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六 うーに近づくな

side羽咲10

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「あ、食べられそう?」

ベッドのふちに手をついて総真くんの顔を覗き込むと、軽く肯いた。

「うん。うーが作ってくれたんだよね?」

「すぐに持ってくるね!」

言って、小走りで総真くんの部屋を出た。

キッチンにある冷蔵庫からプリンを出して、スプーンを借りて一緒に持って行く。

総真くんの部屋に戻ると、総真くんが重たそうに体を起こした。

私が枕をクッションがわりにベッドボードに立てて、総真くんが背中をあずけてからプリンとスプーンを渡した。

「……おいしい」

「よかった……」

「いつも美味しいけど、いつもより美味しい」

スプーンを口へ運ぶ総真くんを見て、ちょっと肩の力が抜けた。

美結さんから、薬を飲める程度にしか食べていないって聞いてたから、少し食欲が戻ったみたいで安心した。

「もっと持って来てあるから、食べられるとき言ってね。持ってくるから」

「………~~~~~」

途端、総真くんが苦悶の表情になってしまった。あれ?

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