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7 卒業式 朧咲夜

side咲桜10

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それは、私と流夜くん、両方の肯定。

「……うん。生きてください」

一緒に、と口に出かかって、膝の上で手を組んだ。

――最後に言われた流夜くんの言葉は、ずっと引っかかったままだ。

「あの……私は、まだまだって言うか……流夜くんや斎月みたいに考えるのは出来ないよ。……やっぱり、斎月みたいにはなれない。……一緒に、い」

「あんなバカが二人いてたまるか。咲桜だから惚れたんだから。そこ、誤解するなよ?」

いられない? そう訊こうとしたら、流夜くんからすかさず訂正が入った。

いなくなる前の流夜くんは言った。

自分の隣にいるには、斎月くらいでないと駄目だと。

「……流夜くん? あの……どうして、迎えに来てくれたの?」

斎月みたいにならなくてはダメなんじゃないの? 流夜くんの答えがわからなくてそう訊いた途端、車が停止した。

気づけば、流夜くんのアパートの駐車場だった。

気づいた私は「あ」と声をあげる。

「ここ――」

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