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side咲桜64

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「初めまして。春芽吹雪といいます。僕の責任を持ってこちらへ呼びましたので、咎めなら僕が」

優雅に胸に手を当てる吹雪さん。

「もしかして、神宮先生の恋人さんとかですか?」

あ。

まだ奥の部屋にいた私には、背中しか見えないはずの吹雪さんなのに、額が青筋だったのがわかった。

「男です、それ」

流夜くんは行儀悪くも吹雪さんを指さした。

笑満のご両親はその指の向いた先を追う。

「………」

「………」

「女性ではありません。吹雪は男です」

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