちょっと照れるな」
「お前が俺たちのリーダーになってくれ。この中で最も強いのはお前だ」
俺の頭の中にいるアリシアは、俺に向かって、
『えっ? 私リーダーなんて無理だよ! ケンがリーダーやってよ!』
と、自信なさげに言った。
だけど、現実のアリシアは俺の想像よりももっとずっと強かった。
「がってん! 私がリーダーをやるわ。私が絶対に誰一人死なせない!」
アリシアは俺たちの目を見て、力強く、はっきりと言った。
そして、洞窟の隅の暗がりから獣の威嚇のようなものが聞こえてきた。
「グルルルルルルル」
「早速モンスターみたいだな」
「タイミングばっちりでーす」
「アリシアちゃん! 先頭はお願いするね!」
「ええ! 私に任せてっ!」
いつの間にか俺たちの心はアリシアを中心にして、一つになっていたような気がした。
「うおっ! すっげー!」
と、普通のコメントを残したタイラー。
「ファンタスティック! アメーイジン! 感嘆の極みっ!」
と、アンジェリカ。お前、今最後にやけに流暢なハイデルキア語喋らなかったか?
「うわあ! 懐かしい」
と、アリシア。以前にもきたことがあるのだろうか。
俺たちが着いたのは、巨大な牛乳でできた大きなダンジョンだった。
大きく口を開ける牛乳はまるで地獄の大穴。
獲物を待ち受ける蛇のようだ。
一度、入ってくるものを飲み込んだら、もうその口を閉ざしてしまいそうだ。
一陣の風が吹き抜ける。
その風に乗って牛乳のまろやかな香りが俺の鼻腔に突き刺さる。
「なあ、これって牛乳だよね? どうなっているんだ?」
目の前の光景が信じられないとばかりにタイラーは目を輝かせている。
その目には煌めく星屑が見えたような気がした。
「ここは第一のパワーダンジョン! 別名、乳製品の洞窟だ!」
俺は目の前に燦然と輝く牛乳でできたダンジョンを指差した。
俺の指先から放たれる指線は正確に目の前の牛乳を指していた。
太陽の煌めきを反射した牛乳は白い光を周囲に撒き散らす。
それがすごく綺麗に、またどこか異様に感じた。
牛乳でできたダンジョン。
そんなもの誰が想像できるだろうか?
それを想像してくれと言われても、困った顔をしてしまう人が大半だろう。
だが、事実、俺の目の前には巨大な牛乳をくり抜いて作ったであろう大きな洞窟があるのだ。
牛乳は完全に結晶化しており、巨大な山のようになっている。
その結晶の山は、くり抜かれ、穴が空いている。
そこが入り口なのだろう。
牛乳をよく見ると、うっすらと中の様子が伺える。
薄くなって半透明な部分があり、中が迷宮のように入り組んでいることがわかる。
「さあ! 行くぞ! 討伐目標は最近街を荒らす狼男だ! 出発!」
狼男の討伐には懸賞金がかかっている。
狼男を倒すことができればしばらく生活の足しにできる。
「「「おおー!」」」
高らかに掲げられた活気は、空気中を飛散し、辺りに元気をばらまいた。
俺たちはこれから世にも不思議な牛乳のダンジョンに入っていく。
そこが地獄の入り口で、これから起こる凄惨な惨劇など想像すらしていなかった。
ダンジョンに入るといきなりトラブルメーカー(アリシア)が声をあげた。
「きゃっ!」
薄暗い洞窟で何かにぶつかったみたいだ。
尻餅をつくような音と何かが地面に散乱したような音が聞こえた。
「わ、私が丹精込めて作ったお弁当がっ!」
「いや、それはどうでもいい」
アリシアのぶちまけられた弁当のおかずを見ると、大小様々なゴミ、それと焼いた形跡のある石だった。
こんなものを本気で人に食わせようとしているのか? 本当に頭がおかしいんじゃないのか。
「ひっどーい! せっかく作ったのにー!」
「こんなの食べて平気なのお前だけだよ。それより大丈夫か?」
親切な俺はかっこよく尻餅をついたアリシア(アホ)に手を伸ばすと、
アリシアがそれを無視して嬉しそうな声をあげた。
「うわっ! すっごーい。牛乳が地面に生えている!」
俺はそっと右手を下ろした。恥ずかしい。
『パワーワードを感知しました。アリシアの能力が向上します』
「これ食べられるのかしら?」
アリシアは目の前の物体を指で弄る。
「なんでもまず口に入れようとすなっ!」
俺は大きく振りかぶってアリシアを叩いた。
「あいたっ!」
俺たちがまず見つけたのは、地面に生えている牛乳だった。
俺は牛乳を一本へし折ると、それを見つめた。
それは、飴細工のように綺麗に加工された牛乳だった。
ご丁寧に、枝や葉っぱまで作られていて、芸術品のようだ。
これなら牛乳が地面に生えていると言っても差し支えないだろう。
「よくこんなものを作るよな」
呆れ半分、関心半分の複雑なトーンで独り言を言った。
そして薄暗い洞窟内で、俺は一本の牛乳に服を引っ掛けた。
ポケットが破れて中から数本の綿棒と元の世界から持ってきたコインが数枚地面に落ちた。
「ああ! くそっ!」
「私暗くて何も見えませーん!」
「アリシア! 照らしてくれ!」
俺がアリシアの名前を呼ぶ。
「がってん! アリシアファイアー!」
と、アリシアが空気中の水分を炎に変えた。
燃える空気が洞窟内を明るく照らす。
明るくなった洞窟内で、アンジェリカが俺のコインと綿棒を拾って、
