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side咲桜9

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「不良のレッテルの帝が警察に入ったのなんて、衛を追っかけただけだろ」

「……………否定出来ないのが辛い」

衛さんのところだけ、重い空気が垂れこめてしまった。

なんか感情の上下の大きな人なのかなあ、なんて私が思っていると、吹雪さんが呟いた。

「衛って怒ってばかりだよね」

「お前らが怒らせることしか言わねえし、しねえからだよ。言っとくけど、俺にとってのお前らは流夜にとっての斎月とほぼ同じだからな」

「えー、僕ら衛の弟とか名乗るの嫌だなー」

「衛ら、なんだかんだきょうだい多いんだから妥協してろよ」

「なんで俺が悪者みたいな言い方されんだよ。お前らはバカみてえにめんどくせえってことだよ」

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