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六 うーに近づくな
side総真35
しおりを挟む「通常だよ?」
「全然通常じゃないよ!? 頭は平気!? 思考回路大丈夫!?」
「? うん。いつもと変わんないよ?」
「変わりすぎですが⁉」
――――
「通常運転だろ。それは」
「だよな」
「全然通常じゃないって! だって、総真くんが……!」
結局、うーと一緒に司の家にお邪魔して、由羽の部屋へ直行した。
うーが混乱の総てを吐き出すと、由羽はなんでもない顔で答えた。
「こいつがお前にダダ甘いなんて周知だろうが」
「え」
「ええっ!?」
大声をあげたうーの前に、僕が返してしまうと、由羽が半眼で見て来た。
それからうーに向かってため息をつく。
「ほら羽咲。こいつ、お前にクソ甘いのが通常過ぎて自覚すらしてねえ。俺らがどんだけ砂糖食わされてきたと思ってんだバカども」
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