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王都編28 考え事
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王都編28 考え事
賑やかな昼食も終わっていよいよ午後である。
俺はルファスと護衛の騎士を伴って会議の開かれる部屋へと向かっていた。
何故かオルテガとサディアスも一緒に、だ。
「……何でお前達までついてくるんだ?」
あまりにも普通についてくるから立ち止まって訊ねればオルテガはにこやかに俺の護衛だと言い放ち、サディアスはそんなオルテガに冷ややかな視線を向けている。
「僕は陛下からこれについての説明をするよう言われてる」
そう言いながらサディアスが懐から取り出したのは淡いピンクの液体が入った小瓶。『恋風の雫』だろうか。どうやらユリシーズも今回の会議でぶっ込むつもりらしい。嗚呼、部屋に辿り着いてすらいないのに既に胃が痛い。
「フィン、お前は自分の仕事に戻れ。また部下が泣き付いて来たら今度は出禁を言い渡すぞ」
先日、あんまりオルテガが来ないから探しに来た彼の副官に泣きつかれたばかりなのだ。流石にバツが悪かったのか視線を逸らすオルテガの腕を軽くどついてやりながら再び歩き出す。
「あまり仕事をサボるなら今夜の観劇は無しだ。メイに一緒に行ってもらう」
「ちょっと、僕を勝手に巻き込まないでくれる!?」
「っ……分かった。ただ、くれぐれも用心してくれ。お前に話すと気にすると思って言わなかったが、きな臭い動きをしている者達がいるようだ」
おっと、それは初耳である。だからオルテガが鬱陶しいくらいに着いて回ってくるし、護衛の騎士達がなんとなくピリ付いていたのか。
しかし、流石に王城内で手を出してくる事はないと思うんだが…。それこそ正に「殿中でござる」じゃないか?国王や国の重鎮、更には他国の王太子が駐留しているこの城の中で暴れたらどうなるかなんてバカでもわかる。一発で高い所行き、問答無用で首と胴体がおさらばか、首を括るのどちらかだ。良くて平民落ちや国外追放とかだろうか。
「……王城でそこまでする馬鹿がいるか?」
「やりかねないから言っている」
「油断するなって散々言ったでしょ」
オルテガとサディアスにダブルで言われてぐうと唸る。そんなに気にしなくてもいいんじゃないか? 王城で白昼堂々襲撃かますなんて流石にそこまで馬鹿じゃないだろうに。
「気には留めておく。護衛の者は常にいるし、お前から貰った杖もあるから大丈夫だろう」
「そうやって油断してる時が一番危ないんだ」
「そうそう。ちゃんと気を付けてよね」
心配症だなと言おうとした所でサディアスも重ねて肯定して来たので大人しく黙っておく。
これがリンゼヒース達が危惧していた警戒心の無さというやつか。確かに、相手が予想外の行動をしてくるなら不測の事態は考えておいた方がいいだろう。
「わかった。気をつけるようにする。するからお前は自分の仕事に戻れ」
追い払う様に背を押せばオルテガは名残惜しそうに、そしてすごすごと俺達の側から離れていく。その後ろ姿にはしょんぼりと垂れ下がった犬耳と尻尾の幻覚が見えそうだ。
「全く、学生時代より過干渉が酷くなってるね」
呆れた様なサディアスの言葉に苦笑しか出ない。あの過保護っぷりも彼が我慢をやめた影響なんだろう。多分、昔からこうやってべったり張り付いていたかったに違いない。今現在の甘やかしっぷりを見るに、相当我慢して来たんだろう。
「さて、フィンのことは置いといて先に話しておきたい事があるんだ」
そう言ってサディアスが話し始めたのは彼が解析していた『恋風の雫』についてだ。
王都に戻ってから本格的に調査した結果、原材料であるアシュクの花にはやはり現在では禁製品となっている麻薬に近い成分が含まれていたらしい。そして、その常習性は桁違いで、一度その成分を摂取してしまうと自然と体が求めるようになってしまう。ごく微量でも効果を発揮するため、『恋風の雫』を嗅いだ者達にその常習性が現れ、ステラに対して近付いていたのではないかという事だった。
