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四 うーに謝らせてくださいっ!
side羽咲6
しおりを挟む「………」
おお。お兄ちゃんを言い負かした! ぜひとも仲良くしていただきたい!
「はじめまして、司羽咲です。中二で空手部です」
「空手やってるんだ。可愛くて強いなんて最強じゃない!?」
「えーと……坂野さん……?」
「千波でいいよ」
「千波さん、お兄ちゃんの好きな人のことご存知なんですか?」
「うん。中学からの友達だよ」
「お兄ちゃんをからかうネタ教えてもらえませんかっ? いっつもお兄ちゃんに負けてて仕返ししたいんですっ」
「わかる! 上ってなんか色々と姉とか兄なんだよね!」
「千波さんも上がいるんですか?」
「うん、お姉ちゃんがいるよ。わたしと違ってこんなのない美人なんだけどね」
そう答えて、千波さんは自分の左頬を指した。
言われてみればそこには、けっこう大きなアザがあった。
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