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三 前世と現世

side千波4

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「わたし、も……」

「千波ちゃん?」

「……っ、わたしも、すき、になるかもしんない……」

「………ほんと?」

い、言ってしまった……!

「かも! かもしんない、だから!」

「うん。いいよ。好きにさせるから」

また堕天した! 藍田くんがコロコロ表情を変えるの、ほんと心臓に悪い……!

「そ、そういえば那也――親友と王子、お付き合いはじめたんだよっ」

空気が変われば、といきなり話を変えた。

すると藍田くんは、「へー」と感心したような声を出した。

「両想いってわかったんだ。よかったね。千波ちゃんがんばったから」

「わたしはなんもしてないよ。司くんが公開告白したんだ。みんなの前で、「俺と付き合え」って。それまで付き合ってなかったことにみんな驚きだったよ」

「つかさ? 王子の名前、つかさくんっていうの?」

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