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閑話休題 あの日の続きの休日
side晃2
しおりを挟む「まあまあ晃くん。ボケと言えば、小さい頃は由羽の方が天然ボケなのかな、って思ってたよね。総真がいつも由羽の手を引いて、お兄ちゃんしてた」
「あー、だな。双児の兄弟みたいって言われてたよな」
俺をなだめて話を変えてくれた素敵過ぎる嫁のさゆと、暗に総真の天然ボケは父であるお前譲りだぞ? と言う俺たち三人の心の声に欠片も気づかないクソど天然の想。
……俺と塚原の間が色々と険悪なのとは裏腹に、穏やかで優しいのが本質の二人はウマが合うようで、二人の会話はいつも和やかだ。
実際、同い年の由羽と総真が一緒に過ごしてきた時間は長い方だと思う。
喋るのも一人歩きするのも、由羽の方が遅かったのもあるかもしれない。
いつも総真が由羽の手を引いて、由羽は総真が行くところへついていくという感じだった。
ど天然野郎を父に持ちながら息子はしっかり者だと、想を知るみんなが思った。違った。総真は完全に想の遺伝子を受け継いでいた。
五歳……四歳になるくらいか? 総真はだんだん……ボケボケした言動が目立つようになってきた……。
羽咲のストーカー行為にも、総真は気づいているのかどうか不安だ。
知っている上で兄貴分らしい言動が出来ているさすがな奴なのか、それとも本当に気づいていないだけの天然ボケなのか。
俺もさゆも由羽も、後者だと思っている。
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