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6 残滓
side黎10
しおりを挟む「兄貴っ? だから俺はそういうのは――」
「架。黙っていなさい」
誠さんに制されて、架は立ち上がりかけていたのを退いた。
今度は美愛さんが腰を浮かせた。
「レイ……桜城の名を、マコとおそろいのものを捨ててしまうの?」
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