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side咲桜3

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「………咲桜」

笑満が私の隣に立って、右手を握ってくれた。

私の言いたいことがわかっているようだ。

「私……その、ゆるしてもらえるなら、………正式に、流夜くんの、親族、名乗りたいと思うんです」

「――え? それって……咲桜?」

先輩が驚きに目を見開く。

流夜くんを見ると、口を真一文字に結んでいた。

「あれな話なんですけど、私……流夜くんの家族は、私が、って願ってました。でも……それも、無理で。だから、私が……結婚っていう立場じゃないけど、家族になりたいんです」

「………」

「咲桜ちゃん……」

夜々さんに呼ばれて、本当のことをいうことを決めた。

決意。

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