「更に厄介な事にこの成分には性的興奮を促す作用もあってね。含まれてる量が本当に微量だったから好意と勘違いするくらいで済んでたけど、一歩間違ったら大変な事になってたよ」
「……思ったよりヤバい物だったな」
思わずゾッと背筋が冷える。高位貴族が欲望のままに未婚女性に襲い掛かったなんて醜聞も良いところだ。やはりこの香水はさっさと処分するに限る。
幸いな事に精製方法はリクオルしか知らない。彼の身柄は保護しているし、新たに作られる事もない。リクオルの話では買いにくる頻度的にも現存している物は使い切っているか、残り少ないだろうとの事だ。これ以上『恋風の雫』が大局に影響を及ぼす可能性はないと見て良いだろう。
「幸いと言っていいのかどうか分からないけど、常習性や効果は他の薬と較べて桁違いに高い代わりに効果が抜けるのが早いんだ。長く影響を受けてると離脱症状が多少出るみたいだけど、それもすぐに治ってるみたいだし」
ダグラスとマーティンの話だな。彼等とは直接顔を合わせていないが、正気を取り戻していると思って良いんだろうか。
マーティンは今回の無法者退治を、ダグラスの方は父親である財務大臣の手伝いをしているようなのでそれぞれ元の生活に戻りつつあるようだ。
ライドハルト殿下の方は王太子用の屋敷に蟄居状態なのでイマイチ状況が分からない。分からないが、そろそろ影響も失せる頃だと思って良さそうだな。
「あとの二つに関してはまだ調査中だから少し待って欲しい」
「分かった。それにしても……惚れ薬の正体が麻薬とは夢も浪漫もないな」
「現実なんてそんなもんでしょ。人の好意に作用するなんて都合の良いものがこの世に存在するわけ無いよ。だったら性欲刺激されて好意と勘違いしちゃったって方が現実的だ」
「夢がない」
「僕は事実を言ってるだけだよ。それに、そんなもので人の心を射止めたって虚しいだけでしょ」
全くだ。鼻で笑うサディアスに同意しながら少々思考を巡らせた。
突撃して来たヤロミールには『恋風の雫』とは真逆に相手に嫌われる作用のある『夜離れの露』を渡すよう指示してある。その後届いた手紙で無事に渡せたとあったが、あちらはどういう原理で人の精神に作用するんだろうか。
身に付けるだけで人を惹き付ける物が麻薬なら、その反対は毒とか?そもそも使ってる人間に副作用は出ないんだろうか。色々気になる事はあるんだよなぁ。
サディアスには『月映』と『黄昏』の解析も頼んでいる。あれらに関してはもっと対象が限定的だ。そんなピンポイントで人の心が操れる物なんだろうか?
一つ思い当たるとすれば魔力か。
魔力とはこの世界にあって「俺」の世界にないものの一つであり、その量に違いはあれどこの世界のどんな生き物でも内包するものだ。
具体的に言えば、身の内を巡るもう一つの血液のようなもの、らしい。魔力が尽きても生き物は死ぬのだという。「私」にとって魔力は空気みたいなもので生まれた時から自然と身の回りに存在していたものだからそんな程度の知識しかないようだ。
まあ、「俺」だって空気がないと生きられないのは知っているが、どうやって空気が出来るのかどう処理して呼吸しているのかなんて聞かれても簡単な説明は可能でも詳しく解説する事は出来ないからな…。
そんな魔力に影響を及ぼす物だったとしたらどうだろうか。特定の属性の魔力を持つ者を惹き付ける。それなら多少の説明にはなるんじゃないか?
魔力が多い者の中でも才が有る者は魔法を使う事が出来るが、その属性や使用出来る範囲に関しては個人差が大きい。この世界でも研究がされていて属性については出身地や家系が影響しているらしい。
幼馴染の間でもセイアッドは水、オルテガは風、サディアスは火、リンゼヒースは土とそれぞれ属性が分かれている。『月映』や『黄昏』は特定の属性を対象にして影響を及ぼすとか?
