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三 嫉妬
side水都15
しおりを挟む挑戦状が作之助の笑いのツボだったのだろうか……。
ひとしきり肩を震わせたと、また「ごめんね」と繰り返した。
目じりに涙まで浮かべて、またわたしを見て来た。
そんなにおかしかったんだ、わたしの行動……。なんだか身の置き場がない……。
「あー、久々に笑った。つまり水都さんは、友達がとられたみたいでいやだったってこと?」
「……たぶん」
羽咲ちゃんも作之助も、大事な友達だ。
「それで挑戦状? を用意したと」
「……うん」
そういう経緯であっている……はず。
「……わたしがそれ言いだしたの昼休みなんだけど、もしかして作之助、つけてきたの?」
タイミングよく現れたから尾行されていたんじゃないかと疑ってしまう。
俵担ぎにされたこと、怒ってはないけど恥ずかしかった……。
「いや、水都さんのクラスの人は昼休みから俺のこと探してたみたいなんだけど、静かに本読める場所ないかなーってフラフラしてたから捕まらなかったみたいで。帰ろうとしたところで水都さんが何かやらかしそうって聞いて、総真の名前連呼してたって言うから、とりあえず総真んとこ行ってみようと思って来た」
作之助の説明を聞いて思った。
………みなさんほんとごめんなさい。
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