23 / 44
なんか怒ってる?
しおりを挟む
コンラッドと入れ替わるようにして、レオンがやってきて、彼の口からも『今日からここに住み込みで護衛をする』と報告を受けた。
「――あの、レオン様」
「はい、なんでしょうか?」
「その……、宜しいのですか?」
彼の本来の任は、第一王子の護衛のはずだ。いくら他にも護衛騎士たちがいるとはいえ、シャーロットの護衛などして良いのか気になった。
「コンラッド様より許しは得ています。それに、あんなことがあったのです。あなたをここに一人では置いておけません。学園長殿にも了承を得ています」
「そうですか……」
言いながらも、シャーロットは野菜の皮を手で剥いている。
今、ふたりで昼食を作っているところだ。レオンは隣で、シャーロットが剥いた野菜を切ってくれている。
(なんだか……新婚さんみたい……)
恋人同士の甘い時間をすっ飛ばして、いきなり新婚。貴族社会ではこれが当たり前のことではあるが、現代日本の感覚も持ち合わせているシャーロットにしてみれば、なんだかむず痒い感覚に陥ってしまう。
「シャーロット嬢も、お身体の具合はどうですか? どこか痛むところは?」
「いえ、あの……、昨晩は、ありがとうございます……」
湯殿でのことを思い出すと、羞恥で顔が真っ赤になってしまう。それを赤い髪で誤魔化そうとすると、そっと隣から手が伸びてきた。
「その手で髪に触れては、せっかくの美しい髪が汚れてしまいますよ」
顔を隠そうとしたのに、その逆で髪を耳にかけられてしまう。その手慣れた仕草に、シャーロットはさらに頬を紅潮させた。
「シャーロット嬢?」
間近にレオンの顔が迫ってきて、昨晩その唇にキスをされたときの記憶が鮮明によみがえった。
「あ、あの!」
ぷいっ、とそっぽを向きつつ、横目でレオンを流し見る。
「その……、もう、ロティ―とは、呼んでくださらないのですか……?」
湯殿で、彼は確かにシャーロットの身体に触れながら、何度も愛称で呼んでくれた。それなのに、もう呼んでくれないのだろうか、と拗ねた表情をすると、彼はふわりと微笑み、大きな手でシャーロットの頬を撫でた。
「その名を呼ぶときは、あなたにご褒美をあげるときです。今は、その名ではお呼びできません」
「…………」
ご褒美、というのであれば、昨晩はちゃんと彼に軟膏を塗らせたことへの「ご褒美」ということだろうか?
なんだか、解せない。
「今日のお勉強の際、ちゃんとできたらご褒美を差し上げます。それではダメですか?」
腰にくる低音で囁かれては、言うことを聞くしかない。
「できなかったときは、ちゃんと罰ゲームもありますので、気を緩めないようにしてくださいね」
意地悪な言葉を残して、彼は切った野菜たちを鍋へと移し始めた。
(罰ゲーム? それって……、まさか……)
罰ゲームは、レオンがシャーロットの身体に触れること、だ。レオンに限っていかがわしいことはしないだろうが、コンラッドは言っていた。
『あいつも男だ』
そう、レオンは騎士である前に、男である。
そしてこの世界はシャーロットには優しくないものの、エッチなトラブルが頻繁に生じる世界でもある。
(私に優しくないエッチなシチュエーションって、何……?)