「はい、どうぞでーす」
「サンキュ」
コインと綿棒をアンジェリカから受け取る。
「このコイン私の国の古いコインでーす」
アンジェリカが俺のコインを指差して言う。
「いや、これは俺が来た世界から持ってきたもんだ。
たまたま似ているんだろ。それより見ろよ!」
俺たちの周囲どころか洞窟のはるか先までアリシアの出した炎が伸びている。
この能力は先日、アリシアの家を燃やしたときに彼女が獲得したものだ。
パワーワードの分類は、
『通常ありえない主語と述語の組み合わせ。
矛盾する一文。
そして、その人の人生において意味のある一文』の三つだ。
その中で最後のものだけが飛び抜けて強い。
断トツで強い。
正直、これさえあれば他は何もいらないほどの影響力がある。
人生を変えるような一文は、文字通りその人の人生を変えるのだ。
今、アリシアは物理法則と自然現象を全て無視して、好きな時に好きな場所で想像できる範囲で自由になんでも燃やすことができる。
そして、その炎は彼女の辛い過去を焼き尽くした炎と同じ色をしている。
洞窟の中を舐めるようにして炎が灯る。
空気中に一列に、人魂が浮かんでいるようにも見える。
「アリシアちゃん。すごいでーす」
「えへへ。もっと褒めよ!」
「アリシアちゃん。すごいよ!」
「もっともっと褒めよ!」
「アリシア!」
俺は手を大きく振りかぶった。それを見て、アリシアは頭を両手でガードした。
「ひっ!」
きっと頭を叩かれると思ったのだろう。そして、俺はアリシアの頭を力強く撫でた。
「いた、く、ない?」
アリシアは頭を覆っていた両手を退けた。
俺はもっと強くアリシアの頭を撫でる。
「アリシア。この炎を見るたびに、辛かった過去を思い出せ」
俺はアリシアに言うと同時に、彼女の昔の台詞を思い出した。
【いつもみたいに誰の邪魔もしないように生きていくから!
隅っこでじっとしているから!
誰にも迷惑はかけないから!
一人ぼっちで生きていくから! お願い、こんなことやめて!】
「うん。よく覚えているわ」
「お前は誰の邪魔もしないように、隅っこでじっとしていた。
誰にも迷惑はかけないように、一人ぼっちで生きてきた」
「うん。そうしてた」
「この炎はお前の人生を変えた。お前はもう一人じゃない。
こうして俺たちの行く先を明るく照らしているのはお前の能力だ。
お前は俺たちにとって必要な存在だ」
「そんなに褒められるとちょっと照れるな」
「お前が俺たちのリーダーになってくれ。この中で最も強いのはお前だ」
俺の頭の中にいるアリシアは、俺に向かって、
『えっ? 私リーダーなんて無理だよ! ケンがリーダーやってよ!』
と、自信なさげに言った。
だけど、現実のアリシアは俺の想像よりももっとずっと強かった。
「がってん! 私がリーダーをやるわ。私が絶対に誰一人死なせない!」
アリシアは俺たちの目を見て、力強く、はっきりと言った。
そして、洞窟の隅の暗がりから獣の威嚇のようなものが聞こえてきた。
「グルルルルルルル」
「早速モンスターみたいだな」
「タイミングばっちりでーす」
「アリシアちゃん! 先頭はお願いするね!」
「ええ! 私に任せてっ!」
いつの間にか俺たちの心はアリシアを中心にして、一つになっていたような気がした。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
【R18】異世界転生したら投獄されたけど美少女を絶頂テイムしてハーレム作って無双!最強勇者に!国に戻れとかもう遅いこのまま俺は魔王になる!
金国佐門
ファンタジー
憧れのマドンナを守るために車にひかれて死んだ主人公天原翔は異世界召喚に巻き添こまれて転生した。
神っぽいサムシングはお詫びとして好きなスキルをくれると言う。
未使用のまま終わってしまった愚息で無双できるよう不死身でエロスな能力を得た翔だが。
「なんと破廉恥な!」
鑑定の結果、クソの役にも立たない上に女性に害が出かねないと王の命令により幽閉されてしまった。
だが幽閉先に何も知らずに男勝りのお転婆ボクっ娘女騎士がやってきて……。
魅力Sランク性的魅了Sクラス性技Sクラスによる攻めで哀れ連続アクメに堕ちる女騎士。
性行為時スキル奪取の能力で騎士のスキルを手に入れた翔は壁を破壊して空へと去っていくのだった。
そして様々な美少女を喰らい(性的な意味で)勇者となった翔の元に王から「戻ってきて力を貸してくれと」懇願の手紙が。
今更言われてももう遅い。知らんがな!
このままもらった領土広げてって――。
「俺、魔王になりまーす」
喰えば喰うほどに強くなる!(性的な意味で) 強くなりたくば喰らえッッ!! *:性的な意味で。
美少女達を連続絶頂テイムしてレベルアップ!
どんどん強くなっていく主人公! 無双! 最強!
どんどん増えていく美少女ヒロインたち。 エロス! アダルト!
R18なシーンあり!
男のロマンと売れ筋爆盛りでお贈りするノンストレスご都合主義ライトファンタジー英雄譚!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる