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二 発覚
side水都16
しおりを挟むコガサクくんの教室内はざわざわしていた。賑やかなクラスなのかな。
コガサクくんがカバンを持って来て、一緒に昇降口まで歩いている途中で話すと、コガサクくんの足が停まった。
すんごく真面目な顔してる。
「友達出来たんなら俺に絡まなくていいだろ? それでなくても学内で俺といたら悪い噂立てられるよ?」
真面目な顔でなんてことを言うんだ。
相変わらずだけどコガサクくんは自虐がひどい。そして自己評価が低いと思う。
数歩、わたしが先に進んでしまったから振り返る。
放課後になった廊下は部活に行く生徒や帰宅する生徒、勉強をするために場所を変える生徒でごちゃごちゃしていた。
「悪い噂を立てられてもコガサクくんと友達でいる方がいいです。噂も誤解も解くことが出来るってコガサクくんのおかげで知りましたから、どうにかなります」
なるようになるって言い方もあるけど、きっとそれは一番いいようになる、だ。
わたしがコガサクくんと友達になったのも、それがわたしに一番いいことだったから。
だってほら、こんなにも学校が楽しくなったんだよ。
「……………ともだち?」
こてん、と首を傾げるコガサクくん。あ、そこからでしたか。
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