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六 うーに近づくな
side総真23
しおりを挟む「あの、うー? 差支えなかったら、教えてもらえないだろうか……」
「~~~~~っ」
「あ。じゃあこれ以上は俺野暮だから、行くわ」
「由羽!?」
「お兄ちゃん!?」
まさかの突然の退場宣言に由羽に、二人して「行くな!」と懇願したけど、「お互い素直に言ったらなんも問題起きねーことだから」と言い残して去ってしまった……。由羽……!
僕が心の中で由羽を呪っていると、うーが僕の目の前にしゃがみこんだ。
「あの、総真くん? 土下座はやめよう? 総真くんに悪いことがああるわけじゃないし……」
「でもうー、俺の手を払ったろ? 俺がうーに何かして怒らせたんじゃないかと……」
思ってこのザマなんですが……。
「あ。スマホにメッセージ送ったの、見てない?」
「メッセージ?」
うーに言われて、そういえば、と昨日を思い出す。
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