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七 ありがとう
side総真20
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玲は歩きながら、視線を落としてしまっている。
「なんで俺が怒る? 玲や水都の好きな相手を他人が操作できるわけないだろ?」
あ、やっと口が落ち着いてきた。かろうじて日本語で会話できる。
「そういうんじゃなくて……なんか、ほんとなんとなくなんだけど、怒られる気がしてた」
「そう……なのか?」
なんとなくで怒るほど僕って暴虐だったか?
「もしかしてだけど、昨日の件で……ちなみさん? と何かあったのか?」
玲の状態は寝不足というより、やつれてる感じだ。
「ううん。千波ちゃんとは何もない。ただ……告白されるって、思ってなかったんだよ……」
「え?」
それって、水都にってことか?
「水都がお前のこと好きだって、気づいてなかったのか……?」
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