シャーロットのその疑問は、この後すぐに判明することになった。
「――これも違いますね。私の話を聞いていましたか?」
「…………すみません」
昼食を終え、シャーロットは謹慎塔の中にある来賓室のような場所で勉強をしていたのだが、やはり彼の声が良すぎて全く集中できず、小テストにはほぼペケがついてしまった。
だがそれは、レオンの声が良いからだけではない。彼らの体勢に問題があるのだ。
「どうして覚えられないのですか? こんなに近くで説明しているのに」
「なっ! だって……!」
シャーロットは背中から耳元に落とされる声に、ビクッと身体を震わせた。
いま、シャーロットはソファに座るレオンの膝の上にちょこんと腰を下ろし、真上から彼の説明を聞かされているのだ。
こんなの、集中できるわけがない。
こうなってしまった原因は、授業を始めたばかりの頃に彼の声に聞き惚れてしまい、全く話を聞いていなかったシャーロットに非があるものの、この体勢のまま授業を受けるなんて、ご褒美でもあり拷問でもある。
「あ、あの、もう、降ろして、ください……」
「これは罰ゲームです。ご辛抱ください」
「きっ、緊張して、頭に全く入ってきません」
「それは困りましたね。しっかり覚えてくださらないと」
なんだか、今日のレオンは少し意地悪だ。どこかタガが外れたようにも感じるが、それは気のせいではないだろう。
「あの、レオン様」
「はい」
「何か、怒って……いらっしゃいますか?」
「…………何故そう思われるのです?」
「あの、少し、意地悪……と言いますか……」
ぎゅっと膝の上で両手を握りしめていると、ペンを走らせていたレオンの大きなそれが、そっと重なった。
「意地悪ですか?」
「だって、こんな体勢で授業だなんて……」
この体勢で授業を受けること一刻。ずっと聞きたかったことを、シャーロットはとうとう口にしていた。
「そうですね。意地悪をしていることは認めます」
「授業を真面目に受けていなかったことは謝罪します。私が悪いです。だから――」
「そのことではありませんよ」
レオンの顔が、シャーロットの肩口に寄せられる。熱い息遣いを感じ、ひくっと喉が鳴った。
「昨晩、何故コンラッド様に触られて、魔法を使わなかったのです」
「それは……、相手は王族ですし……」
「ここを触られたのに、身分を気にしたと?」
するっ、とレオンの手が、シャーロットの制服のスカートの中に入る。ビクッと身体を震わせると、下着越しに敏感な場所を指で突かれた。
「確かにここに軟禁されるきっかけでもあり、王族に魔法を行使しては今度こそどうなるかわかりません。ですが……」
つつ……、と割れ目を撫でられ、声が出そうになり、シャーロットは自分の口を手で押さえた。
「あなたは少しずつ、魔力の制御を覚えてきています。怪我を負わせないよう、あの方を退かせることも、できたはずです」
「んんっ……!」
ツプ、と下着の上から指で蜜壺の入り口を狙って突かれる。敏感な場所をやんわりと弄られ、そこは徐々に濡れてきてしまった。
「今回のテストの成績は今日やった中でも最低ですね。この程度の罰ゲームではダメだったようです」
すっ、と指が抜かれ、ホッと息を漏らす。
「もう少し深く、あなたに触れさせていただきましょう」
「ふぇ……?」
口を押えたままなので、変な声が出てしまう。
「それにこんなに濡れていては、せっかく塗った薬も流れ出てしまうというもの。もう一度、傷口に薬を塗りましょう」
甘く、熱っぽい声で耳元に意地悪な囁きを落とされ、シャーロットはビクビクと身体を痙攣させてしまった。
(うそ……、私、今のでイッ……)
サッ、とスカートを両手で押さえるが、その手はあっさりとレオンに捕らえられてしまう。
「れ、レオ……!」
彼はシャーロットの足を開かせると、いつの間にか大きな丸い容器を手にしていた。蓋は空いており、中は軟膏だとわかる。
「新しいものは持ってきてあります。昨晩、お渡ししたものはすべて使ってしまいましたので」
言いながら彼は蓋が開いた容器をテーブルの上に置き、その中の軟膏を指で掬い上げた。
その指をシャーロットに見せつけるようにし、そして徐々にスカートの中へと潜り込ませていく。
「やっ! そんな……!」
レオンは器用に薬がついていない指でシャーロットの下着をずらすと、蜜壺の中に軟膏の付いた指を挿れていく。
「ひっ、あぁ!」
入口をぐるりと撫でられ、内壁のヒダ、一枚一枚を撫であげられる。昨晩もされているとはいえ、今はショックで何もわからないときではない。
彼の太い指を中に感じるだけで、キュッと彼のそれを締め付けてしまった。
「力を抜いてください。傷を癒そうとしているのに、これでは逆にあなたを傷つけてしまう」
冷静な声で叱られると、自分がおかしいのかと錯覚しそうになる。
くっ、と内壁の中で指を折られ、シャーロットはまたビクビクと身体を震わせ、前のめりに倒れそうになったが、掴まれた手を引き上げられ、変な体勢で拘束されてしまった。
「ぁ、あぁあ!」
「シャーロット嬢、このまま授業をしましょう。次、ちゃんとできたら、ご褒美をあげますから」
