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七 ありがとう
side総真11
しおりを挟む「………え」
聞こえた景のアドバイスは、割と無慈悲なものだった。
『確かめてから水都に話すって言っちまったんだろ?』
「うん……」
『だったら余計なことはするな。こういう話は他人が首突っ込むと厄介しか引き起こさない。……経験者だからわかるんだよ』
「あ、ハイ」
電話を通して景の目に見えない圧を感じて、承諾の返事をせざるを得なかった。
『ちなみにだけど、お前はどう考えてるんだ?』
どうって……水都への対応だよな?
「……本音を言っていいか?」
『ああ』
景が肯定したから、僕は正直に話すことにした。
「水都が告白するのが一番だと思う。でも、フラれるってわかってても玲が女子と一緒にいただけでパニック起こすんだ。そんな水都に告白しろ、とは言えない……」
自分で、フラれるってわかってると言いながら、取り乱して泣きまくって……
『そこまで重症なのか水都は……』
景はため息交じりに言う。
「景は知ってた?」
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