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side咲桜14

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「……なるほど。あいつが来ないと思ったらそんなことあったか」

「うん……。笑満も落ち込んじゃってて……」

午前で終わった補講。

流夜くんが学校を出る前にと思い、笑満を頼に預けて旧館にすっ飛んできた。

流夜くんは軽く腕を組んで難しい顔をしている。

……今朝とはまるで違うカオ。

「まあ、確かに松生のご両親のが一般的な感覚だろうな。俺も、咲桜の親が在義さんだったから許されている部分、あるし」

「……はい」

「だが――日義はほんと回転がいいな……。大丈夫だ、咲桜。明日には松生も遙音も笑ってる」

「え? どういう意味?」

「明日には大丈夫にする、て意味だ。俺から約したことだけど、今日はちょっと行けなくなる。ごめん」

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