カリカリ、と内壁を指で軽く擦られ、シャーロットはさらに身もだえる。
「む、りぃ……!」
「無理ではありません。さぁ、始めましょう」
「やぁ……! せめ、て、おわって、からぁ!」
結局、本当にレオンはシャーロットの中に指を挿れたまま、授業を再開させた。当然のことながら、膝の上に乗るだけよりもよっぽど彼の説明など聞いていられない。
「ぁ、ぁあ……、も、だめぇ……」
内壁にはたっぷりと薬が塗られた。
だが、なかなか本当に触れてほしい場所には触ってもらえず、身体の熱が身体中を駆け巡っている。
蜜壺からはボタボタと愛液が滴り落ちていて、ソファには淫らな大きなシミが広がっている。
もう何度目かわからない小テストは、ペンを握らされたものの、何も書けずに時間切れになってしまった。
指を根元まで咥えさせられ、覚えてもいないことを書くなんて無茶ぶりだ。
「ゼロ点ですか。これはいけませんね……」
言いながらも彼は、内壁を弄り続けている。
「ぁんっ! ぁ……!」
快楽による生理的な涙で瞳を揺らしながら、シャーロットはレオンを振り返る。
「も……、むり……」
視界が滲んで彼の顔が良く見えないが、そう訴えた途端、中に挿れられた指がグッと奥を突いた。
「ひぁあぁ!」
ずっと外されていた奥を何度も突かれる。
ぐちゅぐちゅと愛液が淫猥な水音を立てながら、シャーロットを追い詰めていく。
「ぁ、そこ、そこぉ……!」
激しい抽挿にシャーロットは無意識にその動きに合わせて腰を振ってしまう。
「ぁぁぁあ! も、イ……ッ!!!」
グリッ、と奥を一番強く抉られた途端、蜜壺からブシャッと愛液が吹き出した。
絶頂を迎えてぐったりしていると、ゆっくりと指が引き抜かれていき、その感覚にも感じて甘い声が零れてしまう。
酸素を求めて肩で息をしていると、脱力した身体をレオンに背後から抱きしめられた。
「ロティー……。次、何か遭ったら、すぐに私を呼んでください。今度こそ、あなたを守りますから」
どこか苦しそうなその囁きを聞きながら、シャーロットは意識を手放した。
「――あの、レオン様」
「はい、なんでしょうか?」
「その……、宜しいのですか?」
彼の本来の任は、第一王子の護衛のはずだ。いくら他にも護衛騎士たちがいるとはいえ、シャーロットの護衛などして良いのか気になった。
「コンラッド様より許しは得ています。それに、あんなことがあったのです。あなたをここに一人では置いておけません。学園長殿にも了承を得ています」
「そうですか……」
言いながらも、シャーロットは野菜の皮を手で剥いている。
今、ふたりで昼食を作っているところだ。レオンは隣で、シャーロットが剥いた野菜を切ってくれている。
(なんだか……新婚さんみたい……)
恋人同士の甘い時間をすっ飛ばして、いきなり新婚。貴族社会ではこれが当たり前のことではあるが、現代日本の感覚も持ち合わせているシャーロットにしてみれば、なんだかむず痒い感覚に陥ってしまう。
「シャーロット嬢も、お身体の具合はどうですか? どこか痛むところは?」
「いえ、あの……、昨晩は、ありがとうございます……」
湯殿でのことを思い出すと、羞恥で顔が真っ赤になってしまう。それを赤い髪で誤魔化そうとすると、そっと隣から手が伸びてきた。
「その手で髪に触れては、せっかくの美しい髪が汚れてしまいますよ」
顔を隠そうとしたのに、その逆で髪を耳にかけられてしまう。その手慣れた仕草に、シャーロットはさらに頬を紅潮させた。
「シャーロット嬢?」
間近にレオンの顔が迫ってきて、昨晩その唇にキスをされたときの記憶が鮮明によみがえった。
「あ、あの!」
ぷいっ、とそっぽを向きつつ、横目でレオンを流し見る。
「その……、もう、ロティ―とは、呼んでくださらないのですか……?」
湯殿で、彼は確かにシャーロットの身体に触れながら、何度も愛称で呼んでくれた。それなのに、もう呼んでくれないのだろうか、と拗ねた表情をすると、彼はふわりと微笑み、大きな手でシャーロットの頬を撫でた。
「その名を呼ぶときは、あなたにご褒美をあげるときです。今は、その名ではお呼びできません」
「…………」
ご褒美、というのであれば、昨晩はちゃんと彼に軟膏を塗らせたことへの「ご褒美」ということだろうか?
なんだか、解せない。
「今日のお勉強の際、ちゃんとできたらご褒美を差し上げます。それではダメですか?」
腰にくる低音で囁かれては、言うことを聞くしかない。
「できなかったときは、ちゃんと罰ゲームもありますので、気を緩めないようにしてくださいね」
意地悪な言葉を残して、彼は切った野菜たちを鍋へと移し始めた。
(罰ゲーム? それって……、まさか……)
罰ゲームは、レオンがシャーロットの身体に触れること、だ。レオンに限っていかがわしいことはしないだろうが、コンラッドは言っていた。
『あいつも男だ』
そう、レオンは騎士である前に、男である。
そしてこの世界はシャーロットには優しくないものの、エッチなトラブルが頻繁に生じる世界でもある。
(私に優しくないエッチなシチュエーションって、何……?)
