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三 まず爆発させないから。
side剣6
しおりを挟む「いひゃ、いひゃい~」
レンの両頬を摘まんで引っ張るゼン。うんうん、それでこそゼンだよねー。俺は傍観者決め込んだ。
「お前に余程感情なけりゃあんな面倒くさい家の嫁に出来るか。レンにも色々不条理な迷惑をかけるってわかった上で求婚したんだが?」
「つまりこれからどんな苦難があっても一緒に乗り越えようね、絶対に俺が護るから! みたいなノリだったんだよねー、ゼンは」
「ノリじゃねえよ。意志で言ったに決まってんだろ」
「はいはいごめんなさいー」
「……ほんと?」
頬を押さえたレンに見上げられて、ゼンは一瞬息を詰まらせた。
男装が得意で女を口説くのが得意でも、恋は女性だ。
……ゼンの負けだ。
「……お前が肯いてくれなきゃ、俺は生涯独り身だよ。閃を養子にしていたのは変わらんだろうが、レンがいた方が閃も楽しいだろ」
「……うん、がんばる」
「まずは家を抜けだす癖を改めてくれ」
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