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side真紅3
しおりを挟む不審者は、不審者のくせに、心配するように言ってくれるけど私は悔しくて悪態をつく。
こんな間抜け姿を見せる醜態が悔しい。
……心配されるような口調をされると、困る。どうしていいのかわからないから。
言動は思いっきりヤバい人なのに、助けられているみたいに思えちゃうから。
「寒いのは我慢しろよ」
そう言って、服の背中をめくりあげられた。
………。
傷に、素肌に、手が触れている。
不審者の。
「……ギャーッ! 何すんだ色魔! 変態!」
「傷治ってるか見るだけだ。騒ぐな。人気(ひとけ)がないからって人がいないわけじゃねえんだ。見つかったら恥ずかしいのはお前だぞ?」
「恥ずかしい原因作ってる奴が言うな!」
な……何なんだこれ! 何の仕打ち!?
「ひゃっ!」
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