上 下
78 / 93

いよいよ

しおりを挟む
それから紅葉に言われた時間まであずさはふたばとともに過ごした。

「時間だね、ふたばちゃん」
「うん、こわいなぁ。そこまで付いてきてくれる?」
「いいよ。手、繋ぐ?」
「うん」

怖がるふたばの手を繋ぎ、あずさは診察室前の椅子までついていった。
「到着。ふたばちゃんがんばれ」
「あずさちゃんここにいてね」
「いるよ」
あずさはふたばに手を振り、励ました。
と、同時ー

ガチャー
扉が開き、樹医師が中から現れた。
「時間通りです。いい子でこれました。あずさくんのおかげもあるかな?いいお友達ができてよかったですね?ふたば」
「うん」
「ふたばが上手に診察を受けられたらすぐ済みますからね。じゃ、
行きましょう?」
「はい、先生」
樹医師に手を引かれふたばが部屋の中に入っていくのを見守りあずさは診察室前の椅子に座った。

ふたばちゃん、努力が報われる日が来るといいな。
きっと、かわいい赤ちゃんが産まれる

オレももっと龍臣さんと仲良くして、龍臣さんを知りたい。
まだ龍臣さんとは、
数ヶ月の付き合いだけど、何年も連れ添う仲になりたいな
どんな子を授かるか分からないけど、誠哉くんと龍臣さんの4人で幸せに笑い合って、手下さんたちにも祝福されるような家族になりたい。そう思う

それにしても…全然違う話だけど、樹先生っていつ寝ているんだ、、?
この3日間ずっと起きていた気がする。…謎

しばらく待っていると泣きはらした顔のふたばが診察室から出てきた
「ふたばちゃん、大丈夫?」
「うん…ぐすっ…帰る。先生、バイバイ」
「はい、よく頑張りました。あずさくん、竜胆りんどう組の車がいま、駐車場に入ってきたのが見えたのでお迎えですね」
「え?本当に?まだ15時前…」
「あずさちゃん、よかったね。いよいよだ」
「ありがとう。で、でもどうしよう。オレ変な顔してない?」
「大丈夫。可愛いよ。ね、先生」
「はい、とっても愛らしい顔にみえます」

あずさはドキドキしながら、龍臣が病棟に来るのを待った
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

膀胱を虐められる男の子の話

煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ 男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話 膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

男子学園でエロい運動会!

ミクリ21 (新)
BL
エロい運動会の話。

壁穴奴隷No.19 麻袋の男

猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。 麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は? シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。 前編・後編+後日談の全3話 SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。 ※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。 ※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。

3人の弟に逆らえない

ポメ
BL
優秀な3つ子に調教される兄の話です。 主人公:高校2年生の瑠璃 長男の嵐は活発な性格で運動神経抜群のワイルド男子。 次男の健二は大人しい性格で勉学が得意の清楚系王子。 三男の翔斗は無口だが機械に強く、研究オタクっぽい。黒髪で少し地味だがメガネを取ると意外とかっこいい? 3人とも高身長でルックスが良いと学校ではモテまくっている。 しかし、同時に超がつくブラコンとも言われているとか? そんな3つ子に溺愛される瑠璃の話。 調教・お仕置き・近親相姦が苦手な方はご注意くださいm(_ _)m

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

くまさんのマッサージ♡

はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。 2024.03.06 閲覧、お気に入りありがとうございます。 m(_ _)m もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。 2024.03.10 完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m 今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。 2024.03.19 https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy イベントページになります。 25日0時より開始です! ※補足 サークルスペースが確定いたしました。 一次創作2: え5 にて出展させていただいてます! 2024.10.28 11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。 2024.11.01 https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2 本日22時より、イベントが開催されます。 よろしければ遊びに来てください。

処理中です...