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side咲桜29

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『……………え。………ええええええええええええええええ⁉』

《白》の屋根が吹っ飛ぶかと思う絶叫が轟いた。

「笑満まで驚くの?」

「な、なんかノリで!」

あまりの大音量に耳を塞いだ私に、笑満は慌てて言った。その隣の先輩は……

「………」

やばい。瞬きすらしていない。呼吸まで止まってないといいけど……。

斎月、今は私服なのだけど、制服という目印がないとやっぱり未成年には見えないよなあ。

と言うかそもそも、斎月はもう制服を持っていない。人のこと言えた私ではないけど。

「あららー。やっぱ斎月姫爆弾はでかすぎるって」

降渡さんが呆れ感満載で頬杖をつく。

「つまりは遙音にバラしにきたってこと?」

「かもしれませんねー?」

吹雪さんが訊くと、斎月は薄ら笑った。

ガタッ

「……放せ降渡。僕はそろそろこいつを殺(や)らなきゃいけない」

「まー待て? お前が向かって行っても返り討ちだから」

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