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六 うーに近づくな
side羽咲8
しおりを挟む「普段の状態での一人と、風邪ひいたときの一人は違うんじゃない? とりあえず、美結さん帰ってくるまではいるってことで話してあるから。総真くんが今日することは、たくさん寝て少しでも食べること! 私は見張り番!」
ビシッと総真くんに言いつける。すると総真くんは苦笑した。
「はいはい。……ごめんね」
? ごめん? ……あ、デートがなくなったことに謝っているのかな?
「総真くんが元気ないと私も元気なくなっちゃうよ。それに……今日のデートが最初で最後じゃないでしょ?」
「……うん」
「じゃあ、次を楽しみに出来るよ。あ、プリン持って来たんだ。冷蔵庫借りて冷やしてるから、食べられそうになったら食べてね」
「……うーの手作り?」
「そうだよ」
「……やった」
少しだけ、にかっと笑ってくれた。でも、次の瞬間には疲れたように目を閉じた。
総真くん、眠いのかな……? 熱もあるんだからしんどいよね……。眠れるときは出来るだけ寝てほしいけど……。
「……総真くん、私ここにいてもいいかな?」
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