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7 卒業式 朧咲夜
side咲桜7
しおりを挟む「あの、ね?」
「うん?」
「すき」
「………」
「今も、って言うか三年前からずーっと、すきの一番は流夜くんだから。いなくなっちゃっても、全然変わんなくてむしろ困った。だから、いなくなるんだったら追いかけるために、日本だったらどこにいても仕事が出来る資格も取った。……また、どこか行くの? 今度はつけていくからね」
「……ついていく、ではなく?」
つける、のか? と流夜くんは眉を寄せた。
「だって何も言わずにいなくなっちゃうんでしょ? だったら尾行するしかないじゃん」
流夜くんの隣、心の言葉。
ずっとずーっと、何でもいいから話したかった。
話さなくてもいいから、こんな近さにいたかった。
私が文句を言うと、流夜くんは軽く笑った。
「その心配はない」
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