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四 うーに謝らせてくださいっ!
side総真13
しおりを挟む『ん? ごめん、起こしちゃった?』
寝ているうーを挟んで、小さな声でやり取りする。
『由羽も……泣いていいからな?』
『……うん』
『あと、さ』
『まだなんか?』
うす暗い中で見える由羽は、胡乱に何度か瞬いていた。
『俺、由羽とうーのお兄ちゃんになる』
『……なんで?』
『えっと……俺一人っ子だから、由羽もうーも甘えられるお兄ちゃんになる』
『……いや、ならなくていいよ』
『俺じゃだめだった……?』
『そういうんじゃなくて……どっちかって言うと、総真は俺の弟になってほしいと言うか……』
『そんなんしたら俺まで由羽が甘やかす対象になっちゃうじゃんか』
『そういう意味じゃないんだよど天然』
『総真? 由羽? まだ起きてるのか?』
開け放したままだった廊下に、想が立った。
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