いやでも、領地にいる時に俺とサディアスで『月映』をつけてオルテガの反応を比べてみたが、オルテガが如実に反応したのは俺が身に付けていた時だけだ。うーん、良く分からなくなって来た。メモでも取ってまとめながら考えたいし、サディアスの意見も聞きたい。なんなら医学に長けているというシンユエも巻き込んで意見を聞きたい。どこかでまとめて話し合いが出来ないものだろうか。
「リア、どこに行くの!?」
考え事に夢中になっていた俺が焦った様なサディアスの声に我に返れば、いつの間にか目指している部屋の前を通り過ぎていた。
賑やかな昼食も終わっていよいよ午後である。
俺はルファスと護衛の騎士を伴って会議の開かれる部屋へと向かっていた。
何故かオルテガとサディアスも一緒に、だ。
「……何でお前達までついてくるんだ?」
あまりにも普通についてくるから立ち止まって訊ねればオルテガはにこやかに俺の護衛だと言い放ち、サディアスはそんなオルテガに冷ややかな視線を向けている。
「僕は陛下からこれについての説明をするよう言われてる」
そう言いながらサディアスが懐から取り出したのは淡いピンクの液体が入った小瓶。『恋風の雫』だろうか。どうやらユリシーズも今回の会議でぶっ込むつもりらしい。嗚呼、部屋に辿り着いてすらいないのに既に胃が痛い。
「フィン、お前は自分の仕事に戻れ。また部下が泣き付いて来たら今度は出禁を言い渡すぞ」
先日、あんまりオルテガが来ないから探しに来た彼の副官に泣きつかれたばかりなのだ。流石にバツが悪かったのか視線を逸らすオルテガの腕を軽くどついてやりながら再び歩き出す。
「あまり仕事をサボるなら今夜の観劇は無しだ。メイに一緒に行ってもらう」
「ちょっと、僕を勝手に巻き込まないでくれる!?」
「っ……分かった。ただ、くれぐれも用心してくれ。お前に話すと気にすると思って言わなかったが、きな臭い動きをしている者達がいるようだ」
おっと、それは初耳である。だからオルテガが鬱陶しいくらいに着いて回ってくるし、護衛の騎士達がなんとなくピリ付いていたのか。
しかし、流石に王城内で手を出してくる事はないと思うんだが…。それこそ正に「殿中でござる」じゃないか?国王や国の重鎮、更には他国の王太子が駐留しているこの城の中で暴れたらどうなるかなんてバカでもわかる。一発で高い所行き、問答無用で首と胴体がおさらばか、首を括るのどちらかだ。良くて平民落ちや国外追放とかだろうか。
「……王城でそこまでする馬鹿がいるか?」
「やりかねないから言っている」
「油断するなって散々言ったでしょ」
オルテガとサディアスにダブルで言われてぐうと唸る。そんなに気にしなくてもいいんじゃないか? 王城で白昼堂々襲撃かますなんて流石にそこまで馬鹿じゃないだろうに。
「気には留めておく。護衛の者は常にいるし、お前から貰った杖もあるから大丈夫だろう」
「そうやって油断してる時が一番危ないんだ」
「そうそう。ちゃんと気を付けてよね」
心配症だなと言おうとした所でサディアスも重ねて肯定して来たので大人しく黙っておく。
これがリンゼヒース達が危惧していた警戒心の無さというやつか。確かに、相手が予想外の行動をしてくるなら不測の事態は考えておいた方がいいだろう。
「わかった。気をつけるようにする。するからお前は自分の仕事に戻れ」
追い払う様に背を押せばオルテガは名残惜しそうに、そしてすごすごと俺達の側から離れていく。その後ろ姿にはしょんぼりと垂れ下がった犬耳と尻尾の幻覚が見えそうだ。
「全く、学生時代より過干渉が酷くなってるね」
呆れた様なサディアスの言葉に苦笑しか出ない。あの過保護っぷりも彼が我慢をやめた影響なんだろう。多分、昔からこうやってべったり張り付いていたかったに違いない。今現在の甘やかしっぷりを見るに、相当我慢して来たんだろう。
「さて、フィンのことは置いといて先に話しておきたい事があるんだ」
そう言ってサディアスが話し始めたのは彼が解析していた『恋風の雫』についてだ。
王都に戻ってから本格的に調査した結果、原材料であるアシュクの花にはやはり現在では禁製品となっている麻薬に近い成分が含まれていたらしい。そして、その常習性は桁違いで、一度その成分を摂取してしまうと自然と体が求めるようになってしまう。ごく微量でも効果を発揮するため、『恋風の雫』を嗅いだ者達にその常習性が現れ、ステラに対して近付いていたのではないかという事だった。
