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六 うーに近づくな
side総真6
しおりを挟む「ねえ、桑島先輩、朝も藍田くんに抱き付いてたよね?」
「えっ? まさか桑島先輩ってそっちだったのっ?」
「藍田くんは……巻き込まれてるだけだね」
「うん。絶対に巻き込まれだよ」
……主に、女子生徒。
玲が被害者認定されているのは、日頃の行いだろうか。
……うん? 日頃の行いって……玲とよくつるんでるの、僕だな? ま、いっか。
「玲が巻き込まれるんで離れてください。いくら会長が男が好きでも玲はそっちじゃないんで、会長を恋愛対象にしてくれる男性を見つけてください」
「んなわけあるかバカ!! だけど玲哉ごめん!!」
「もういいですから、とりあえず離れてください……」
疲れたような玲にまで言われて、会長はがばっと離れた。
「なー玲哉。総真って幼馴染ちゃんに、すげー束縛彼氏になんじゃねえ?」
「それはないですよ。総真は羽咲ちゃんが自由に生きるのを守るのが自分の役目、って、羽咲ちゃんが赤ちゃんの頃から思ってますから。束縛は正反対にあると思いますよ」
「え、幼馴染ちゃんって赤ちゃんの頃から総真に目ぇつけられてんの? なんか可哀想……」
「まあ可哀想ですね。最近まで総真を好きなこと、コイツ気づいてなかったですし」
「本人に聞こえるコソコソ話はやめてもらえません?」
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