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一 突撃
side作之助13
しおりを挟む「なんでですか?」
そんな意外そうな顔をされても……。
「……また喧嘩買いそうだから。言っとくけど俺は喧嘩は売らないし買わないから」
「でも喧嘩するんですよね」
「護るものがあるときは」
ただ俺が蹴られる殴られるだけならまだいいよ。
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俺は痛めつけられてもいい。ただ、その人たちに怪我なんてさせたくなかった。
そのためには、不本意だけど喧嘩して勝つしかなかった。
「……そうですか。では、その……よろしくお願いします」
「うん」
今の説明で納得してくれたのか、藤沢さんは軽く頭を下げて来た。
あとは出来るだけ誰にも見られないように気を付けて……人がいるときは離れて歩くか。
藤沢さんの家が近くなったら、藤沢さんの家の人に見つからないうちにさっさと帰ろう。
「コガサクくん。せっかくだからお話しませんか?」
……よくこの極悪ヅラに平気でそういうこと言えるね。
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