朧咲夜-番外編-【完】

桜月真澄

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3 弟のひみつ

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「今日も休み。……ああそうだ。一度、咲桜には犯研に来てほしいんだけど、今から先にいいか?」

「えっ」

「紹介しておきたいし。咲桜が犯研まで来ることもあるかもしれないしさ」

「そうだよね。じゃあ……私の方も、都合つくとき、いい? 所長や絆先輩に」

「咲桜の方は名前変わったりするからな。桜台所長に話して、そちらのいい時間を聞いておいてくれ。合わせるから」

「大丈夫? すごく忙しいんでしょ?」

「忙しくなるのは咲桜も一緒。そりゃ、時期的なものはあるけど、桜台さんならそういうとこ、話通じるだろ?」

実は、桜台法律事務所の所長こと桜台涼花と流夜は顔見知りらしい。

同じ領分に足のある仕事だ。咲桜は肯いた。

「そうだな……今、所内は忙しいところでもないから、先に犯研へ寄って行ってもいいか? 向かうところへの途中でもあるから、挨拶だけ」

「う、うん」

き、緊張してきたー! いきなり心臓がドクドク言い出した。

それを察してか、流夜がくしゃりと頭を撫でてくれた。

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