朧咲夜-番外編-【完】

桜月真澄

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7 二人目の娘

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「悪阻ね。桃の方がひどかったんだけど、咲桜は心配が止まらないみたいだ」

「……女性って大変ですね」

「だから夫がいるんだろう」

「……ですね」

在義の説得力の強さ。

自分はここまでになれるだろうか。

「咲桜、まだこっちみたいだから、流夜くんも今日はうちに直接来たらどうだ?」

「それは……お邪魔じゃないですか? 朝間先生も大変なんでしょう?」

「夜々子」

「………」

在義に、咲桜と同じ瞳で睨まれた。

「咲桜から聞いてるよ? 『朝間先生』はもう終わってもいいだろう?」

……この親子、本当に似ていやがる。

「馴染むまでは少しくらい見逃してください」

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