溺甘系朧咲夜【完】

桜月真澄

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side咲桜9

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「せ

「咲桜。こっち来い」

「?」

「?」

唐突に遮られて、私は遙音先輩と顔を見合わせた。

先輩が行って来いと目で言うから、先生に呼ばれて傍へ行く。

「先生?」

「うん、そこにいて」

「はい?」

あれ、用事じゃないの?

突っ立ったまま、何を要求されるでもない。ええ~と?

「神宮、やっぱヤケ起こしてんじゃねえか……」

遙音先輩がぼそっと何か呟いてから、

「笑満ちゃん、頼、俺らは帰ってよう。今神宮は触らぬ神たたりなし状態だから」

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