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side咲桜8

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「どうするか……夢だったら醒めたくない……目が覚めたら咲桜がいないとか……」

ほ、本気で悩んでいる。

腕を伸ばした。ぎゅっと、流夜くんの首に廻して抱き付く。

「さ、お……?」

「私だよ。幻でも夢でもない。……ちゃんといるよ」

言葉にすると、抱きしめ返された。

「ああ……咲桜だ」

きつく抱きしめ合い、存在を確認する。

流夜くんだ。

咲桜だ。

本当に、腕の中にいる。

「ありがとう」

「うん……」

流夜くんの腕が緩んだので、少しだけ身体を離した。

すると、次の瞬間には抱き上げられていた。姫抱っこ。

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