シャーロットのその疑問は、この後すぐに判明することになった。
「――これも違いますね。私の話を聞いていましたか?」
「…………すみません」
昼食を終え、シャーロットは謹慎塔の中にある来賓室のような場所で勉強をしていたのだが、やはり彼の声が良すぎて全く集中できず、小テストにはほぼペケがついてしまった。
だがそれは、レオンの声が良いからだけではない。彼らの体勢に問題があるのだ。
「どうして覚えられないのですか? こんなに近くで説明しているのに」
「なっ! だって……!」
シャーロットは背中から耳元に落とされる声に、ビクッと身体を震わせた。
いま、シャーロットはソファに座るレオンの膝の上にちょこんと腰を下ろし、真上から彼の説明を聞かされているのだ。
こんなの、集中できるわけがない。
こうなってしまった原因は、授業を始めたばかりの頃に彼の声に聞き惚れてしまい、全く話を聞いていなかったシャーロットに非があるものの、この体勢のまま授業を受けるなんて、ご褒美でもあり拷問でもある。
「あ、あの、もう、降ろして、ください……」
「これは罰ゲームです。ご辛抱ください」
「きっ、緊張して、頭に全く入ってきません」
「それは困りましたね。しっかり覚えてくださらないと」
なんだか、今日のレオンは少し意地悪だ。どこかタガが外れたようにも感じるが、それは気のせいではないだろう。
「あの、レオン様」
「はい」
「何か、怒って……いらっしゃいますか?」
「…………何故そう思われるのです?」
「あの、少し、意地悪……と言いますか……」
ぎゅっと膝の上で両手を握りしめていると、ペンを走らせていたレオンの大きなそれが、そっと重なった。
「意地悪ですか?」
「だって、こんな体勢で授業だなんて……」
この体勢で授業を受けること一刻。ずっと聞きたかったことを、シャーロットはとうとう口にしていた。
「そうですね。意地悪をしていることは認めます」
「授業を真面目に受けていなかったことは謝罪します。私が悪いです。だから――」
「そのことではありませんよ」
レオンの顔が、シャーロットの肩口に寄せられる。熱い息遣いを感じ、ひくっと喉が鳴った。
「昨晩、何故コンラッド様に触られて、魔法を使わなかったのです」
「それは……、相手は王族ですし……」
「ここを触られたのに、身分を気にしたと?」
するっ、とレオンの手が、シャーロットの制服のスカートの中に入る。ビクッと身体を震わせると、下着越しに敏感な場所を指で突かれた。
「確かにここに軟禁されるきっかけでもあり、王族に魔法を行使しては今度こそどうなるかわかりません。ですが……」
つつ……、と割れ目を撫でられ、声が出そうになり、シャーロットは自分の口を手で押さえた。
「あなたは少しずつ、魔力の制御を覚えてきています。怪我を負わせないよう、あの方を退かせることも、できたはずです」
「んんっ……!」
ツプ、と下着の上から指で蜜壺の入り口を狙って突かれる。敏感な場所をやんわりと弄られ、そこは徐々に濡れてきてしまった。
「今回のテストの成績は今日やった中でも最低ですね。この程度の罰ゲームではダメだったようです」
すっ、と指が抜かれ、ホッと息を漏らす。
「もう少し深く、あなたに触れさせていただきましょう」
「ふぇ……?」
口を押えたままなので、変な声が出てしまう。
「それにこんなに濡れていては、せっかく塗った薬も流れ出てしまうというもの。もう一度、傷口に薬を塗りましょう」
甘く、熱っぽい声で耳元に意地悪な囁きを落とされ、シャーロットはビクビクと身体を痙攣させてしまった。
(うそ……、私、今のでイッ……)
サッ、とスカートを両手で押さえるが、その手はあっさりとレオンに捕らえられてしまう。
「れ、レオ……!」
彼はシャーロットの足を開かせると、いつの間にか大きな丸い容器を手にしていた。蓋は空いており、中は軟膏だとわかる。
「新しいものは持ってきてあります。昨晩、お渡ししたものはすべて使ってしまいましたので」
言いながら彼は蓋が開いた容器をテーブルの上に置き、その中の軟膏を指で掬い上げた。
その指をシャーロットに見せつけるようにし、そして徐々にスカートの中へと潜り込ませていく。
「やっ! そんな……!」
レオンは器用に薬がついていない指でシャーロットの下着をずらすと、蜜壺の中に軟膏の付いた指を挿れていく。
「ひっ、あぁ!」
入口をぐるりと撫でられ、内壁のヒダ、一枚一枚を撫であげられる。昨晩もされているとはいえ、今はショックで何もわからないときではない。
彼の太い指を中に感じるだけで、キュッと彼のそれを締め付けてしまった。
「力を抜いてください。傷を癒そうとしているのに、これでは逆にあなたを傷つけてしまう」
冷静な声で叱られると、自分がおかしいのかと錯覚しそうになる。
くっ、と内壁の中で指を折られ、シャーロットはまたビクビクと身体を震わせ、前のめりに倒れそうになったが、掴まれた手を引き上げられ、変な体勢で拘束されてしまった。
「ぁ、あぁあ!」
「シャーロット嬢、このまま授業をしましょう。次、ちゃんとできたら、ご褒美をあげますから」
カリカリ、と内壁を指で軽く擦られ、シャーロットはさらに身もだえる。
「む、りぃ……!」
「無理ではありません。さぁ、始めましょう」
「やぁ……! せめ、て、おわって、からぁ!」
結局、本当にレオンはシャーロットの中に指を挿れたまま、授業を再開させた。当然のことながら、膝の上に乗るだけよりもよっぽど彼の説明など聞いていられない。
「ぁ、ぁあ……、も、だめぇ……」
内壁にはたっぷりと薬が塗られた。
だが、なかなか本当に触れてほしい場所には触ってもらえず、身体の熱が身体中を駆け巡っている。
蜜壺からはボタボタと愛液が滴り落ちていて、ソファには淫らな大きなシミが広がっている。
もう何度目かわからない小テストは、ペンを握らされたものの、何も書けずに時間切れになってしまった。
指を根元まで咥えさせられ、覚えてもいないことを書くなんて無茶ぶりだ。
「ゼロ点ですか。これはいけませんね……」
言いながらも彼は、内壁を弄り続けている。
「ぁんっ! ぁ……!」
快楽による生理的な涙で瞳を揺らしながら、シャーロットはレオンを振り返る。
「も……、むり……」
視界が滲んで彼の顔が良く見えないが、そう訴えた途端、中に挿れられた指がグッと奥を突いた。
「ひぁあぁ!」
ずっと外されていた奥を何度も突かれる。
ぐちゅぐちゅと愛液が淫猥な水音を立てながら、シャーロットを追い詰めていく。
「ぁ、そこ、そこぉ……!」
激しい抽挿にシャーロットは無意識にその動きに合わせて腰を振ってしまう。
「ぁぁぁあ! も、イ……ッ!!!」
グリッ、と奥を一番強く抉られた途端、蜜壺からブシャッと愛液が吹き出した。
絶頂を迎えてぐったりしていると、ゆっくりと指が引き抜かれていき、その感覚にも感じて甘い声が零れてしまう。
酸素を求めて肩で息をしていると、脱力した身体をレオンに背後から抱きしめられた。
「ロティー……。次、何か遭ったら、すぐに私を呼んでください。今度こそ、あなたを守りますから」
どこか苦しそうなその囁きを聞きながら、シャーロットは意識を手放した。
10
お気に入りに追加
734
あなたにおすすめの小説
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
えっ、これってバッドエンドですか!?
黄昏くれの
恋愛
ここはプラッツェン王立学園。
卒業パーティというめでたい日に突然王子による婚約破棄が宣言される。
あれ、なんだかこれ見覚えがあるような。もしかしてオレ、乙女ゲームの攻略対象の一人になってる!?
しかし悪役令嬢も後ろで庇われている少女もなんだが様子がおかしくて・・・?
よくある転生、婚約破棄モノ、単発です。
婚約破棄寸前の悪役令嬢に転生したはずなのに!?
もふきゅな
恋愛
現代日本の普通一般人だった主人公は、突然異世界の豪華なベッドで目を覚ます。鏡に映るのは見たこともない美しい少女、アリシア・フォン・ルーベンス。悪役令嬢として知られるアリシアは、王子レオンハルトとの婚約破棄寸前にあるという。彼女は、王子の恋人に嫌がらせをしたとされていた。
王子との初対面で冷たく婚約破棄を告げられるが、美咲はアリシアとして無実を訴える。彼女の誠実な態度に次第に心を開くレオンハルト
悪役令嬢としてのレッテルを払拭し、彼と共に幸せな日々を歩もうと試みるアリシア。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる