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六 うーに近づくな

side総真26

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「………っ」

うーが横を向いたまま、ぎゅっと唇を噛みしめた。

「うーを好きだって自覚はあった。でも……怖くて言えなかったんだ」

僕の続く告白に、うーは戸惑ったようにそろそろを視線を僕に向けて来た。

「……こわい?」

「うん。……美結が俺を産むとき、死にかけたって話は知ってる?」

「うん……聞いたことある」

「それが原因で、二度と美結の命を危険にさらしたくなかった想は、俺以外の子供は望まないって選択をしたんだ。俺も、割と物心ついたころからその話は知っていたから、たぶん自然と……恋愛事を意識しないようにしてたんだと思う。好きな人が出来て、結婚して、子供を望んで――相手が命を落とすかもしれない可能性があることが、きっと、普通の人より身近だったから」

「………」

「それがきっかけで、うーが好きだってわかっても、うーと一緒にいる未来を望めば、……いつか喪う。離れなくちゃいけないときは必ず来る。今から何言ってたんだって話だけど、俺にはそれがすごく怖くて……うーがいない世界なんて、俺には地獄と変わらない。だから、告白を口にすることをためらってた。うーには辛い思いをさせてしまったこと、本当に申し訳ないと思っている。ごめん」

体をななめに向けて、うーに頭を下げる。

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