157 / 289
4
side…3
しおりを挟む「それが証明されてしまっては……ある恋人たちの未来が、ないものになってしまうんです。ずっと、一緒にいられないような結果が、出てしまって」
「…………流夜くんと、咲桜さんね?」
「……………はい。相変わらず貴女方はなんでもお見通しですね」
「今の流れからすると、そう考えるよ。流夜くんと咲桜さんに、血縁関係が認められたと、そういうこと?」
「………はい。それも最悪なんですが、もっと最悪があるんです」
「……もっと?」
「―――琉奏!」
「ちょ、ふゆ! 病院で大声ダメ!」
「うっさいバカ。琉奏、どういうこと? 尊さんに何を話してるの?」
「春芽、腕痛い」
「じゃあさっさと答えろよ」
「……嫌だ。お前たちには言いたくない」
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる