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三 嫉妬
side作之助7
しおりを挟む水都さんに訊いてもいいんだけど、総真と友達になったことで水都さんの地雷踏んだばかりだし、心配をかけたくないと言うか……。
そういや由羽のことはスルーしてたな、水都さん。
あれ? 俺由羽とも友達になったよって言わなかったか……? 憶えていない……。
まあ、水都さんと由羽が幼馴染ならいずれ知られることだ。
次は姫担ぎで連れ出せばいいんだろうか。
とりあえず由羽に連絡取ってみよう。
由羽は一見クールだけど表情豊かな総真とは反対で、パッと見完璧王子系だったけど大体無表情だった。
落ち着いていると言うか、大人だなあって感じがした。
苦いコーヒーみたいな。
玲哉は大人を超越した存在にガキの頃から思っている。もはや人間じゃないと思っている。
連絡……あ、昨日の水都さんの暴走の報告でもしておくか。
妹の司さんから聞いているだろうけど、ほかにメッセージを送るネタが思いつかない……。
コミュ障だからゆるしてほしい。
歩きスマホは駄目なので、路肩に足を停めて通行の邪魔にならないような位置に立った。
カバンのポケットから取り出して……えーと、由羽は……あった。
真っ新な、名前だけが載っている画面が映し出される。
初っ端だからなあ、なんて書き始めよう。まずは挨拶かな。時間が今だしおはようでいいか――
「あ、いたいた。コガサクー」
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