「更に厄介な事にこの成分には性的興奮を促す作用もあってね。含まれてる量が本当に微量だったから好意と勘違いするくらいで済んでたけど、一歩間違ったら大変な事になってたよ」
「……思ったよりヤバい物だったな」
思わずゾッと背筋が冷える。高位貴族が欲望のままに未婚女性に襲い掛かったなんて醜聞も良いところだ。やはりこの香水はさっさと処分するに限る。
幸いな事に精製方法はリクオルしか知らない。彼の身柄は保護しているし、新たに作られる事もない。リクオルの話では買いにくる頻度的にも現存している物は使い切っているか、残り少ないだろうとの事だ。これ以上『恋風の雫』が大局に影響を及ぼす可能性はないと見て良いだろう。
「幸いと言っていいのかどうか分からないけど、常習性や効果は他の薬と較べて桁違いに高い代わりに効果が抜けるのが早いんだ。長く影響を受けてると離脱症状が多少出るみたいだけど、それもすぐに治ってるみたいだし」
ダグラスとマーティンの話だな。彼等とは直接顔を合わせていないが、正気を取り戻していると思って良いんだろうか。
マーティンは今回の無法者退治を、ダグラスの方は父親である財務大臣の手伝いをしているようなのでそれぞれ元の生活に戻りつつあるようだ。
ライドハルト殿下の方は王太子用の屋敷に蟄居状態なのでイマイチ状況が分からない。分からないが、そろそろ影響も失せる頃だと思って良さそうだな。
「あとの二つに関してはまだ調査中だから少し待って欲しい」
「分かった。それにしても……惚れ薬の正体が麻薬とは夢も浪漫もないな」
「現実なんてそんなもんでしょ。人の好意に作用するなんて都合の良いものがこの世に存在するわけ無いよ。だったら性欲刺激されて好意と勘違いしちゃったって方が現実的だ」
「夢がない」
「僕は事実を言ってるだけだよ。それに、そんなもので人の心を射止めたって虚しいだけでしょ」
全くだ。鼻で笑うサディアスに同意しながら少々思考を巡らせた。
突撃して来たヤロミールには『恋風の雫』とは真逆に相手に嫌われる作用のある『夜離れの露』を渡すよう指示してある。その後届いた手紙で無事に渡せたとあったが、あちらはどういう原理で人の精神に作用するんだろうか。
身に付けるだけで人を惹き付ける物が麻薬なら、その反対は毒とか?そもそも使ってる人間に副作用は出ないんだろうか。色々気になる事はあるんだよなぁ。
サディアスには『月映』と『黄昏』の解析も頼んでいる。あれらに関してはもっと対象が限定的だ。そんなピンポイントで人の心が操れる物なんだろうか?
一つ思い当たるとすれば魔力か。
魔力とはこの世界にあって「俺」の世界にないものの一つであり、その量に違いはあれどこの世界のどんな生き物でも内包するものだ。
具体的に言えば、身の内を巡るもう一つの血液のようなもの、らしい。魔力が尽きても生き物は死ぬのだという。「私」にとって魔力は空気みたいなもので生まれた時から自然と身の回りに存在していたものだからそんな程度の知識しかないようだ。
まあ、「俺」だって空気がないと生きられないのは知っているが、どうやって空気が出来るのかどう処理して呼吸しているのかなんて聞かれても簡単な説明は可能でも詳しく解説する事は出来ないからな…。
そんな魔力に影響を及ぼす物だったとしたらどうだろうか。特定の属性の魔力を持つ者を惹き付ける。それなら多少の説明にはなるんじゃないか?
魔力が多い者の中でも才が有る者は魔法を使う事が出来るが、その属性や使用出来る範囲に関しては個人差が大きい。この世界でも研究がされていて属性については出身地や家系が影響しているらしい。
幼馴染の間でもセイアッドは水、オルテガは風、サディアスは火、リンゼヒースは土とそれぞれ属性が分かれている。『月映』や『黄昏』は特定の属性を対象にして影響を及ぼすとか?
いやでも、領地にいる時に俺とサディアスで『月映』をつけてオルテガの反応を比べてみたが、オルテガが如実に反応したのは俺が身に付けていた時だけだ。うーん、良く分からなくなって来た。メモでも取ってまとめながら考えたいし、サディアスの意見も聞きたい。なんなら医学に長けているというシンユエも巻き込んで意見を聞きたい。どこかでまとめて話し合いが出来ないものだろうか。
「リア、どこに行くの!?」
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